ホーム > 電子県庁・県政運営・県勢 > 職員採用・給与等の状況 > 県の職員採用 > 令和3年度職員採用試験に向けた仕事紹介
更新日:2022年1月26日
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※使用している試験種類(1種、3種)の正式な表記はローマ数字です。
※所属名称は配属当時のものです。
農政技術(農業) 農政技術(森林) 水産 総合土木 建設技術(建築) 環境技術 機械 電気
福祉職 司書A 薬剤師 獣医師 保健師 保健師(警察本部) 栄養士
農業技術センター→農政課→現所属
農業技術センター横浜川崎地区事務所は、横浜市・川崎市内の農業者に対して、農業技術の普及や農業経営の改善支援を行っています。私は主に川崎市の野菜の普及指導職員として業務を行っています。
その他の業務としては、農業の担い手育成の総括や、県組合連合会(いちご施設野菜)との連絡・調整に関すること、また農業青年協議会に関すること等も担当しています。
最初の配属は野菜作物研究部でした。私は、大学では植物の染色体を見たり、遺伝子解析をしたりして系統分類を行う研究をしており、また大学卒業後民間企業に就職していた間も、クリーンベンチで植物の培養を行う仕事をしていたため、圃場で栽培管理を行う研究業務は初めてでした。当初はわからないことや慣れない仕事で疲れることが多く、日々の業務をこなすことで精一杯でしたが、周りの上司や先輩方に一つずつ教えてもらうことで少しずつ業務に慣れていくことができました。
農業職は、専門分野の技術や知識を生かしながら、行政・研究・普及と、様々な仕事を経験できます。特に、研究や普及は自己裁量権も大きく、自ら考えて積極的に行動し、成果を上げていくことができることが、職種として大きな魅力だと思います。
また、普及は生産者に直接会って仕事をするので、自分の仕事に対する県民の反応に直に触れることができます。
生産者から感謝されたときは嬉しく、やりがいを感じます。
農業職は、様々な立場で神奈川県の農政に携わることのできる、やりがいある職種です。
皆さんと働ける日を楽しみにしています。一緒に神奈川県の農業を盛り上げていきましょう。
入庁時から現所属
学生時代に農学を専攻したことに加え、県職員は、普及指導や研究、行政など様々な点で神奈川県の農業に貢献出来ると考えたためです。
また、多様な仕事を通して、生まれ育った神奈川の農業を盛り上げたいという思いも大きな要因でした。
新採用当時の思い出として、配属先の実験室の研究機器の多さに驚きました。特に私が配属された研究課では、神奈川県農産物の品質評価を行うことが多いため、その分、研究機器が多く設置されています。当時はこんなに多くの実験機器を使い分析をするのかという不安でいっぱいでしたが、先輩職員の皆様に助けられながら、着実に成長が実感できたことは、良い思い出です。
農政技術職は普及、行政、研究など様々な部署に配属されます。それぞれの分野から神奈川県の農業に関わることが出来る素晴らしい仕事だと思います。私は現在、研究職に配属されていますが、この研究が生産者を始めとする神奈川県民の皆様に還元されると考えると、とてもやりがいがあり責任のある仕事だと思います。
神奈川県は都市農業が発達し、消費者に近く、直売が盛んであるなど、様々な農業が行われています。その中で農政技術職は普及、行政、研究といった各方面から神奈川県の農業を盛り上げることができ、やりがいのある仕事だと思います。皆様と一緒に働ける日を楽しみにしています。
県有林事務所足柄出張所→林務課→自然環境保全センター→松田土木事務所→森林再生課足柄駐在事務所→湘南地域県政総合センター→現所属
森林企画グループ
主な担当は、県産木材の利用促進に係る政策、企画調整に関することで、今は、令和元年度から新たに開始された森林環境譲与税を活用した木材利用の取組に力を入れています。その他、木材関係のイベントの企画や参加、木材の生産効率向上への取組、森林整備業務の歩掛等の検討や将来の森林計画の検討など、幅広く仕事をしています。
また、グループ内の予算や執行状況の取りまとめも行っています。
ほぼ毎日森林整備の調査、監督等で現場(県有林)に出ていました。その中でベテランの職員や林業事業体の職員から森林のこと、シカをはじめとする野生動物のこと、時には山菜やキノコのことなど、様々なことを学びました。
また、当時の森林職の先輩方は一見強面の人が多かったのですが、本当にいい人ばかりで、私生活も含め大変お世話になりました。
森林整備業務では、発注した業務で暗かった森林の中に光が入り、土壌の流出が抑えられ、健全な状態になっていくのを見ることが出来ること。
森林土木業務では、林道であれば地図に描かれる仕事ができ、山に林道が通ることにより、森林の管理がしやすくなるのを実感出来ること。治山であれば施設を作ることにより、森林の機能が回復し、災害を未然に防ぐ手助けが出来ること。
現在担当している県産木材の利用促進に関する業務では、新たに作った制度が、木材を使用した施設を検討している方の背中を押して、実現へのお手伝いが出来ること。
森林職は、森林の将来像を考える森林計画や、それを実現するための森林整備、治山や林道の森林土木、県産木材の普及促進などのほか、自然公園の管理や野生生物の保護・被害対策、過度な開発を規制する許認可業務など、本当に多岐に渡る仕事を体験することが出来ます。また、自然の中で行う仕事も多くあります。
森林職は、同じ職場で過ごす人も多く、団結力があり、先輩の面倒見もいいと思います。是非、神奈川県の森林で一緒に働きませんか。
入庁時から現所属
大学で森林科学を専攻していて、就職先も森林に関わる仕事がしたいと思っていました。県の森林の仕事は森林崩壊地の復旧工事から、森林の整備、特用林産・種苗、林業復興に関わる業務など幅広い業務に携わることができるところに魅力を感じ、志望しました。
また、神奈川県はどこの部署に異動しても自宅から通勤できるため、働きやすい職場だと思い神奈川県を志望しました。
初めての所属で治山施設の設計・監督をする部署に配属されました。土木の経験がなかったため、何をやったらいいのかわからない状態でしたが、周りの先輩職員が色々と気にかけてくださいました。業務中も仕事の進捗を聞いてくれたりするので、相談しやすくオープンな職場の雰囲気がいいなと感じました。
1年目で台風により所属の管内でも被害が出ました。近年稀にみる状況でしたが、災害発生時の対応から復旧工事まで非常に貴重な経験をしたと感じています。
林地荒廃した所に治山施設を設置して再び森林に戻すにはたくさんの時間とお金がかかります。責任も重大ですが、自分の担当した仕事が森林を守り、ひいては県民の皆様の生活を守ることにつながると思うとやりがいを感じます。
専門的な知識を身に着けるのは非常に難しいですが、経験豊富な先輩方がサポートしてくれますし、研修等なども充実しているため、学ぶことが多く毎日新鮮です。
学ぶことが多く、毎日が勉強ですが、先輩方も気さくで、相談もしやすく働きやすい職場だというのが一番良いところだと思います。意欲ある皆さんと一緒に神奈川県の森林・林業を担っていける日がくることを楽しみにしています。
水産課→水産総合研究所→水産課→湘南地域県政総合センター→水産技術センター→水産課
最初に配属された班は、漁業調整班で自分は漁業許認可担当となりました。許可更新にあたり、漁協に出向き実態調査を行いますが、これは入庁間もない自分が漁師さんと直接話ができる機会でもあり、漁業実態を知らない私にとっていろいろと勉強にもなり、また、当時若かった漁師さんとは同世代ということもあり、今でも気楽に話せる間柄となり財産となっています。
行政にしろ研究にしろ、自分が携わった業務成果が漁業者の経営向上(水揚げ増加)に結び付き、漁業者から評価されたときには喜びを感じられ、技術系ならではのやりがいだと思います。
水産職の仕事とは、漁師さん達のためになることは何かを常日頃から考えながら行動することが大事なので、漁師さんが本音で話してくれるようになれば、一歩成長を感じるでしょう。
水産業は、食糧タンパク供給の面で非常に重要な役割を担っています。神奈川県では多種多様な漁業が営まれていますが、生産量の減少や漁業者の高齢化といった課題も抱えています。
県では、こういった課題を克服するべく、行政面および研究面から種々の施策を展開していますが、私たちと一緒に若い皆さんの斬新な発想で持続可能な水産業を実現していきましょう!
