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更新日:2024年3月29日

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令和4年1月31日 オンライン版 黒岩知事と県民との対話の広場 開催結果(後半)

令和4年1月31日に開催した「オンライン版 黒岩知事と県民との対話の広場」の結果概要を掲載しています。

開催概要(後半)

(前半はこちら

司会

続いて3つ目のテーマ、「子ども」に関して、子育て支援のNPO団体として大和市内で活動され、また、市内の子ども食堂、たまめし食堂の運営に携わっていらっしゃる永井圭子様からお話を伺います。

永井氏

こんばんは。チャイルドケアこども食堂プロジェクト@やまとメンバーの永井です。
私はNPO法人のワーカーズコレクティブ チャイルドケアという子育て支援の団体もしていますが、そこの中から、「必要だな」と思う活動として、子ども食堂を始めました。2016年になりますが、7月より活動を始めました。
活動のきっかけとしては、私が活動しているチャイルドケアの中で事業をいろいろしていますが、そのサービスの枠を超えた支援が必要だと感じてきたからです。そういった親子の方々に個人的に食の支援をしていましたが、その頃新聞やニュースで子ども食堂の活動している方がいらっしゃるということを知っている中で、なかなか自分はそういった勇気が出ないまま日々を過ごしていました。
そんな時に子ども食堂についてやってみたいというご相談がいくつかきて、それならみんなで始めてみようか、とにかくやってみよう、ということで子ども食堂をスタートしました。
どのような活動をしているかということで、3つの事業を挙げさせていただきます。
1つは子ども食堂なので、もちろん食堂を開きました。なかなか自分で、そこの場所まで来られない方々も多かったので、送り迎えをして、そこで遊んで食事をしていただいて、そして帰っていただく、また送っていくという活動です。そのときに、物資の支援も一緒にということで、寄付でいただいた食料品や雑貨、お洋服、そういったもののおすそ分けの配布もしています。
それから、3番目ですが、「たま風呂」という活動で、みんなでお風呂、銭湯に行く活動をしています。この3つがメイン事業です。
けれども、今は、たまめしが、食堂がなかなか開けないので、宅食という形でお弁当を配っています。月に1回やっています。利用されている方々からの反響としては、「手作りのごはんがおいしい」「いつも会えない子どもたちと遊べる。」「食堂に来るということは、いつもの友達ではない子どもたちと遊べる。」おかあさんたちからすると、預かってもらえる。「たまに預かってもらって、ゆっくりできる」という方もいました。
それから「食料品やお弁当の配布はとても助かる。」それから、「届けてもらえて助かる」などなど、とても反応がいいです。
また、活動して感じることは、まあとにかく食堂の時は待っていると、部屋に入ってくるなり、「永井さーん」と飛びついてくる子たちがいたり、話しかけてきたり、静かに入ってきて、何となく近づいてくる子がいたり、子どもたちに会えるのがうれしいと思っています。
それから、月一回ですが、会える友達になった子同士で遊ぶ子や、ひとりでずっと遊んでいる子などいますが、そういう姿を見ると「ホッ」とします。それから未就学児、また配慮が必要なお子さん達もいますので、そういう方々の見守りも皆さんしてくださっています。食事を作るだけではなく、ボランティアさんたちもとても楽しんで、子どもたちを見守ってくれています。今は人数制限をしなければいけないということで、昨年11から12月の2回だけ、久しぶりに開きました。また今月、1月は開けなかったのですが、本当に久しぶりに開いたときに、みんなを呼べない。人数制限しながら呼んでいまして、それがとてもさみしいと思いました。お弁当や物資を届けたときは、玄関先に子どもたちが出てきて、いつもの食堂には来てもらえないんですけども、でもお弁当が届いたとき、「わーっ」という歓声とか、お母さんやお父さん達が出てきて、「助かります、ありがとうございます」という笑顔を見ると、とてもうれしくなります。
今は冬であまり汗をかきませんが、夏場は汗をかきながら物資の仕分けを行ったり、また、短い時間で、なるべく早くということで、今95食、全部合わせると100食以上になりますが、お弁当を作ったりしています。
とにかくボランティアとして参加してくれる人たちもどんどん増えていって、全員が無償のボランティアとして活動していますが、とにかくみんな楽しく活動しています。
お風呂に関しては、においの問題とか、色々、学校で課題がある子たちと一緒にお風呂に入ろう、と。お風呂に入った経験がない、湯船に入ると怖いとか、熱いと言って入らない子たちが最初にいましたが、今はそんなことを言っていた子たちがとても楽しみにしていて、体を洗い、シャンプーをしてあげることで、とても気持ちいいということを実感してくれています。今は、「次の温泉いつ」とか、「お風呂入りたい、早く入りたい」、湯船につかってみんなで、ちょっと楽しんで、時には周りの人たちに注意されたりしながら、みんなで楽しくお風呂に入って、月1回の銭湯をとても楽しみにしています。それは私にとっても、とても癒しの時間でもあります。
1人の力でやりたい、と頑張っていましたが、みんなの力や思いが集まると、できなかったこともできてしまうんだなあと思いました。最初は自分たちで資金を出しあってやっていこうと始めた活動ですが、今ではたくさんの方から資金や物資の寄付をいただいています。これまで、そのおかげで活動を続けてこられたんです。
もちろん、物やお金の寄付はとてもうれしいですが、まず関心を持ってもらって、ボランティアに参加していただく、そういった方々というのが何よりも私たちの活動を支えてくださっています。
寄付の中身でいえば、やはり日持ちのする物をいっぱいいただきます。でも、生鮮品とかお米とかパンとかそういった生鮮品。あとは、赤ちゃん用品も欲しいという声がよく届きます。フードバンクでも、ベビー用品、特に粉ミルクとかはあまり持っていないんです。おむつも滅多にもらえるものではないので、私たちのところでもたまにいただくと、ストックして、すぐにあげてしまいます。そういったものを貰えるととても嬉しいと思います。
また、結構銭湯代もばかになりません。みんなで入ると、スタッフが1人では足りないので、そのあたりは、色々と寄付をいただければと思います。そんな形でこれからも食堂を再開できる日を待ちながら、みんなで頑張っていきたいと思っています。ありがとうございました。

