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更新日:2024年10月3日

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海外駐在員の活動レポート(2023年8月・東南アジア事務所)

海外駐在員の活動レポート(2023年8月・東南アジア事務所)

日本好きシンガポーリアン向け観光PRイベントに参画

 民間の調査※1によると、シンガポール人の好きな旅行先は日本が34.1%で、2位のEU(13.9%)に大きく差をつけて1位となっている。また、JNTOの調査※2によると、シンガポール人の約75%に訪日経験があり、そのうち、50%以上が2回以上訪日しているなど、日本への関心は非常に高いといえる。

 新型コロナウイルス感染症による渡航制限緩和後、個人旅行が再開された2022年10月以降、コロナ禍で減少したシンガポール人の訪日観光客数は急回復し、2023年1月以降は、新型コロナウイルス感染症流行前の2019年と比較しても15%程度の増となっている※3。
 1泊あたりの旅行中支出額は27,026円で、香港(29,872円)に次ぐ第2位となっており、全国籍・地域の平均額(10,908円)と比較しても高い消費額である※4。
 こうしたシンガポール人の旺盛な訪日ニーズをいち早く取り込もうと、JTBシンガポール支店が地方自治体と連携し、訪日旅行PRイベント「JTB Japan Fair 2023」を開催した。7月15日、16日の2日間で訪日旅行に関心が高いシンガポール人計169名が参加した。
 地方自治体から、神奈川県のほか、新潟県、石川県、静岡県、愛媛県、高知県の5県が参加した。当日は参加した自治体によるプレゼンテーションが行われたほか、自治体ごとに設置されたブースで観光スポットなどをPRした。本イベントは参加者がJTBと地方自治体が共同開発した旅行商品をその場で購入可能なため、観光PRがそのまま販売へと直結する仕掛けであった。
 本県ブースは、観光パンフレットを活用しながら、「第4の観光の核」として推進する城ヶ島・三浦・大山・大磯などを中心にPRした。
 本県ブースに立ち寄った来場者からは、「先月、鎌倉に行ってきた。」、「箱根には何度も行ったことがある。」など、神奈川県内でも、横浜・鎌倉・箱根などは知名度が高い印象だったほか、「今後は行ったことのない地域にも足を運んでみたい。」という声も頻繁にあったことから、今後のPR活動次第では、城ヶ島・三浦・大山・大磯などにもより多くのシンガポール人を呼び込める可能性を感じた。
 イベントを主催したJTBシンガポール支店の担当者は、「対象者を限定した今回のイベントは初めての取組で手探りの部分も多かったが、非常に多くの参加者に関心を持っていただけた。販売額も想定額を上回り、非常に盛況に終えることができた。今後も積極的にこうしたイベントを仕掛け、シンガポール人のニーズに応えていきたい。」と述べていた。
 今後もこのようなイベントなどの機会を捉え、東南アジア地域の方に向け、神奈川県の魅力を発信していきたい。

※1 THE STATE OF SOUTHEAST ASIA 2023
※2 日本政府観光局(JNTO)調査(2022年)
※3 日本の観光統計データ(JNTO)
※4 観光庁「訪日外国人の消費動向」2022年 年次報告書

   
神奈川県ブースを出展
       神奈川県ブースを出展

各自治体のプレゼンには、多くの参加者が注目していた
 各自治体のプレゼンには多くの参加者が注目していた

各自治体のブースに来場する参加者
    各自治体のブースに来場する参加者
                 

 

 

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