入庁時から現所属
大学で学んできた水産に関する知識や経験をダイレクトに地域に生かせる仕事をしたくて現在の職に就きました。
神奈川の海は私にとって馴染み深いフィールドであり、東京湾と相模湾という性格の異なる海があるのも魅力だと感じました。
職場が城ケ島にあるですが、学生時代によく釣りなどで遊びにきていた場所だったので、ここに通勤するのかと、当初は不思議な気分でした。そんな環境だったので、緊張こそなかったものの、6月にトラフグ種苗放流という私の担当業務の中で大きなイベントがあり、あちこち走り回っていたことが記憶に新しいです。
1年目から主体的に動かなければならない仕事が多く、大変ではありますが、その分やりがいはあります。私の場合は毎週県内の魚市場で魚体測定をしており、現場に行くことが多いです。そのため、今何が獲れているか、何が獲れていないか、目で見て体感しているので、数字だけでないデータを蓄積していけるのは面白く、やりがいを感じます。
また、そこで漁師さんと話をすることで、何のために調査しているのか、改めて意識させられます。
入庁するまで神奈川県でトラフグが獲れることを知らなかったのですが、トラフグを担当して丸2年が経とうとしていて、日々新たな発見が尽きません。大変な仕事もありますが、とても面白くやりがいを感じる場面もあります。ぜひ一緒に神奈川県の水産を盛り上げていきましょう!
県西土木事務所→藤沢土木事務所→河川課→国土交通省都市局→現所属
その中で私は、都市施設の計画や都市計画事業の認可について、とりまとめを行っています。
最初の配属では、道路の新設・改良事業を担当しました。私は新卒で入庁し社会経験も専門知識も十分ではありませんでしたが、設計や工事の内容を理解し、住民への説明やコンサルタント・建設業者との議論等ができるよう、技術基準を学んだり、上司や先輩職員に質問する毎日でした。上司や先輩職員は、半人前の私を一人前として扱ってくれ、私の意見に耳を傾け、どんな質問にも答えてくれました。
神奈川県は、狭い県土に多くの人口と日本有数の商業・工業・観光地を有し、山・川・海・湖など自然も豊かですが、このことは、社会資本整備や土地利用上の制約となり、様々な災害ポテンシャルを抱えることでもあります。このような中、県では、道路や公園、河川、海岸、港湾、下水道など、市町村の区域を超える広域的なあらゆる社会資本の計画・整備・維持管理等を行うとともに、洪水・津波・高潮の浸水想定等、多くのソフト面の施策も行っています。
私は技術者として、県民のいのちと暮らしを守り、社会経済活動に不可欠な社会資本について、ハード・ソフト両面で各分野の第一線で働くことができること、その過程で自分が成長できることに仕事のやりがいを感じます。
皆さんの熱意や考え、知識、経験を仕事や先輩職員にぶつけながら、ともに活力と魅力あふれる神奈川をつくっていきましょう。
県央地区農政事務所→足柄上地域県政総合センター→津久井地域県政総合センター→県央地域県政総合センター→農地課→現所属
現在の配属先では、各党や市町村、関係団体からの新しい制度の創設や予算に対する要望のとりまとめや回答の調整業務のほか、農業農村整備事業に対する県民みなさんの理解を促進するための取り組みとして、イベントの開催や情報発信なども行っています。
最初に配属された部署は農業用水路や農道の整備を行う農業農村整備事業の計画や、県有財産の水路の維持管理を所管していました。採用後2年目に水路の補修工事を担当し、図面の作製から、工事の積算、発注手続き、現場監督と一連の業務を行いました。当初はやり取りの中で飛び交う専門用語の意味さえがわからず困惑していましたが、先輩職員に丁寧に教えていただき、無事に工期内に完成検査を終えることができてほっとしたのを覚えています。
本県で管理している農業用取水施設で一番大きいものは、約2,000haの農地に水を供給しています。水路や取水堰の改修工事が終わり、田んぼで田植えが始まると、安全で安心な農産物を県民のみなさんにお送りする基礎の部分に関わることができたと感じます。
本県は都市化が進み、農地も減少してきていますが、一方で農地が身近にある生活がいい、との意見を多く聞きます。農地は農産物の生産の場だけではなく、生物の生息場や人々にやすらぎを与えてくれる場所でもありますので、多くの農地を次世代に残していきたいと思っています。
私は農業土木職として採用されましたが、農業土木の業務は農道や水路、ほ場の整備などを行うハード事業のほか、農地や水路の維持管理に関する共同作業への支援、里地里山の保全、農業の持つ多面的機能を県民のみなさんに広く知ってもらう体験イベントの開催などのソフト事業などもあり、様々な分野の仕事ができる業務だと思います。
是非、本県の採用試験にチャレンジして、一緒に働きましょう。
入庁時から現所属
水道営業所管内で漏水が発生した際の修理工事の発注や日程調整、施工業者への修理方法の指示等を行っています。
また、施設の管理者として点検や漏水調査、他企業工事で水道管が支障になった際の移設工事の発注なども行っています。
私は以前民間企業に勤めていましたが、偶然水道事業に関わることがありそこで県民のライフラインを支える水道事業に興味を持ちました。その中でも公務員であれば幅広くかつ、より長期的な視点で携わることが出来ると考え志望しました。
採用された当初は右も左も分からず緊張もしていたため、あっという間に時間が過ぎていったのを覚えています。
周りの先輩方がとても和やかな雰囲気で接してくれ、私の質問に対して何に則って処理をしているかなど、根拠を含めて優しく1から丁寧に仕事を教えてくれたので安心して仕事を覚えていくことが出来ました。
工事などを行っていく際に条件が困難な現場を施工業者と意見を出し合いながら力を合わせて施工が完了した時などは大きな達成感を得ます。
また、日々の業務でも漏水の修理であったり施設の点検が主なもので地道な作業ですが、これを適切に行っていき大きな水道事故などを未然に防ぐことで、県民の皆様に毎日安心して水道水を使用していただけることになるので、大きな責任を感じるとともにやりがいを感じます。
水道事業は県民のライフラインである水道を維持管理し県民の生活を直接支える仕事です。この責任のある仕事を県西、県央、湘南の様々な土地のある神奈川県企業庁で携わることはとても挑戦しがい、やりがいのあることだと思います。優しい先輩方と共に一緒に働ける日を楽しみにしております。
住宅営繕事務所→営繕計画課→庁舎管理課→施設整備課→現所属
営繕計画課では、施設を管理する各部署から依頼される新築工事や改修工事の見積りの取りまとめ、調整をしています。私は、担当であるとともに、全体の取りまとめをしています。企画立案段階における技術的な助言や、適切な予算措置となるよう調整をしています。
県の施設の修繕計画のもととなる劣化診断調査業務もしています。
最初の職場では、県の施設の新築や改修工事の設計業務・工事等の発注や設計・監督業務を担当しました。工事が始まると週の半分以上現場を回っていることが多かったと記憶があります。経験豊富な先輩、上司の皆さんに丁寧に相談にのってもらい、安心して業務に取り組むことができました。
職員研修、技術研修などで同期の仲間にあうと、お互いの仕事のことなど話をして刺激になりました。
施設整備において、企画構想段階から設計、施工、引き渡し後の保全までいろいろな場面で関わることが多いです。
事業の期間も長くなりますが、担当した施設が完成した時は達成感が得られます。
県には、庁舎、文化施設、福祉施設、研究施設など様々な施設があります。公共性の高い施設ばかりであり、また、歴史的な建物もあり、そのような施設に携われることに誇りとやりがいを感じます。
