かにゃさんぽ(横浜ヤングケアラーヘルプネット)

掲載日:2021年9月3日
かにゃさんぽはNPO活動や企業の社会貢献活動を紹介するページです

さまざまな立場のケアラー(介護者)がゆる~く集まれる場をつくる

2021年8月5日 木曜日

かにゃお
今日は、若い世代で家族の介護、世話、サポートをしているケアラー(介護者)を支援している横浜ヤングケアラーヘルプネットの皆さんに、Zoomでお話を聞くよ。こんにちは、かにゃおです。

西迫さん
こんにちは、横浜ヤングケアラーヘルプネット事務局で、サポーターをしている西迫です。普段は、認知症対応型デイサービスの施設でケアマネージャーをしています。よろしくお願いします。

木下さん
共同代表木下です。子育て中の元ダブルケアラー(介護と育児の両方を担うケアラー)です。よろしくお願いします。

野手さん
私は、横浜ヤングケアラーヘルプネットのサポーターとして活動している野手です。よろしくお願いします。

松崎さん
私もサポーターとして活動している松崎です。普段は、大学や専門学校の講師等をしています。よろしくお願いします。

西迫さん
現在は、この4名と関東学院大学教授の青木先生を入れた5名で運営の相談をしながら、主に事務局として活動をしています。
ヤングケアラーヘルプネットスクリーンショット
(↑上段左から:県(上田)、野手さん、かにゃおと県(齊藤)、下段左から:木下さん、西迫さん、松崎さん)


かにゃお
みんな、よろしくだにゃ!さっそく、横浜ヤングケアラーヘルプネットさんの活動のきっかけを教えてにゃ。

木下さん
私は、以前、子育てをしながら祖父母の介護をしていたのですが、行き詰まりを感じて行政へ駆け込み、そこでたまたま、西迫さんが主宰していた、地域ケアプラザの「男性介護の集い」を紹介していただきました。(女性ですが!)そこに参加させていただいて、西迫さんともう一人やはり同じような悩みで参加していた女性と私の3人が2012年に出会ったのが会をつくるきっかけになりました。その3人で、介護を担っている若者たちが悩みを話せるような場ヤングケアラーの会を立ち上げたいね、ということになり、2014年に、「横浜ヤングケアラーヘルプネット」第1回定例会を桜木町で開催しました。そこから、毎月第4水曜日の19時から2時間の定例会を開催しています。

かにゃお
へ~、「男性介護の集い」で、たまたま出会った女性3人が団体を立ち上げるなんて、運命の出会いだにゃ!それでは、活動の内容を具体的に教えてにゃ。

西迫さん
私たちの活動は、主に、①毎月第4水曜日の19時から2時間の定例会の開催、②電話やEメールによる個人的な相談、③自治体や他の団体からの講演依頼の3本立てです。定例会では、一番下は、20代前半の大学生、上は40代で、主に20~30代の参加者が多いです。「ヤングケアラー」とは、「家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子ども」とされていますが、私たちの定例会には20代以上の若者ケアラー・元ヤングケアラーがいらしてますね。

かにゃお
3本立てなんて、活動が活発だにゃ!では、定例会はどんなふうに開いているの?

西迫さん
かちっとしていなくて、いい意味で「ゆるい」のが特徴です。他の「ピアサポート(同じような課題を抱える立場の人が支え合う集まり)」グループでは、参加者の対象が決まっていたり、会員制にしていたりすることがありますが、私たちの定例会では、ケアの対象者やケアラーの年齢を決めず、間口を広くしているのが特徴です。参加者は、ケアラー当事者はもちろん、研究者や、学校の先生、学生、行政をはじめとする支援者、元当事者など、いろんな立場の方がいらっしゃいます。また、横浜市、神奈川県在住に限定していないので、都内の方なども参加されることがあります。さらに、定例会で話すテーマを決めているわけではないので、内容も介護の悩みだけでなく、世間話、仕事のことなど、色々な話題が出ます。時には、思わず感情が爆発して泣いてしまったりすることもあります。参加登録や申込みは必要ないので、メンバーは固定ではありません。少ないと3~4人、多い時は14~15人くらい参加者がいます。当事者の方だけは出入り自由で、簡単なルールだけ決めてゆる~く開催しています。仲間外れ感、アウェー感がないように特に新しく来た方が気持ちよくお話し出来るよう、気楽にお話、相談できる雰囲気を作っています。

 

オンラインで取材するかにゃお
(↑PCにかじりついて楽しく取材するかにゃお)

かにゃお
簡単なルール」ってどんなルールなの?

木下さん
個人の事情、プライバシーについて、人に言わない、SNSにも書かない。②話したいことは話していい、話したくないことは無理に話さなくていい。③聞いている人は、話す人が気持ちよく話せるよう、話をさえぎらないよう協力する。この3点がルールです。

かにゃお
へぇ!そのルールならゆるっとしていて、気楽に参加できそうだにゃ。

木下さん
そうなんです。当初は横浜市中区で会場を借りて立ち上げ、2018年に神奈川区に移りましたが、毎月、定期的にゆるく集まって話せる場を作る、ということを実践してきました。いま借りている神奈川区の会場にはキッチンが付いているので、カレーライスを食べながら開催することもあります。大変な家庭に育った参加者がいらっしゃり、手作りの料理を味わったことがないという話になり、それからカレーライスを作るようになったんです。

野手さん
ケアラーは、ケアが人生と重なり過ぎて、人に話していい内容だと思っていないので、定例会に参加しても最初は話さない方が多いです。そのうちぽつっと話し始め、段々話すようになります。みんながもう少し楽に生きられるように、色々話している中で、サポートする機関につないだり、助言したり、国の動きや制度を情報共有したりしています。

かにゃお
カレーライス、美味しそうだにゃ!ほっこりした雰囲気が話しやすそうだにゃ。今はコロナ禍だけど、どのように開催しているの?

