洗濯用パック型液体洗剤に気をつけて!
― 特に3歳以下の乳幼児に事故が集中しています。 ―
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洗濯用パック型液体洗剤は、新たな形の洗濯用洗剤として、近年、日本でも製造販売が行われています。計量の必要がなく簡便という利点があるものの、フィルムが破れ、洗剤が口や目に入る等の事故情報が消費者庁に寄せられています。フィルムは水に溶けやすいため、子供が握ったり噛んだり遊んでいるうちに、破れてしまうケースが多く、特に3歳以下の乳幼児に被害が集中しています。消費者庁では、乳幼児の手の届かないところで保管するなど、注意して使用するよう呼びかけています。
洗濯用パック型液体洗剤について
国内で販売されている代表的な洗濯用パック型液体洗剤は、中性の濃縮液体洗剤を水溶性のあるフィルムで包んだ、触ると柔らかいものです。3歳児が手で持ったところ片手で覆えない大きさでした。3歳以下の乳幼児の口の大きさには入らないこと、フィルムが水に溶けやすいことを考慮すると、窒息の可能性は低いと思われますが、乳幼児は身の回りのものを何でも口に入れようとするので注意が必要です。
洗濯用パック型液体洗剤の事故情報
パックタイプの液体洗剤を子供が握ったら破裂し、目の中に入った。目の表面が洗剤で覆われてしまったので急いで水で洗い流し、治療を受けた。
(事故発生年月 平成26 年6月、3歳・女児)
消費者の皆様へ
洗剤は子供の手の届くところには置かないようにしましょう。
○ 洗剤を使用後は、必ずフタをしっかり閉めて、決まった置き場所にすぐ戻すよう習慣づけましょう。
○ パック型液体洗剤を濡らさないように、気を付けましょう。
対処方法
飲んでしまった場合
できるならば口をすすがせ、水又は牛乳を少量飲ませて、受診する。吐物が気管に入ってしまうおそれがあるため、無理に吐かせない。
●目に入ってしまった場合
こすらずに、すぐに水で10分以上洗い流して、受診する。
●皮膚についた場合
すぐに大量の流水で洗う。付着した衣服は脱ぐ。
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小児救急電話相談
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厚生労働省ウェブサイト:
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
公益財団法人日本中毒情報センター 中毒110 番
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大阪:072-727-2499(24時間対応)
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日本中毒情報センターウェブサイト:
http://www.j-poison-ic.or.jp
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