神奈川県には、いろいろな部署で建築の知識を生かせる職場があります。また、入庁してからも多くの知識を学べる機会があります。専門的な知識を身につけながらいろいろな職場を経験することで広い視野を持って仕事に取り組めると思います。皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。
入庁時から現所属
元々地元に貢献したいと考えていて、そのまちづくりや建物に携われる仕事が良いと思ったからです。
また、神奈川県は豊かな自然や都市を併せ持つため、多様な仕事を経験できるのではないかと考えたからです。
入庁したての頃は右も左もわからないうえ、窓口対応では相手の質問が汲取れず毎度困っていました。上司に質問しようと振り向くといつの間にか上司がそばに立っていて、一緒に対応してくれてとても助かったことを覚えています。電話対応でも普段から耳を傾けていてくれ、課員全体がフォローしてくれました。
また、同じ事務所に他職種の同期がいて、普段から細かい悩みを相談したり、一緒に部活に参加したり、リフレッシュできました。
許認可業務や相談ごとは、一人では判断に悩む案件がたくさんあります。そんな時に、課員同士で相談したり、上司に相談したりして、みんなで一つの方針を決めていき、無事に審査が終了すると、やりがいを感じます。
また、窓口対応で困っている方に丁寧に対応し、悩みを解決できた時やお礼を言われたときに、やりがいを感じます。
きっと仕事は分からないことだらけで不安なときもあると思いますが、そんな時は周りに助けを求めながら、みんなで一緒に解決していけばいいと思います。いろんな分野の仕事に携わり視野を広げられる職場だと思うので、皆さんが受験し、入庁してくれることを心待ちにしています!
大気水質課→湘南地域県政総合センター→環境計画課→現所属
公害の発生を防止し、きれいな環境を守るため、環境分野には様々な法律や条例が制定されています。例えば、工場から出る排水には基準が設けられており、私が所属している大気水質課では、こういった法律や条例の規制内容に関する事業者からの問合せへの対応や、国や市町村など関係機関との連絡調整などを行っています。
また、条例の改正業務も担当しており、工場等に対して県独自で規制している内容の見直しを行う業務にも携わっています。
環境行政に関係する法律や条例は多岐にわたりますが、そういったイメージをあまり持たないまま入庁してしまったため、「法令を読む」という、これまで経験のない業務に当初は戸惑いました。しかし、この時に法令の読み方をはじめ、関係者との調整の仕方など仕事の進め方の基礎を先輩方にしっかり叩き込んでいただいたおかげで、今の業務に生かせているなあと感じることも多く、当時の先輩方には感謝しています。
現在は本庁で、条例の改正などの業務に携わっていますが、若手職員であってもどんどん仕事を任せてもらえる風土があり、新しい制度を作るなど自分の発想を形にすることができます。そしてそれが神奈川県の環境を良くしていくことに貢献できると実感できる仕事に大きなやりがいを感じます。
また、出先の所属では、個別の環境汚染問題等に対応することになり、事業者や県民対応をはじめ大変な局面もありますが、周囲の職員と協力しながら問題解決が図られた時にはとても達成感を感じることができます。
環境技術の職務内容は、公害、地球温暖化、廃棄物、工業保安、水道など多岐の分野にわたり、身につけなければならない知識等も多いですが、その分、様々な経験を積むことができ、おもしろい仕事です。
また、やる気を持って取り組めば若手のうちから様々な業務を任せてもらえるチャンスもあり、やりがいを感じながら働くことができると思います。神奈川の環境に興味がある方は、ぜひ一緒に働きましょう。
県央地域県政総合センター環境部環境保全課→現所属
神奈川県は、私が生まれ育ったなじみのある土地であり、「海」、「山」、「川」、「都市」がバランスよく立地している魅力的な土地であるため、この神奈川県の環境を守る仕事がしたいと思い、神奈川県を志望しました。
環境問題は、時代とともにその内容が変化するものである。神奈川県の環境問題への取り組みの歴史は長く、科学技術の進歩や産業の発展、社会情勢や生活様式の変化等の状況を踏まえた、環境政策や調査業務に取り組めると考えました。
公害法令では、各公害(大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動等)を防止するための、規制基準や順守義務が設けられており、これらを規制の体系を読み解くのに苦労しました。
また、実際に規制基準が遵守されているか確認するため、事業場や工事現場に立入検査を行う必要がありますが、採用間もないころのアスベスト(石綿)の除去工事現場に立入検査は、慣れない作業現場での検査で大変でしたが、メンター(指導員)の助言や指導もあり、回を重ねるごとにスムーズに検査できるようになったことです。
神奈川県内の河川の水は、県民の方の飲用水として利用されていることから、「河川の水質を守ること」は飲用水の水質を守ることにもつながるため、環境保全業務をする上でのモチベーションとなります。
神奈川県職員(環境技術)の業務は、「公害業務」以外にも「工業保安(高圧ガス、火薬など)」、「産業廃棄物」、「環境アセスメント」、「調査・研究業務(環境科学センター)」、「上水道(企業庁)」などがあります。県民の健康、安心、安全を守るための環境調査や測定、影響評価、条例による規制基準づくりは、環境技術職にしかできない仕事です。興味のある方は是非チャレンジしてみてください!一緒に働ける日をお待ちしております。
寒川浄水場→浄水課→水道施設課→寒川浄水場→現所属
民間企業を経由しての入庁でしたが、畑違いの業種だったため、先輩方の話している内容や言葉がまるで分からず、とにかく勉強の毎日でした。
浄水場の外にある設備を担当する課だったので、140個所ほどあった設備の場所を覚えるために、機会があるごとに先輩にくっ付いて回っていました。(先輩にも「まず場所を覚えるのが仕事だよ」と言われました。)
機械設備の更新・維持修繕工事の計画・積算・監督が主な業務となりますが、担当した設備が上手く稼働したときはやりがいを感じます。
企業庁はダムや水道というライフラインに直接携わる業務を行いますので、自分が県民の生活を支えているという自負を持つことができます。
土木・電気といった他職種と連携した業務も多々あり、機械だけでは知りえない様々な知識を学ぶことができ、多様な視点を持つことができるようになります。
コロナ禍のため例年とは異なる就職活動となり、苦労や困難が伴う状況ですが、妥協することなく自分の希望を貫いてください。
志望先を検討する中で、「神奈川県」という選択肢が残ったならば、ぜひ採用試験にチャレンジしてみてください。
入庁時から現所属
人々の生活に身近な仕事がしたいという気持ちが強かったことが一番の動機です。
その中でも神奈川県を訪れることが多かったことから、神奈川県内で仕事がしたいという思いが強かったことや、横浜から津久井方面といった県全体で様々な仕事に携われることに魅力を感じ神奈川県職員を志望しました。
現所属に配属されたとき、どのような仕事があるのかも正直わからなったため、与えられた仕事に対してもどのように進めたらよいのか全くわからない状態で頭に?がいっぱいでした。そのため、先輩や上司にたくさん質問しました。けれど、先輩や上司は嫌がることなくとても丁寧に教えてくれて嬉しかったのを覚えています。
また、自分の担当の仕事をやりきった時は達成感を得られたり、仕事を覚えれば覚えるほど次はもっと上手に進めたいという向上心が沸いてくる、どれもやりがいのある仕事ばかりです。
入庁から数年たった今でもその向上心は常にあります。
自分で工事の計画を立てられるため前年踏襲や既存に囚われることなく、自由に自分の考えを形にできます。そのため、担当工事をこなす毎に明確な達成感が得ることができるためそこにやりがいを感じることができます。