松崎さん
コロナ禍の前は対面で毎月開催していましたが、数回休止の後、今は、Zoomと会場参加のハイブリッド開催で実施しています。ハイブリッドだと、都内など遠方の方でもZoomで気軽に参加することができるメリットがあります。先日は、ハイブリッドということもあり、参加者が14~15名と多くなりました。Zoomは便利ですが、人数によっては難しい部分もありますね。

かにゃお
Zoomと会場参加のハイブリッド!かっこいいにゃ!Zoomは便利だけど、やっぱり対面で会うことも大切だよね。ところで、今までの活動を通して、大変だったこと、よかったことはどんなこと?

木下さん
そうですね、大変だったこと・・・今は、新聞やニュース、報道で「ヤングケアラー」問題が取り上げられ、広く認知されるようになったので、参加者も増えていますが、立ち上げた当初、最初の1年間はほとんど定例会の参加者がいなかったことです。本当に毎月定例会の開催を続ける意味があるのか、くじけそうになりましたが、毎月定例会を開催したことをFacebookにアップすることに意味があると信じて開催を続けました。

かにゃお
活動を始めてからほとんど休止しないで開催しているのはすごいにゃ!頑張って定例会の開催を続けてきてくれたお蔭で、救われている人もいっぱいいるよね!ありがたいにゃ~。

西迫さん
そうですね、団体を運営するのに大変なことは、事務局のキャパシティーオーバーと、集まる会場の確保です。普段は我々も他の仕事をしているので、サポーターの皆さんに入っていただくことで、運営することができています。また、会場には使用料がかかりますが、社会福祉協議会の助成金などを活用しています。

かにゃお
サポーターの皆さん、ありがたいにゃ。

コロナ前の定例会
(↑コロナ禍前の定例会の様子)

野手さん
会をやってよかったことはたくさんありますが、ひとつ上げさせてもらうと、1年くらい前に、とても深い悩みを抱えていらっしゃる大学生が飛込みで定例会に参加され皆に悩みを吐き出し、相談することで気持ちが昇華され、2回の参加で次のステップに向かうことができたようです。その後、どうされているかは追ってないですが、この会では、来ていただいた参加者は大事にしつつ、去る者は追わない、何かあったらまた連絡してもらう…話したくなったらいつでも帰ってきてねという体制にしています。

かにゃお
なるほど~。大変だけどやりがいを感じるにゃ。それでは、これからは、どんな活動をしていきたいの?

木下さん
ケアラーは、20歳を過ぎたころには、自分の経験を自分の中で整理し、自分で言語化して外部に相談できるようになる方が多く、我々の団体に相談され、定例会に参加される方も20歳以上の方ばかりです。10代の学生の時には、自分に起こっていることをまだ自分の中で整理できておらず、また知識もなく、学校内にもカウンセラーが整備されていない場合も多く、外部に相談できない方が多いのですが、我々には10代のヤングケアラーを直接支援するパイプがないので、今後は、学校や地域活動等を通じてアプローチし、具体的にヤングケアラーに対してできる範囲で支援を行っていきたいと考えています。最近は「ヤングケアラー」が注目されてきており、学校の先生や福祉、民生委員等の支援者はいるものの、そこに元ケアラー、経験者を活かす視点がなく、また活かす手段もないのが現状ですが、これからは、ヤングケアラーに、ケアしながらも大学進学も就職も結婚もできるよ、諦めなくていいんだよ、ということを、元ケアラーとして伝えていきたいです。私も、年配の男性のケアラーに、「自分は人生長く積み重ねてきたことで、妻を介護していることに折り合いをつけているが、若い君たちは、『この年齢で介護なんて、なんで私が・・・』って思ってしまうのは、年配の私たちよりずっと感じるだろうね」と言われて、ほっとした経験があります。元ケアラーとして、少しでも今苦しんでいる若い人の役に立てれば、と思っています。

かにゃお
10代のヤングケアラーに伝えていけるともっと早く多くの人が救われるにゃ。ぜひ、少しずつ学校などにアプローチして、元ケアラーという立場を活かしてヤングケアラーを支援できるといいにゃ!西迫さん、木下さん、野手さん、松崎さん、今日は貴重なお話を聞かせてくれてありがとう!

西迫さん、木下さん、野手さん、松崎さん
こちらこそ、ありがとうございました!ぜひ、定例会にも遊びに来てくださいね!

かにゃお
はい!コロナが収束したら、ぜひ!

『さまざまな立場のケアラー(介護者)がゆる~く集まれる場をつくる』ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「横浜ヤングケアラーヘルプネット」URL https://ja-jp.facebook.com/wakamonokaigo/

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