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更新日:2025年6月2日
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海外駐在員の活動レポート(2025年5月・北米事務所)
NYで県内産日本酒をPR 令和5年の日本酒の国内出荷量は、約39万キロリットルと、ピーク時の昭和48年(約170万キロリットル)と比べて4分の1以下となっており、減少傾向にあります。 海外に目を向けると、米国のアルコール飲料の市場規模は約2,946億ドル(約45兆円、令和5年)で、日本(約3兆円、令和5年)の15倍以上の規模となっており、米国向け日本産アルコール飲料の輸出額も10年間で約3倍に増加しています(約264億円、2024年)。一方、米国アルコール飲料市場における日本酒の市場シェアは約0.2%に留まっており、現地バイヤーによれば、日本酒の米国市場開拓はまだ道半ばであり、チャンスが広がっているという意見もあります。 このような中、県北米事務所では、県内日本酒メーカーの海外販路開拓を支援するため、米国での日本酒試飲会への出展や、WEBサイトによるプロモーションを行いましたので、ご紹介します。
<SAKE CON Spring 2025>
5月3日にニューヨーク・ブルックリンにある「Japan Village」で開催された会員制の日本酒試飲会「SAKE-CON Spring 2025」に神奈川ブースを出展し、県内の5つの日本酒メーカー(※)の商品プロモーションを行いました。 来場者からは「神奈川のラインナップは、それぞれの酒蔵が異なる特徴や背景を持っているため、地域や文化を学ぶきっかけにもなり、興味深い」「特殊な酵母を使った商品やオリジナルの酒米を使った商品など、特徴のある魅力的な商品が多い」といった感想が聞かれました。現地バイヤーからは「まだ米国に上陸していない商品も試飲できてよかった。今後、取り扱いを検討したい」といった前向きな意見もありました。 自社商品を出品した泉橋酒造の橋場友一代表取締役は、「短期的に昨今の関税政策による輸出への影響を受ける可能性もあるが、引き続き米国は魅力的な市場とみており、継続したプロモーションにより販路を広げていきたい」と意気込みを話してくれました。 ※出品した日本酒メーカー:泉橋酒造、川西屋酒造店、吉川醸造、熊澤酒造、中沢酒造(順不同)
<WEBサイト>
米国在住者向けに、県内の日本酒メーカーやその商品を紹介するWEBサイトを構築しました。同ページ内はオンライン販売サイトへもリンクしており、現地プロモーションの際は試飲提供等と併せてこのWEBサイトを紹介することで、効果的なプロモーションとなるよう努めています。 https://kanagawa.us/ ※米国で購入可能な商品を取り扱う日本酒メーカーのみ掲載
今後もこうしたプロモーション活動を継続的に行うことで、現地市場に神奈川産の日本酒の魅力をアピールし、販路開拓につながるようサポートしていきたいと思います。
「SAKE-CON2025」に出品した県内企業の取り扱う日本酒
「SAKE-CON2025」会場の様子
このページの所管所属は産業労働局 産業部企業誘致・国際ビジネス課です。