また、土木・電気など他職種の職員や専門業者と連携することが多いため、学ぶべきことがたくさんあるので、努力をした分自分を成長させられます。
そして、担当工事は経験や知識を重ねる程、より重要で大きな機械設備を担当することができるため、年数を重ねていく程やりがいを強く感じていくことができます。
今年は例年とは異なる就職活動となり苦労や困難が多いかも知れませんが、自分の考えは曲げることなく精一杯取り組んでください。そして少しでも興味が湧きましたらぜひ神奈川県職員の試験も受けてください。
皆さんのやる気が形にできる素敵な仕事です。皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
谷ケ原浄水場→相模川発電管理事務所→寒川浄水場→相模川水系ダム管理事務所→相模川発電管理事務所→現所属
初めて配属された谷ケ原浄水場では、川の水から水道水へ処理を行う工程を、監視・操作を行う業務内容でした。
知らない機械の名前や、仕組み、運用の方法等、専門用語を交えて先輩方が話しているとかっこ良く見え、そうなりたいと思い、自分なりに勉強をしていたことを記憶しています。
私が所属している企業庁では、水道施設やダム管理施設、発電所などの維持管理を行っていますが、電気職種として電気設備の維持管理を担当しています。例えば照明器具や、受電設備、発電設備など幅広い設備に対し、点検や修理、取替等を実施しています。それらの業務の中で、自分で考え工夫し、1つの仕事が終わった時に、自分の成長が実感でき、やりがいを感じます。
私が新採のときもそうでしたが、不安はあると思います。神奈川県では教えてくれる先輩方がたくさんいますので、安心してください。事務職や土木職、機械職などの他職種の皆と協力し合い、水道やダム管理、発電所など県民の生活に直結した業務であり、やりがいもあります。興味があれば是非チャレンジしてください。
入庁時から現所属
現在所属する発電管理課では、水力発電所の巡視や点検、事務作業で報告書の作成をしています。
巡視は、毎月2回行い、異常がないか確認し発電機が安全に運用できるよう努めています。
点検は、それぞれの電気設備の点検周期に合わせて行っています。
事務作業は、点検結果の報告書の作成、工事の発注等パソコンを使って事務処理を行っています。
その他にもドローンを活用した業務等もあり、様々な業務があります。
私は地元である神奈川県で生まれ育ったこともあり、地元に貢献できるような仕事に就きたいと思っていました。その中でも公務員の仕事に興味がありました。あるとき、神奈川県庁について調べていると電気職があることを知りました。大学では電気を専攻していたこともあり、この分野を生かすことができ、地元に貢献できる神奈川県庁の電気職を志望しました。
入庁して現所属に配属されましたが、配属先を聞いてもどこにあるのかも分かりませんでした。
実際に入庁日に本庁から配属先に移動しましたが、こんなところに事務所があるのかと驚いたことを覚えています。
初めは、電気設備、工具等の名称も分からず戸惑うことも多かったですが、先輩方に一から丁寧に教えていただき、分からないながらも日々現場作業を頑張っていました。
現所属では、職員で水力発電所や電気設備等の保守点検、巡視を行っています。その他にも工事の設計や監督等の業務もあり、様々な業務に携わることができます。
安全に発電機等の電気設備を稼働させるためには、日頃の保守点検、巡視が大切です。細部にわたって異常がないか日々の点検業務等責任を持って行っています。
電気職の仕事は水や電気といった県民の皆さんのライフラインを支える仕事ですので、日々やりがいを感じることができます。
電気職は専門性が高く、情報処理から高電圧設備と幅広いため今まで触れてこなかった分野の知識が必要になってくることがあります。
しかし研修や日々の現場作業を通して専門知識が身につくので、未経験の方でも安心して仕事ができます。
少しでも電気の仕事に興味がありましたら、ぜひ受験を検討してみてください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
三浦しらとり園→県北地域児童相談所→中央児童相談所→鎌倉三浦地域児童相談所→現所属
県に入庁する前に前職があったものの、はじめて施設で勤務するということもあり、不安等もありましたが、先輩職員から、多くのことを教えてもらうと同時に、刺激も受け、入所している利用者の皆さんの一人ひとりが、その人らしい生活が送ることができるようにという思いの中で、仕事にやりがいを持って、充実した経験を積ませていただきました。
これまで障害児者入所施設や児童相談所等で勤務をしてきましたが、現場の最前線であるこれらの業務は、悩むことも多く、大変な面は確かにありますが、施設に入所されている方々や、児童相談所で担当した子どもたちから、うれしいこと、楽しいこと、辛いこと、大変だったこと等をダイレクトに受け取ることができ、非常にやりがいや使命感を持って仕事をすることができます。
施設、児童相談所、本庁に配属となりましたが、どこの配属先でも、正直、悩むことや大変だったこともありますが、施設に入所されている方々や、子どもたちのために、みんなで話し合い(知恵を出し合い)ながら、進めてくることができたことは、やりがいを感じるとともに、職場としても魅力があると感じています。
入庁時から現所属
中井やまゆり園では知的障害者の施設入所支援を行っており、私は行動障害のある10代から50代の方が在籍されている秋寮に勤めています。秋寮では、自閉症や激しい自傷・他害のある行動障害のある方の日常生活支援を行い、日課の工夫や生活環境の調整をし、利用者が安心して穏やかに過ごせるよう支援をしています。勤務形態は早番、遅番、夜勤の変則勤務です。日常の生活支援のほかに、個別支援計画の作成やご家族との連絡調整、寮内の係を通して利用者がより良い生活が送れるよう支援しています。
福祉系学科のある大学に進学し、在学中に様々な福祉分野について学ぶ中で1つの分野だけではなく様々な福祉の分野に携わりたいと考えて福祉職を志望しました。神奈川県を志望した理由は都会と自然を兼ね備えた魅力的な県であるのは勿論、児童相談所や保健所だけでなく児童施設、知的障害児・者や身体障害者の施設を持ち、様々な福祉分野に携わることができると考え志望しました。
行動障害のある方との関わりも難しく、不安や戸惑うことも多くありましたが、先輩職員やメンター、上司からの助言やフォローもあり少しずつ慣れていくことができました。
また、自分が支援を1つ間違えると、利用者が混乱し不調に至ってしまうため緊張感を持って支援を行う必要があると学ぶことができました。
少しずつ利用者の方々が私に慣れて笑顔を見ることが増えてきたと実感したとき、とても嬉しく感じたのを覚えています。
日々の支援の中で、利用者の方々の表情や態度から少しずつ関係構築ができたと感じたとき、担当利用者の日課の調整や対応方法の工夫等で穏やかに過ごせるようになったとき、余暇等を実施し利用者の方の楽しそうな笑顔を見たとき等にとてもやりがいを感じます。
神奈川県の福祉職は、施設・相談・政策と幅広く経験することができます。知識や経験をより多く積み、幅広く支援に生かすことができるところは大きな魅力です。皆さんと一緒に神奈川県の福祉職として働けることを楽しみにしています。
県立高校図書館→県立図書館→生涯学習課→現所属
神奈川に関する資料(地域資料)及び新聞雑誌に関するサービスを行う「かながわ資料/新聞・雑誌室」という室を運営する部署を担当しています。
県立図書館では、地域資料や新聞雑誌類は貸出を行っていないので、窓口では、主に、資料に関する相談などへの対応を行います。
