更新日:2025年9月8日
ここから本文です。
多面的機能支払事業の内容、交付金の交付ルート、活動組織のイメージの図解説明や活動内容、交付単価など、詳しい説明を記載しています。
神奈川県における農地や農業用水等の農業資源は、新鮮な農産物の安定供給や、良好な景観の形成・防災等の多面的な機能を身近なところで提供する基礎となるものです。しかし、農業者の減少や高齢化等の進行に伴う集落機能の低下により、これらの農業資源の適切な保全管理が困難となってきました。
そこで、平成19年度より農業資源の保全を図る地域ぐるみでの活動や農業資源の長寿命化を図る活動等に対し支援を実施しています。
集落などを単位として設立された活動組織が事業計画を策定し、市町村の認定後行う農地や農業用施設(水路・農道・ため池)などの保全に関する地域ぐるみでの次の活動に対し助成します。
(1)農地、水路等の基礎的な保全管理活動(例:水路の草刈り・泥上げ、農道の砂利補充)
(2)地域資源の適切な保全のための推進活動(例:農業者による検討会)
(1)農地、水路等の軽微な補修のための活動(例:畦畔の初期補修、鳥獣防護柵の補修・設置、水路等の補修)
(2)農村環境の保全のための活動(例:景観形成、生き物調査)
(3)農地の多面的機能の増進を図る活動(例:遊休農地を活用した地域特産物の作付け)
(1)施設の長寿命化のための活動(例:農業用用排水路等の補修・更新)

※活動組織に交付される多面的機能支払事業費のほかに、県、市町村の事務費として推進事業費が交付される(国100%)
農家、土地改良区、地域住民、自治会など多様な主体により構成された組織。
(地域の実情に応じて、活動組織のメンバーや活動内容を決定します。)
| イメージ図 | ![]()  | 
			![]()  | 
		
| 農地維持活動 | 可 | 可 | 
| 
			 資源向上活動 (地域資源の質的向上を図る共同活動)  | 
			可 | 不可 | 
| 
			 資源向上活動 (施設の長寿命化のための活動)  | 
			可 | 可 | 
活動組織が行う、地域共同による農用地、水路、農道等の地域資源の基本的な保全管理活動及び地域資源の適切な保全管理のための推進活動。
| 区分 | 具体的な活動項目例 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 
			 基礎活動 ※原則全ての項目を毎年度実施することが要件となります。 
  | 
			点検・計画策定 | 
			
  | 
		|||||
| 研修 | 事務や組織運営、作業安全に関する研修 | ||||||
| 実践活動 | 
			
  | 
		||||||
| 
			 地域資源の適切な保全活動のための推進活動 ※該当する取り組みを毎年度実施する。  | 
			
			
  | 
		||||||
活動地域内の交付対象区域の面積に応じて、下記表の単価を上限に市町村を通じ活動組織に交付します。
| 地目 | 全体 | 国 | 県 | 市町村 | 
|---|---|---|---|---|
| 
			 田  | 
			
			 3,000  | 
			
			 1,500  | 
			
			 750  | 
			
			 750  | 
		
| 
			 畑  | 
			
			 2,000  | 
			
			 1,000  | 
			
			 500  | 
			
			 500  | 
		
| 
			 草地  | 
			
			 250  | 
			
			 125  | 
			
			 72.5  | 
			
			 72.5  | 
		
原則として、5年間。
※第一期対策として、平成19年から平成23年度の5年間で実施しました。
※第二期対策は平成24年度から「農地・水保全管理支払交付金」として開始され、平成26年度から制度名を「多面的機能支払交付金」に変更して継続しています。
| 市町村名 | 地区名 | 
|---|---|
| 平塚市 | 豊田、城所、金田、根坂間 | 
| 藤沢市 | 西俣野、打戻 | 
| 小田原市 | 
			 石橋、早川、下曽我、千代、永塚、東大友、東栢山、 上曽我、曽比、西大友  | 
		
