競技会場/江の島ヨットハーバーの紹介
東京2020オリンピック・セーリング競技の会場について
2015年6月8日、東京2020オリンピック競技大会のセーリング競技会場が、藤沢市・江の島ヨットハーバーに決定いたしました。1964年の東京オリンピックに引き続き、2回目のオリンピックがやってきます。この大会が一生の記憶に残る最高の大会になるように、セーリング競技を盛り上げていきます。
江の島ヨットハーバー(湘南港)
神奈川県藤沢市にあり、1964年の東京大会時に使用するため建設された、日本最大級の公共ヨットハーバーです。
(2019年9月撮影)
波形の特徴あるデザインのヨットハウスは、カフェやマリンショップ、会議室を備え、ヨットハーバーの利用者の皆様や観光で訪れた方々など多くの方に利用されています。
また、令和元年8月に完成した江の島セーリングセンターは、東京2020 オリンピック競技大会・セーリング競技のレース運営の中心となる施設として、また、オリンピックまでの期間は日本人選手の活躍を支援する施設として利用されます。オリンピック後は、江の島ヨットハーバー(湘南港)で年間 100 回以上開催されているセーリング競技大会の運営など、セーリング活動を支える施設として利用されます。
その他、クルーザーヨット泊地、ディンギー陸置場に加え、センタープロムナードやさざえ島の遊び場など、多くの緑地に囲まれた憩いの場所でもあります。
〈ヨットハウス〉
〈江の島セーリングセンター〉
セーリング競技会場の配置
東京2020オリンピック・セーリング競技の会場は、大会で使用する目的別にエリアを分けて、運営されます。
※湘南港利用者説明会の組織委員会作成資料から抜粋。
セーリング競技の起源
セーリングのオリンピックにおける歴史は古く、第2回パリ1900大会から実施され、アトランタ1996大会までは「ヨット」の呼称、シドニー2000大会から現在の「セーリング」が競技名となっています。
ヨットはオランダで発祥し、輸送や連絡などの実用目的で活用されてましたが、1660年にイギリス国王とヨーク公が初めてヨットレースを行ったのがスポーツとしてのヨットの起源といわれています。その後ヨット競技はおもに上流階級のレジャーとしてヨーロッパ諸国に広まり、大陸を渡ってアメリカなどにも伝わりました。20世紀半ばになるとアメリカでウィンドサーフィンが盛んになり、ロサンゼルス1984大会からヨット競技の一つとしてウィンドサーフィンが種目に加えられています。
(公益財団法人)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会公式サイトより転載(抜粋)
1964年東京大会の様子
- 湘南港の聖火台に点火
- 聖火リレー
- 競技風景(ドラゴン級)
- ヨットレース表彰式 ~湘南港ヨットハウスプールサイドにて~
- 分村(大磯プリンスホテル)開村式
- 現在の聖火台
上部の聖火皿は1964年大会で実際に使用されたものです。
下部の台座は当時のものを再現して大会後に作成したものです。
写真提供:神奈川県立公文書館、藤沢市文書館