入庁最初の所属は県立高校の図書館でした。一人職場で何もわからず、戸惑いながらのスタートでしたが、研修などを通じて先輩司書の方たちが丁寧に教えてくださったので、少しずつ不安が取り除かれていきました。とはいえ、今思えば、業務全体を客観的に見ることができていなかったと反省とともに思い起こされますが、周りや先のことがよく見えていないからこそ、目の前の仕事の一つひとつに必死で取り組むことができたようにも思います。
この1年、コロナ禍という未曽有の状況にあっても、図書館を利用してくださる方々がたくさんいらっしゃいました。これまで多くの先輩司書の方々が蓄積し継承してくれたものがあり、それを求める利用者の方々がいること実感し、図書館が必要とされていることを改めて感じる1年でもありました。
県立図書館は再整備が進行しており、令和4年には新棟の竣工が予定されるなど、新しい図書館として踏み出そうとしています。一方、川崎図書館は平成30年に移転開館し、自然科学、産業技術に特化した「ものづくり技術を支える図書館」という、公共としてはユニークな図書館として運営しています。
また、学校図書館は、図書館の管理運営を実質一人で任される、働き甲斐のある職場です。
いずれの職場も、新しい力を必要としています。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。
入庁時から現所属
現所属には、学校司書が一人しかいないため、学校図書館の管理運営に関する業務は全て担当しています。資料の選定・購入・受入・登録・装備・配架・廃棄といった資料に関する業務や、図書委員会の運営、広報活動、授業支援のように生徒や教員対応の業務があります。その他に、学校内の担当業務も行います。
生まれ育った地元で、人の成長の糧になれるような仕事に就きたかったからです。もともと調べることが好きで、高校から学校司書を目指していたのですが、採用人数の少なさに怖気づき、一度諦めました。しかし、就職した仕事で間接的に学校図書館に関する仕事を任せられた際に、やはり直接学校図書館で仕事がしたいと思い挑戦しました。
学校図書館配属だと分かったときは、とても嬉しかったです。配属先の高校は、自宅から近くほっとしました。配属当初は、分からないことを誰に質問すればよいのかも分からず不安でしたが、学校運営に関することは先生方や事務職の方に、学校図書館に関することは前任の方や地区の学校司書の方に支えられ、毎日楽しく過ごしています。
新しいことに出会う楽しさを共感できるところだと思います。学校司書は、資料(書籍など)をとおして、授業の縛りなく利用者のやりたいことを支援することができます。「スイーツが作れるようになりたい」と言って、一緒に本を選んだ生徒が、実際に作ったスイーツの写真を見せてくれるなど、利用者の思いを支援し、その成長をみることができる仕事です。
学校司書は基本的に一校一人配置であり、不安に思うこともあると思います。しかし、それは自分が思ったことや考えたことを実現しやすい環境であるとも言えます。つまずいてしまっても、心強い先輩方がサポートしてくれるので大丈夫です!皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
厚木保健所→相模原保健所→秦野保健所→薬務課→厚木保健福祉事務所→小田原保健福祉事務所→生活衛生課(専門監視担当)→現所属
初めての配属先は、厚木保健所の環境衛生課でした。そこで環境衛生監視員として、理容所、美容所、クリーニング所、映画館、入浴施設など公衆衛生上の衛生管理が必要な施設の開設届出・許可申請等の受理や衛生指導などを担当していました。就職して2か月目にプールの衛生講習会を担当し、守るべき制度上の話や技術的な観点からの衛生管理について説明を行いましたが、塩素消毒の原理、方法など技術系の職員ならではの知識が必要となる部分も多く、事前の準備にあたって、学生時代の書籍を見直したりしながら勉強をした覚えがあります。
公務員の世界でも、目標に向かって自分で考え悩み知恵を絞って新しいことに挑戦することが必要です。前例踏襲の仕事をしていればよいわけではありません。そのため、仕事自体は簡単なものではないと思いますが、目標を達成した時の爽快感は大きく、公共の利益につながる仕事でもあるため、やりがいを感じられる機会は多いのではないかと思います。
神奈川県職員として働く薬剤師の仕事内容は、薬事衛生、食品衛生、環境衛生、研究等と多岐に渡り、様々な経験を積むことができます。
また、これらの仕事は、いずれも専門性の高い知識が要求されますが、それぞれの分野が根底では関連しあっているため、専門的な知識も継続して高めることができると思います。
入庁時から現所属
一企業では対応しづらい事柄もあり、行政としてどのような施策が効果的か考え、企業も県民も明るく過ごせるような社会を作れるように貢献したかったため、本職を志望しました。
民間の調剤薬局から転職を経て、神奈川県職員になったため、民間と公務員の差に戸惑う事が多かったです。行政の薬剤師は法律や条例に基づいて許認可事務や監視指導を行うため、法律や条例の読み方のコツを掴むまで悪戦苦闘しました。
入庁してから先輩に同行して旅館や美容所等のバックヤードや毒物劇物販売業、薬局や店舗販売業を監視・指導しました。
衛生的な生活環境を確保することにより「私たちが当たり前に感じていた安全な日常生活」が送れているのだと実感し、感動しました。
衛生監視員は「感染症や事故がない日常生活」を継続できるように、生活衛生関係営業施設の衛生水準の維持・向上を目的に許認可や監視指導を行っています。私たちが提案する改善内容によっては経済的な負担がかかるため、理解を得にくいこともありますが、営業者の方々が改善の必要性を納得した上で、意欲的に改善に取り組んでもらえたときにやりがいを感じます。
これからの薬剤師は一人ひとりの質が問われてきます。社会のニーズに応えるために、ニーズを素早く察知し対策を立てられる瞬発力・日々勉強を継続出来る環境が整っているかが大事だと思います。
自分の中で優先順位をはっきりさせて、理想の薬剤師像を目指せそうな環境を後悔のないように探しましょう。
湘南家畜保健衛生所→畜産課→湘南地域県政総合センター→現所属
初めての所属は湘南家畜保健衛生所という所属でした。田んぼが広がる景色の中にあるような庁舎だったので、こんなところにも県の建物があるんだと驚きました。家畜の伝染病の発生予防、時には発生時のまん延防止のため、日々色々な畜産農家のところに行き、検査や農家指導をしていくという業務でしたが、畜産農家それぞれの状況が異なり、毎日新鮮な気持ちで過ごしていました。その中で多くの先輩職員に支えられ、社会人、公務員、獣医師1年目として鍛えられていったと感じます。
所属はいろいろ変わりますが、基本的には畜産に関わる業務を行っていく中で、畜産農家からの要望に応えたとき、イベントの開催が成功したとき、ときには厳しく指導していく中で、直面している問題が解決したとき等やりがいを感じられる場面は多いと思います。中には付き合いが長くなってくる畜産農家の方もでてきて、久しぶりに会ったときには「あのとき一緒に行った取組が今ではこうなっている」等の近況も教えてくれ、過去の業務が全て今につながっているのだなと感じます。
畜産における公務員獣医師の業務は、家畜保健衛生所のような獣医師の知識を多く必要とするもの以外にも、様々な仕事があります。きっと思いもよらない業務を行うこともあると思いますが、経験豊富な先輩職員が優しくサポートしてくれます。一緒に働けることを楽しみにしています。
入庁時から現所属
臨床で働きたいという気持ちがあり獣医師を志しましたが、大学在学中に公衆衛生獣医師の存在を知り、人の生活や健康を守るこの職業に興味を持ちました。なかでも県職員は保健所・食肉衛生検査所・動物愛護センターなど、多岐にわたる業務を経験できると思い、地元である神奈川県への入庁を志望しました。
