更新日:2020年12月2日

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子ども支援WEB講座(新しい生活様式に対応した活動)

子ども支援WEB講座新しい生活様式に対応した活動事例

子ども食堂「みんなの食堂☆広畑」

みんなの食堂☆広畑とは

みんなの食堂広畑写真1
 

みんなの食堂☆広畑は、子どもから高齢者までの異世代交流や孤食の防止、食育の推進等を目的とし、平成30年1月19日に設立しました。大根・広畑地区で活動する5団体(ひろはた自習・相談室、未来kids project、東海大学チャレンジセンターユニークプロジェクトConnect、大根ささえあい、下大槻団地長寿会)で共同運営しています。令和2年2月までは、会食と異年齢間との交流が楽しめる居場所として、順調に開催していました。

新しい生活様式に対応した活動

新型コロナウイルス感染拡大防止で活動を見合わせた期間を経て、秦野市から施設使用の許可とマニュアルを提示していただき、令和2年7月からは新しい生活様式での再開となりました。

みんなの食堂広畑写真2
 

<準備>
プレ開催を実施し、ボランティアの皆さんにマニュアルを配布、消毒と準備、調理配膳、食事、片付けと消毒を体験しながら、方法と流れを理解していただきました。
<募集>
9月まではチラシ配布が憚られる状況だったので、ホームページにてコロナ禍の対応を掲載し、登録済みの保護者にメールにてお知らせ、ご理解の上で申し込んでいただくようにしました。
10月からは大根・広畑地区の小中学校にチラシを配布して、ホームページにて募集しました。「再開待っていました!」等の常連さんからのコメントは、とても励みになりました。

<会場>
各部屋通常の半分の10名定員となったので、会場準備時に一部屋当たり座布団10枚ずつ、間隔をあけて配置しました。
<メニュー>
食事の提供方法を遵守し、消毒作業にも時間を取られるため、内容は限定されますが、地域からのお野菜や秦野市のフードドライブを活用し、ワンプレート提供、汁物、おやつ等工夫しています。品数が少ない分、具沢山にしているので、「野菜を残さず食べるようになった!」と参加保護者からも好評で、食育と食べ残しによるゴミ削減の相乗効果を得られています。
<運営費>
県からの協力金で(※)、衛生備品や個別対応の費用を賄う事が出来ました。また、ボランティアさんからも高品質のアルコールスプレーをご提供いただき、作業の効率が格段に上がりました。
<エコ対応>
プラスチック素材の使用を減らすために、洗浄消毒を徹底して調理室の食器を使用し、紙や木等の素材を利用しています。

新たな居場所として

みんなの食堂広畑写真3
 

小学生は、大学生との遊びが見送りになり、時間を持て余していましたが、黒板のメニュー書きや会費集めなど、スタッフの上手な声かけで、今や立派なボランティアさんです。一方、中学生は、2階で開催している「ひろはた自習・相談室」が終わると3階の「みんなの食堂」にやってくるのですが、リラックスしている様子を見ると、こちらも頬が緩みます。お年頃の中学生は、適度な距離感が良いのかもしれません。
さらにボランティアさんからは「ここに来ると元気を貰えて、食事も出来て、歳をとってもお役に立てるなんて有難いわ♪」等のお声をいただき、地域にとっても有意義な場になっているようで嬉しい限りです。
このように、新しい生活様式に慣れてくると、効果や発見があり、スタッフもホームページの管理、消毒作業、地域の提供品からお菓子の差し入れまで、各自が出来る事でささえあい、絆が深まったように感じています。

※神奈川県子ども食堂応援事業協力金。詳細はこちら

 

活動団体の概要

所在地(活動拠点) 神奈川県秦野市下大槻174-4 秦野市広畑ふれあいプラザ
連絡先:電話 080-5003-0193
連絡先:Eメール hiromimaeda5@gmail.com
団体のHP https://minnano-syokudo.jimdofree.com

 

オープンスペースと学習支援「特定非営利活動法人サードプレイス」

子どもたちと、ともにつくる場

サードプレイス写真1

 

『子どもたちに「頼れる大人」が身近にいる地域をつくる」ことを目指し、『子どもたちにはサードプレイスをつくり、大人たちには、子どもたちと出会える場をつくる』取り組みをしています。
活動拠点の「地区センカフェ」は、公共施設の一室を借りて放課後から夜の時間帯に週1回実施しています。子どもたち(主に小学生)が自由に遊ぶことができ出入りが自由なオープンスペースと、中学生が参加している夜の学習会の2部構成です。自分で考え、好きなように自由に遊べる場を用意したいとオープンスペースを開きました。頼れる大人と出会い話せる場、行けば誰かがいるという安心感のある場でありたいと思っています。
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、子どもたちにも守ってもらう約束事が増えてしまっています。その中でも、どうやったらもっと楽しく遊べるか、どうやったらみんな安心して過ごせるかを一緒に考えながら場を作っています。

在り続けることと繋がり続けること

サードプレイス写真2
 

緊急事態宣言後、公共施設の再開に合わせて地区センカフェも再始動しました。昨年は、1回平均30人くらいの子どもたちが来ていましたが、再開後は5~6人です。休校期間中に在宅で過ごすことが多く、遊び方が変わってしまった様子です。それでも毎週場を開き続けることで、以前来ていた子どもたちが徐々に顔を見せるようになってきました。
「行けば、会えるかなと思って」と言ってくれた子もいます。場が在り続けることの重要さを実感しています。
また、公共施設閉館中は学習会も開くことができませんでした。代わりにLINEアプリを使って、毎週火曜日の15時からオンラインで学習会を実施しました。同じ場所で勉強はできないけれど、わからないところをLINEで教えながら一緒に勉強をしました。
学習をするときに、わからないところを聞ける人がいるだけで学習のモチベーションを保ち続けられる。自分のことを見てくれる人がいるから頑張れる。そういった姿を子どもたちが見せてくれました。

子どもたちと場を開く、これから

サードプレイス写真3
 

以前のように、大人数で身を寄せ合いながらカードゲームに興じるなどができなくなってしまいました。一緒に遊びながら信頼関係を築き深めていく。とても大切な時間なのですが、現状ではいろいろと制約があります。ですが、学校や家庭で、距離を保つ・大声を出さないなどをしっかり教わり理解しながら過ごしている子どもたち自身が、場を作ってくれています。地区センカフェに来るときは必ずマスクを着けてきてくれます。学習会でも、1つの机に中学生・学習ボランティア・中学生と3人で座っていましたが、今は1つの机に1人まで。学習ボランティアさんも対面には座らず、少し距離を取って勉強をみるなどの工夫をしています。
子どもたち自身が協力をしてくれることで場が開けています。しかし、一方でいろいろな我慢もしてくれています。以前のように、思いっきり大きな声を出し、走り回って遊べ、心から発散できる場を「居場所」として用意したいという思いがあります。
これからの場づくりも、子どもたちとともに取り組んでいきます。

 

活動団体の概要

所在地(活動拠点)

神奈川県横浜市鶴見区馬場4-39-1 寺尾地区センター

公立中学校での放課後学習支援

連絡先:電話 080-9535-1594
団体のHP https://www.n-thirdplace.com/

 

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