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更新日:2024年3月1日
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猿渡達明さんの電動車椅子の活用の様子を紹介します!
電動車椅子とは、その名の通り電気の力によって動く車椅子です。
様々なタイプがありますが、多くのものは手元にあるレバーで操作して、前後左右に電動車椅子を動かします。使用にあたって、特に運転免許証等は必要ありません。
また電動車椅子は障害福祉サービスの補装具費の対象となっています。
猿渡達明さんにお話を伺いました。
サンライズメディカルジャパン(株)のクイッキー&サルサM2ミニの車椅子
現在はサンライズメディカルジャパン(株)のクイッキー&サルサM2ミニという車椅子に乗車しています。自宅の中も、外出時も常にこの車椅子に乗車しています。
この車椅子は全幅が幅が52cmと小さく、非常にコンパクトなのが特徴です。自宅や職場の中、狭い道や外出時にお店で買い物をする時などもスムーズに動くことができます。また小回りが利くので、電車やバスの中で壁側に幅寄せをして車椅子を停めやすい他、多目的トイレの中など狭い空間でも回転して向きを変えることができます。
移動の機能のほかには、電動リクライニング、ティルトの機能があり、自分自身で背もたれの角度の調整や、座面と背もたれを一定の角度を保ったまま後方へ倒すことができます。ずっと同じ姿勢で疲れた時には、この機能を活用して、休むことができます。
さらに、レッグサポートのエレベーティング機能があり、電動で足の部分が動きます。私は足が動きにくく、むくみやすいです。この機能を活用して、自分で足の位置を直したり、靴下や足に着用している補装具の着脱をすることもできます。
(写真:ティルト・リクライニングを使用する前後の様子)
車椅子を動かしたり、ティルト・リクライニング機能などの操作はレバーやボタンを右手で操作して行います。
また車椅子の前方・後方にライトを設置しました。暗い中を移動するときも安心です。
(写真:車椅子の前方のライト、後方のライト)
私が初めて電動車椅子に乗ったのは、今から約20年近く前の養護学校高等部に在籍していたときです。その頃は友人のものを借りたのですが、意外と動かすとき、レバーをまっすぐにしても進まないと思ったのと、動くのに幅をとると感じました。
現在私が使っている車椅子は4代目になりました。電動車椅子も日々進化をしてきており、自分の障がいや生活に適した電動車椅子の活用は、生活を豊かにしてくれると感じています。
PS-PRODUCTS株式会社(ピーエスプロダクツ) 遠山智明さんに伺いました。
猿渡さんとは、10年以上のお付き合いをさせていただいております。その中で、行きたいところへ自由に移動する、室内でも転倒なく移動したいといった希望がありました。また、猿渡さんは相談支援のお仕事や、講演会といった活動を精力的に行われるため、手動の車椅子よりも電動車椅子をご提案させていただきました。
猿渡さんのご利用されている電動車椅子は6輪の構造で幅が52cmとコンパクトで旋回もその場で回転するため、室内やエレベーター等の狭い場所でも簡単に旋回することができます。
また、機能としては、電動でティルトやリクライニング、足台もエレベーティングもあり、長時間のご利用でも姿勢の変換をすることで休息をすることができます。
付属品としては、座面のクッションとバッククッションを既製品ではなく、座位保持装置の完成用部品を利用しております。
猿渡さんの生活をお伺いして電動車椅子に乗っている時間はとても長く、負担がかかってしまうこと、足のむくみがあり、褥瘡のリスクがありました。そのため、褥瘡の予防や長時間、電動車椅子をご利用されても負担が軽減される部品を取り付けております。
電動車椅子で好きなところへ自由に移動できること、行けなかったところへ行くことができる。姿勢の負担を軽減できる機能や部品の取り付けをすることで快適な在宅生活を送ることができ、猿渡さんの活動の一助になることができとても光栄に感じております。
これまで行きたい場所へ自分で操作をして移動したい、姿勢の変換も自分で行いたいという方に是非とも電動車椅子をご利用いただきたく思います。
このページの所管所属は福祉子どもみらい局 共生推進本部室です。