採用初日は辞令交付式で配属を知り、職場がどのようなところか一緒に働く職員はどんな方々か、ひたすら緊張していました。業務内容だけでなく、電話対応や文書作成の仕方など何も分からず困惑することが多かったのですが、先輩方に一から教えていただき、現場同行や窓口に同席することで、徐々に仕事を覚えていきました。環境衛生監視員研修という業務内容を勉強する機会があり、こんなこともするんだ!とさらに関心を持つことができたのと同時に、量の膨大さにやっていけるかな、と不安になったこともあります。
毎日が勉強で、自分の知識の引き出しが増えていくのがとても楽しく思います。ただし、自分が理解するだけでなく県民の方々にも分かりやすくお伝えすることまでが仕事ですので、試行錯誤しながらではありますが、説明が分かりやすかったと言っていただけたときはやりがいを感じます。
また、頻度は少ないですが講習会やセミナーを開催することもあり、終了後には大きな達成感があります。大勢の人の前で話すことが苦手で反省点も多々ありますが、アンケート等で受講してよかったという感想を見るとうれしく思います。
公衆衛生分野は普段の生活にとても身近な存在です。獣医師としての知識を生かし、さらに日々の業務で新しく学びながら、県民の皆さんの生活に近く係ることのできる仕事だと思います。
また、県には獣医師以外の幅広い職種の方がいらっしゃるので、新しい刺激をもらいながら働けるのも魅力の一つです。皆さんと働くことができるのを楽しみにしています。
三崎保健福祉事務所→厚木保健福祉事務所→健康増進課→厚木保健福祉事務所→現所属
三崎保健福祉事務所で母子保健、未熟児や障害児の支援の業務を担当していました。
保健師が5人という顔の見える所属で、複数の先輩保健師に同行訪問をしていただき、また、一緒に事業を担当していただくなど、丁寧に業務を教えていただいたことを覚えています。他課の業務もいくつか経験をさせていただき、海水浴場の調査では初めて漁船にも乗りました。
ワンフロアでしたので、どの課が、どの時期に、どのような業務で忙しいのかなど、とても分かりやすい職場で、保健福祉事務所全体の業務を学ぶ良い経験となりました。
厚木保健福祉事務所を2度経験していることから、同じ難病患者さんの担当をさせていただく機会がありました。
当初担当させていただいたとき、奥様が一人で介護をしていたことから様々な支援を検討しましたが、そのときは支援にはつながりませんでした。担当者の思いだけで、ご本人やご家族の気持ちに寄り添った支援となっていなかったのだと思います。2度目に担当させていただいたときは、ご家族の方から支援を入れたいというお話のタイミングで、医療機関や市町村の担当者と連携しながら、スムーズに支援につながったことが印象に残っています。
保健師の仕事は、すぐに結果が出る仕事ばかりではありませんが、それぞれの対象者に寄り添った支援、その支援を通じて得た課題から、新たな事業を作り出していくこともできることが、やりがいを感じるところでもあります。
県庁や保健福祉事務所、児童相談所など、配属される職場が県内にあります。定期的に異動があるので、県内の市町村の特徴や名産なども知ることや、いつも新鮮な気持ちで業務にのぞむことができ、地震や豪雨時の災害派遣や、新型コロナウイルスなどの健康危機管理対策など、様々な業務を経験することも出来ます。
また、子育てをしながら仕事をするための、休暇等の制度も充実していますので、安心して働く事ができます。
ぜひ、神奈川県で一緒に楽しく働きましょう。
入庁時から現所属
母子保健事業を担当しています。講演会や事例検討会を開催したり、慢性的な疾病を抱えている子どもの家庭訪問等を行っています。また、学校や放課後児童クラブで性教育や喫煙・受動喫煙防止教育を行っています。
現在は新型コロナウイルス感染症の相談対応や陽性者への疫学調査、施設等の集団検査も行っています。
大学の実習先が神奈川県の保健所であり、予防的な視点で公衆衛生活動をする保健師になりたいと思いました。神奈川県で働く大学OBから「仕事のサポートもあり、楽しく働いている」という話を伺い、安心して働ける環境があると感じたため神奈川県に就職を決めました。
キャベツ畑が広がる景色を見ながらバスで三崎センターに向かい、職場の方が温かく歓迎してくださったことが印象深いです。4月から早速引き継いだケースの訪問や講演会等の準備で忙しく、上手く周りに相談ができなかったこともありました。しかし、自分がやっていることを周りに発信すると先輩や上司がすぐ助けてくださり、1人で進める仕事はないのだと感じました。その後は見通しを持って自分の仕事を進めることができました。
慢性疾患を抱える子どもの同行受診をした際、母親より「一緒に受診をしてくれて安心した」と言ってもらえました。その後、定期的に保健所に顔を出してくださり近況を報告してくれることがとても嬉しいです。
また、子どもたちに健康教育をして伝わったと感じたときや、感染症対策のアンケートで予防的に関わり、相手から前向きな発言が聞かれたとき、取り組んでよかったと感じました。
県職員は定期的に異動があり、多様な経験ができることが魅力だと思います。現所属の三崎センターは1市1保健所ということもあり、地域に密着した取組ができるところです。住民の方に直接関わる機会も多く、様々なことを学ばせていただきました。職場は保健師同士で相談しやすい雰囲気があるので、気負わず入ってきていただけたらと思います。皆さんが県職員となってくださる日を楽しみにしています。
入庁時から現所属
警察職員の健康管理にかかる業務をしています。主な業務は、定期健康診断(実施から事後措置)、健康相談、健康教養、疾病管理、応急診療です。常勤産業医、警察官、臨床心理師、一般事務職の方達と連携しながら業務を進めています。
また、昨年からは新型コロナウイルス感染拡大により、職員の新型コロナウイルス感染状況の把握と、感染・拡大防止の指導教養を徹底して行っています。
中途採用で同期が少なく、保健師として働いた経験もなかったので、不安と緊張でいっぱいだったことを覚えています。
初めは慣れない電話対応で相手にうまく説明することができなかったり、聞かれても答えられないことが多く、自身の知識不足や能力の低さに自信をなくしたこともありました。先輩に相談をしたり、経験を積んでいく中で、健診結果の数値説明が中心になっている保健指導をしている自分に気付くことができました。相手の心に届く保健指導を行うには、相手の職場環境や生活環境等の背景を理解すること、思いに寄り添って話をよく聴くことが大切であると改めて学びました。
仕事の環境は、近くの席に先輩の方々がいますので、わからないことがあればすぐに聞ける状況です。周りの方も積極的に声をかけてくださったので安心して働くことができました。
健康相談・教養が、生活習慣見直しのきっかけとなって職員の行動変容につながったり、「ありがとう」や「相談してよかった」という言葉をいただくと、少しでも役に立つことができた、力になれたと実感し、やりがいを感じます。
職員の方々と関わっていく機会が増えると、名前や顔を覚えてもらえ、職場で偶然お会いしたときに声をかけていただけたのも嬉しかったです。時間をかけて関係を築いていけるのも産業保健師ならではだと思います。
また、警察という特殊性から、職員一人ひとりの健康を守ることが治安の維持につながっていると感じることが多々あります。
自分の未熟さに落ち込むこともありますが、上司や他職種の支援を受けられる恵まれた環境にあることに感謝しています。
保健師として働いた経験がなかったので、入職した当時は右も左もわからない状態でした。そのような状態の私に、先輩の方々は独り立ちできるまで根気よく指導してくださいました。周囲に先輩や他職種がいるので相談しやすく、安心して働くことができる環境です。