| 三浦市 | 
			 初声・仲田元屋敷、毘沙門、松輪、菊名、金田、 諸磯小網代、三戸  | 
		
| 秦野市 | 鶴巻 | 
| 厚木市 | 厚木愛川、牛久保 | 
| 大和市 | 下和田 | 
| 伊勢原市 | 大田 | 
| 開成町 | 金井島・岡野・上島・上延沢 | 
| 愛川町 | 厚木愛川 | 
| 綾瀬市 | 早川吉岡、深谷川落合 | 
活動組織が行う、地域共同による施設の軽微な補修及び農村環境の保全のための活動等の地域資源の質的向上を図る共同活動。
| 区分 | 具体的な活動項目例 | |
|---|---|---|
| 
			 施設の軽微な補修 ※協定に位置づけた全ての項目を毎年度実施することが要件となります。  | 
			機能診断 | 
			
  | 
		
| 計画策定 | 年度活動計画の策定 | |
| 実践活動 | 
			
  | 
		|
| 研修 | 
			
  | 
		|
| 
			 農村環境保全活動 ※テーマを1つ以上決め、それに該当する取り組みを毎年度1つ以上実施します。  | 
			計画策定 | 
			
  | 
		
| 啓発・普及 | 
			
  | 
		|
| 実践活動 | 
			
  | 
		|
| 
			 多面的機能の推進を図る活動 ※取り組む場合は毎年度実施します。  | 
			
			
  | 
		|
活動地域内の農振農用地区域の面積に応じて、次の表の単価を上限に市町村を通じ活動組織に交付します。
| 地目 | 全体 | 国 | 県 | 市町村 | 
|---|---|---|---|---|
| 田 | 
			 2,400  | 
			
			 1200  | 
			
			 600  | 
			
			 600  | 
		
| 
			 畑  | 
			
			 1,440  | 
			
			 720  | 
			
			 360  | 
			
			 360  | 
		
| 
			 草地  | 
			
			 240  | 
			
			 120  | 
			
			 60  | 
			
			 60  | 
		
※継続地区(6年目以降の地域及び施設の長寿命化のための活動に取り組む地域)は、上の表の7.5割の単価を上限とし交付となります。
※多面的機能の増進を図る活動に取り組まない地域は、交付単価の6分の5の単価を上限とし交付となります。
| 市町村名 | 地区名 | 
|---|---|
| 平塚市 | 
			 豊田、城所、根坂間  | 
		
| 藤沢市 | 西俣野、打戻 | 
| 小田原市 | 早川、下曽我、千代 | 
| 秦野市 | 鶴巻 | 
| 伊勢原市 | 
			 大田  | 
		
(令和6年10月現在)
対象組織が行う老朽化が進む農業用用水路等の長寿命化のための補修・更新等の活動。
| 区分 | 具体的な活動項目例 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 施設の長寿命化のための活動 | 
			 1.用水路、排水路(パイプラインを含む)、 ゲート、ポンプ、安全施設の補修・更新 2.暗渠排水の補修・更新 3.農道路肩、農道法面の補修、 舗装の打換え 4.ため池の補修  | 
		|||||||
活動地域内の農振農用地区域の面積に応じて、次の表の単価を上限に市町村を通じ活動組織に交付します。
| 地目 | 全体 | 国 | 県 | 市町村 | 
|---|---|---|---|---|
| 田 | 
			 4,400  | 
			
			 2,200  | 
			
			 1,100  | 
			
			 1,100  | 
		
| 
			 畑  | 
			
			 2,000  | 
			
			 1,000  | 
			
			 500  | 
			
			 500  | 
		
| 
			 草地  | 
			
			 400  | 
			
			 200  | 
			
			 100  | 
			
			 100  | 
		
※新規地区、再認定地区で面積が200ha未満または直営施工を実施しない場合は、交付単価の6分の5の単価が交付額となります。ただし、1集落あたり200万円を上限とします。
| 市町村名 | 地区名 | 
|---|---|
| 藤沢市 | 西俣野、打戻 | 
| 秦野市 | 鶴巻 | 
(令和6年10月現在)
基盤整備グループ
電話 045-210-4480
このページの所管所属は環境農政局 農水産部農地課です。