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更新日:2025年7月3日
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海外駐在員の活動レポート(2025年6月・株式会社横浜銀行バンコク駐在員事務所)
2025年5月、アセアン最大級の製造業向け展示会である「FBC ASEAN ものづくり商談会」が開催された。この展示会は、バンコク郊外の大型国際展示場BITECを会場に、「SUBCON Thailand」「Intermach 2025」など複数の展示会と同時開催され、例年5万人近い来場者数となる。本展示会での、神奈川県からの出展企業を紹介したい。
この展示会に出展した加藤電機株式会社(横浜市)は、2020年にタイ現地法人を設立し、主力商品である特殊ヒンジのほかにも、複数の単品部品の販売に注力している。今回は新商品のマグネシウム空気電池の市場調査も兼ねた出展であった。この商品は、マグネシウムを主原料とする電極に塩水を供給することで電力を発生する発電機で、災害発生時の非常用電源としての利用を想定している。充電不要で、水と塩を入れるだけで誰でも簡単に利用でき、軽量かつ長期保存が可能であることが特徴だという。
【加藤電機ブース】
【マグネシウム空気電池】
このほかにも今回の展示会では、タイの長期経済計画「タイランド4.0」を推進するものとして、オートメーション、ソフトウェア、ロボティクスといった分野に焦点が当てられ、関連ブースが多数出展していた。
神奈川県では、今年9月に日系企業とタイローカル企業とのマッチングを目的とした商談会の実施を予定している。タイ国内は家計債務の高止まりにより、自動車関連企業を中心に、日系の製造業全体が苦戦を強いられており、従前多くみられた日系企業同士のビジネスだけでは、成り立たないケースも増えている。そんな局面にあって、当該商談会においては、販路拡大と調達先見直しの両面で地場企業との商談を行うことができるよう、多くのタイローカル企業に参加を呼び掛けている。
今後も、このような商談会の実施などを通じて、県内企業の海外展開を支援する。
このページの所管所属は産業労働局 産業部企業誘致・国際ビジネス課です。