約1万8千人の職員がいますので、様々なケースがあり、日々勉強させられることが沢山あります。その分、学びも多く、一つひとつの経験が成長につながっていると感じます。
皆さんと一緒に働くことができる日を楽しみにしています。
入庁時から現所属
警察職員の健康診断の準備や事後措置として、受診勧奨や体調を踏まえながらの保健指導、病気を持ちながら働いている方のサポートを行っています。その他には、健康情報の普及のための広報誌づくりも担当しています。
学生時から産業保健師として働くことに憧れがあり、多くの人のためになる仕事をしたいと思っていました。そのように思っていたところ、警察の保健師の採用があることを知りました。
警察の保健師としての活動は、警察職員が健康で仕事をするためのサポートをすることで、間接的でありますが、県民を含めた多くの人のためになるのではと思い志望しました。
警察という今まで関わりのなかった組織での採用初日、とても緊張している中、職場の人たちがあたたかく迎え入れてくださったのをよく覚えています。
その後は慣れない業務を進めるにあたり、先輩方の手厚いサポートを受け、教えていただいたことを自分なりにまとめ、マニュアルを作成し、徐々に仕事にも慣れていきました。
産業保健師ということもあり、職員一人ひとりが採用されてから退職するまで長く関わることができます。そのような中で、無事に退職の日を迎えた職員を見送ることができたときにやりがいを感じます。
警察の保健師は異動がないこともあり、同じメンバーで、毎日楽しく、ときにはより良くするために話し合いながら、仕事をしています。そのような中で、新しい仲間として一緒に働けることを楽しみにしています。
茅ヶ崎市立今宿小学校所属茅ヶ崎市学校給食共同調理場→茅ヶ崎市立室田小学校→現所属
最初は共同調理場勤務だったので、子ども達の姿を見ることができず、少し悲しかったです。共同調理場の給食管理だけでなく市全体に関わる給食管理などの業務もあり大変でした。その中でも、給食時間や授業で学校に出向き子どもたちや教職員の皆さんと関わることができて、やりがいと楽しさを見つけることができました。
また、複数校分で大量調理という中でも子どもたちのことを思って調理する調理員さんの思いから、共同調理場だからこそできることや学べることがたくさんありました。
この経験があるからこそ、目の前の子どもたちのためにがんばれると感じています。
子どもたちから直接聞く声は本当に励みになります。「おいしかった」や「食べられるようになった」などの声はもちろんですが、「苦手だった」「こうした方が良い」など参考になる声もたくさんあり、自分自身も日々成長できる仕事です。おいしい給食を作り、食や健康について子どもたちの将来を見据えて指導・支援していくことにやりがいを感じています。
学校栄養士は子どもたちの健康と安全に関わる大事な役割を担います。一人職種ですが、周りの人が優しく支えてくれるので安心してください。大変なこともありますが給食を通して子どもたちの素敵な笑顔を作ることができるので、熱い思いをもって目指してほしいです。一緒に楽しく魅力ある給食を作っていきましょう。
入庁時から現所属
子どもたちの成長の場の一つに学校給食があります。学校栄養職員は、「食」を通して子どもたちの心身の成長に携われる点が魅力です。また、学校の実態に合わせた給食、大人になっても記憶に残るような給食を子どもたちに提供したいと思い志望しました。
最初は一人かつ責任のある職種で不安な気持ちが大きかったですが、教職員・調理員の方々に優しく声をかけていただきほっとしました。まだ日々の業務に精一杯ですが、悩みや分からないことは、ネットワーク支援の栄養教諭の先生や他校の栄養士の方々にすぐに相談できる環境があり、疑問点を一つずつ解決しながら職務を進めることができ自信につながっています。
学校は児童・生徒や先生方と直接ふれあう機会が多く「いつもおいしい給食をありがとう」「今日は〇〇を食べられたよ」「こんな給食を食べてみたい」などたくさんの感想を聞くことができ励みになります。対象者の年代が幅広い学校で、子どもと大人の味覚の違いに難しさを感じることもありますが、感想を手がかりに次の献立を工夫した結果よい反応がもらえたときはとてもうれしいです。
また、安心安全な給食の提供には調理員や先生方との連携が重要であり、日々のコミュニケーションをしっかりとり仕事を進めることを心掛けています。
専門職として頼られる場面もあり責任が大きい仕事ですが、チームの一員として活躍できるところにやりがいを感じています。
学校栄養職員は児童・生徒の「おいしい」という声を直接聞け、責任とやりがいのある仕事です。また給食を通して成長に大きく関われる点も魅力です。
一緒に神奈川県の子どもたちの未来を作っていきましょう!
神奈川県教育委員会教職員人事課教職員採用グループの宮西と申します。よろしくお願いいたします。私からは、公立小中学校等の事務職員の職務等について説明させていただきます。また、小中学校等の事務職員として、こんな方に来ていただきたいといったメッセージも採用担当者としてお話したいと思います。
まず、はじめに皆さんは、「学校事務」とはどのような仕事だと思いますか。具体的に仕事内容を思い浮かべられる方は、そう多くはないと思います。皆さんが、児童・生徒であった頃は、「先生」との接点はあったとしても、多くの方は、その他の学校運営にかかわる方々の仕事を直接見る機会はほとんどなかったのではないでしょうか。「学校事務」といっても、広い意味では教員を含めた校務分掌で決められた事務のことを「学校事務」といいますが、これからお話する内容は、その中でも学校事務職員が行っている主な仕事を紹介したいと思います。
まず、毎日繰り返し行う仕事として、文書の受付や管理についての事務があります。学校では、毎日郵便で届く文書や電子メールなどを事務職員が整理して必要な情報を先生方へ伝えています。また、電話や来客等の対応も毎日の仕事としてあります。これに対して、毎日繰り返し行われる仕事ではありませんが、計画的に行わなければならない仕事があります。教職員の給与や教職員が出張に行った際の交通費(旅費)の支払いといった庶務的な仕事、教材の購入や施設の維持管理にかかわる財務、経理事務があります。こうした事務については、限られた予算の中で、法令、規則等に基づいて事務処理を行う必要があります。時には、学校内で要望している事項が多く、優先順位を考えて先生方へ提案して、学校運営を円滑に行えるよう工夫をしながら事務を行うといった仕事もあります。特に、児童・生徒に影響のある緊急性の高いものについては、すみやかに対応する必要があります。関係職員や関係業者の方々との調整や、いつまでに行えばよいのか等、細かな点に気を配りながら仕事を行っていく必要があります。その他にも、児童・生徒に関わる証明書、学割証の発行事務や転学関係に関する事務手続き等といった学事事務があります。このように学校現場では、先生方が授業等を行う裏側で先生方が教育活動に専念できる環境づくりを支援する学校事務職員の力というものが必要とされているのです。また、神奈川県では、働き方改革に取り組んでいますが、学校事務という専門職を配置し、学校における専門的な知識、技能等を生かした学校運営が行われることで学校内での事務処理体制も改善されていくことが期待されています。
次に、こうした学校事務を採用する立場から、求める人物像について4つほどお話したいと思います。まず、一つ目として、「法令や規則に基づき事務を的確に行い、事務処理日程のスケジュール管理ができる方」です。公務員には、的確性や確実性が求められます。学校を安定して運営していくためには、法令や規則等に基づいて、確実に仕事を進めていくことが求められています。
