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更新日:2023年12月6日

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海外駐在員の活動レポート(2022年10月・北米事務所)

海外駐在員の活動レポート(2022年10月・北米事務所)

ライフサイエンス分野で友好都市と連携促進

 メリーランド州は、米国東海岸に位置し、1981年に友好提携を締結して以来、約40年にわたって、経済、教育、文化など幅広い分野で本県と交流を深めている。同州は、米国国立衛生研究所やジョンズホプキンス大学付属病院などの米国トップレベルの研究機関や医療機関が立地しているほか、州政府の政策効果により、ベンチャー企業や研究者が世界中から集まるライフサイエンス関連産業集積地域の1つとなっている。
 そのメリーランド州で、10月3日、4日に「メリーランドバイオイノベーションカンファレンス」が開催された。イベント会場でのセミナー開催や商談が中心であったが、一部オンラインでも商談が行われるなど、ハイブリッドでの開催となった。米国のみならず、カナダ、イギリス、オーストラリアからもオンラインでの団体参加があり、昨年と同様に約400社・団体が参加した。県北米事務所では、県内のバイオ分野の企業の支援のため、3年連続でこのイベントに団体参加枠を設け、今回は7社の県内企業が参加した。本格的な対面形式による開催となり、会場内では、参加した米国企業等と積極的に商談を行っていた。
 このカンファレンスに3年連続で参加したiPS細胞関連研究試薬の製造・販売を行うリプロセル社(横浜市港北区)のケニー美穂氏(マーケティングコミュニケーションズマネジャー)からは、「今回のイベントでは、商談だけではなく、事業展開のための助成金に関する情報が得られたほか、GMPラボ構築のノウハウを持つ企業と交流が持てた。各国でiPS細胞の研究が進み、再生医療分野でのニーズが大きく広がっている。今後は海外展開を拡大し、世界最先端の技術を積極的に取り入れると共に、臨床応用をさらに進め、iPS細胞技術を活用した再生医療を推進したい。」と振り返っていた。
 こうしたバイオ関連のイベントは、パシフィコ横浜でも行われ、10月12日から14日に開催された「バイオジャパン」には、メリーランド州政府及び企業が来日し、州内企業7社がブース出展を行った。同州からの参加は3年振りでもあり、黒岩知事もブースを視察訪問したほか、参加していた日本企業からも注目を集めていた。
 日米双方で対面でのビジネスイベントが再開したことにより、対面形式の重要性も再認識されている。今後も工夫しながら、県内企業の海外展開支援に取り組んでいきたい。

 

メリーランドバイオイノベーションカンファレンスでの商談の様子

【メリーランドバイオイノベーションカンファレンスでの商談の様子】

 

バイオジャパンのメリーランド州出展ブース

【バイオジャパンのメリーランド州出展ブース(黒岩知事が激励に来訪)】

 

このページの所管所属は産業労働局 産業部企業誘致・国際ビジネス課です。