二つ目には、「様々な人たちと円滑にコミュニケーションをとる能力がある方」です。事務の仕事は、一人で黙々としていれば済むものではありません。学校では、様々な仕事を教職員が一体となって連携・協力しながら進めなければいけませんし、学校には、保護者の方、地域の方、購入した物品を届けにくる業者の方など、様々な人たちが訪れます。また、同様の人たちからかかってくる電話での対応もあります。学校事務職員は、こうした人たちと接する際に自分の持つコミュニケーション能力を発揮しながら、学校の顔、窓口として活躍が求められる職員なのです。
三つ目として、「教員が教育活動に専念できる環境づくりを支援してくれる方」です。学校は、子どもたちが教育を受けながら育っていくところです。学校事務職員には、こうした子どもたちの教育を担っている教員が、教育活動を円滑にすすめられるよう校務分掌にも積極的にかかわり、より効果的、効率的な事務処理を行うことで、学校運営を支援していただきたいと考えています。
そして、四つ目として、何よりも大切なことが、「児童・生徒との関わりを大切にしてくださる方」です。もちろん、子どもたちに直接関わって教育をするのは教員ですが、学校事務職員も子どもたちと関わることが多い仕事です。子どもたちの中には、「事務の先生」といって、学校事務職員を先生ととらえている子どもたちもいます。ですから、子どもたちと関わることが大好きな方で、「子どもたちのために」という思いを持って日々の仕事に真摯に取り組んでいける方が適した人材かと思います。
つづいて、学校事務職員の配置などについてお話をさせていただきます。学校事務職員は原則として1校に1名の配置となっています。1名というと心配になる方もいるかもしれませんが、新採用で1名配置のところに配属になった場合でも、小中学校等事務職員で長期間勤めた方などがアドバイスする機会を設けたり、教育委員会で事務研修を行ったりするなど、採用後のケアなども考えています。具体的には県全体の研修として新採用の学校事務職員を対象として、年3回の実務研修会を行っています。この研修では、採用間もない時期に県の教育施策や給与のしくみ、年度末には退職手当などについて講義があり必要な時期にタイムリーに知識を得ることができます。このほか、地域の教育事務所ごとの研修では、先輩事務職員との協議の場が設けられるなど研修を通して、若手事務職員の方が、仕事上必要となる知識や技術を身につけるためのサポートをしています。
また、勤務先についてですが、神奈川県内の、政令指定都市、横浜市・川崎市・相模原市を除く各市町村立の小学校・中学校・特別支援学校となります。所管の行政区域といたしましては、次の1市と4教育事務所に分かれています。横須賀市、湘南三浦教育事務所、県央教育事務所、中教育事務所、県西教育事務所です。そのため採用試験に合格した場合には、これらの区域の学校に事務職員として勤務していただくことになります。市町村に配属後は、基本的に、その市町村または、教育事務所管内の小中学校間での異動となりますので、安定した生活が送れます。しかし、配属後、様々な事情から他の市町村の学校で働きたいとの要望がある場合には、面接等を行った上で異動することもあります。
試験を受けるにあたって、今まで採用された方の中には、実際に出身校の先輩事務職員や恩師を訪ねて話を聞いてきた方や見学に行ってきたという方もいると聞いています。こうしたことも十分参考になることかと思います。また、卒業アルバムを開いて、その頃の楽しかった思い出を思い起こしてみたり、「事務職員の目」で校舎や教室を見てみたりすることで、小中学校の児童・生徒たちを支援しようと改めて感じることができるのではないかと思います。
最後になりますが、学校事務職員は、活気のある学校づくりに貢献できる仕事です。学校事務職員が先生方を支えることで、先生方は多くの時間を児童・生徒と過ごすことができ、その結果、児童・生徒が充実した学校生活を送れるようになります。ぜひ、活気のある学校をつくる力になってください。
綾瀬市立土棚小学校に勤務しております、五十嵐朱夏と申します。新採用からの3年間こちらで勤務しております。
まず、小中学校事務の業務内容についてお話したいと思います。
主な仕事として、先生方の諸手当や給与に関する書類を作成する給与事務、消耗品の購入、学籍事務、学校予算等の財務管理、学習環境の整備、来客や電話の応対などがあります。このように仕事内容はとても幅広く、学校運営の要となる重要なポジションです。
次に、仕事の進め方についてお話します。
私の場合は、前任のベテラン職員の方が最初の2か月間学校に来てくださり、仕事を教えてくださいました。事務職員の仕事は多岐にわたるので、新しい仕事を教わるたびにノートにメモをとっていました。他にも、市内で事務職員同士のつながりがあるため、分からないことは近隣の学校の事務職員の方に聞いたりして解決していきました。事務職員の研修は、採用日の前や採用初日に行われません。そのため、事務処理について何も知らないまま、4月の初日から業務をこなさなくてはなりません。私は学校についての知識が全くなく、事務職の経験もなかったため、仕事についていけるか不安でした。しかし、近隣の学校の事務職員の方や教育事務所、市の教育委員会の方に気軽に質問ができる雰囲気があったため、不安を抱え込まずに仕事ができました。現在でも新しい制度が導入されたときや、知識が浅いことに関しては自分で調べたりするほかに、自分の理解が正しいか、近隣の学校の事務職員の方に確認をして仕事を進めています。
次に、私がこの仕事を始めて感じたことについてお話します。
この職について3年が経ちますが、業務をこなすにあたって、大切にしなくてはならないことが数多くあることを日々感じています。その中でも私が特に大切にしていることを2点お話します。
1つ目は、自分だけで判断をせず、確認をとりながら業務を正確にこなすことです。
手当認定の手続きにおいて、研修会で教わらなかった事例や、マニュアルに載っていない事例に遭遇することが時々あります。また、先生からは休暇のとり方や予算について質問を受けることがあります。このような場合、分からないことについては自分の力だけで解決しようとすると、時間がかかったり、ミスにつながってしまうことがあります。そのため、ベテランの事務職員の方や教育事務所の方に必ず確認をするよう心がけています。
2つ目は、事務室の外にも目を向けることです。
私はこれまで事務職というと、事務室に籠もって黙々と業務をこなすイメージを抱いていました。しかし、実際に教育が行われているのは事務室の外です。買い足さなくてはいけないものがないか、修繕が必要なものがないか、事務室を出て学校全体に目を配るよう意識しています。先生方からの依頼を待つだけではなく、こちらから主体的に購入や修繕が必要なものを見つけることによって、計画的な予算執行につながります。また、購入や修繕を提案することは先生方とのコミュニケーションをとる機会となります。教育環境を整えるには、先生方との連携が不可欠です。先生方と仕事内容は違っても、「自分も一緒に子供たちの教育に貢献している」と思える大切な機会です。
最後に、受験を考えている方へメッセージです。
学校は入学式や夏休み、運動会など季節ごとの行事があり、1年の移り変わりをはっきりと感じることができる職場です。また、1年を通して子供たちが成長していく様を見守ることができます。こういった経験ができるのは、数ある事務職の中でも学校事務だけです。表舞台に出ることは少ないですが、学校の影の立役者として活躍する毎日は、とても充実しています。皆さんと一緒に学校を支えられる日を、楽しみにしております。説明を聞いていただきありがとうございました。
このページの所管所属は人事委員会事務局 です。