司会

ありがとうございました。子ども食堂や、銭湯に行くことの、物質的なものだけではなく、ヘルパーさんたちとコミュニケーションもとても楽しみにされていることを、今日お話を伺って知ることができました。
続いて、子ども食堂を実際に利用されているお子さまをお持ちの女性、本日は仮名で田中様からお話を伺います。今日は4名のお子さまもご一緒にご参加ということです。田中様、皆さん、よろしくお願いします。

田中氏

こんばんは、よろしくお願いします。本日は、5名で参加させていただいております。母やきいも、長男あまぐり、次男しぶがき、長女みかん、次女いちごが参加して子どもと同席して今からコメントできたらと思っています。
子ども食堂というのが、いろいろな地域にできているというのは、子どもが小さいころから住んでいた地域でも何か所かあったのを知っていますが、実際に参加したのは2年ぐらい前でしょうか。2年くらい前から、こちらのたまめしを紹介していただいて参加しています。
コロナになる前に2回くらい、実際に、たまめしさんの作ってくださっている方とできたてのお食事を一緒に食べたりするのに参加させてもらい、同時に、空いている時間には遊びの場も提供していただき、ゆっくりと一日参加できました。
遊びながら参加するスタイルで、子どもたちは楽しみに、みんなで出かけていっていました。実際に作ってくださったものは家庭料理のような形で、どのように作ったかを聞きながら、子どもにも声をかけてもらいながら、食べられたというのがとても印象的です。
今はおうちにお弁当を届けていただいている形ですが、作ってくださった方の顔を何となく思い浮かべ、手作りのお弁当が今日もきたなと楽しみに毎月みんなで一緒に食べています。少し自分の話に戻しますが、4人子どもがいると、まずは小さいときは、仕事先を探すのも、やっぱり子どもが小さいと休むことが多いので、職場によっては、「子どもが多いし、小さいので、受け入れはちょっと、受け付けてません」とか、そういう職場も中にはありました。
たまたま、というか、選んで、なのですが、今、保育園を自分の会社で補助してやっている所を何か所か選んで、仕事をしています。保育園時代は仕事が終わると、身支度を整えて、分単位で急いでお迎えに行く生活が続きました。
今は長男、次男、みんな小学校、中学校になったので、少し待ってもらう時間もあり、余裕もあるのですがバタバタとした日常の中で、食事も、おなかすいたから急いで作って、ぱっぱと食べて、次の日のために寝る、という日々が繰り返されている中で、たまめしさんのように、ゆっくりと家族で参加して楽しむ子ども食堂というあり方は、とても助かっていて、早くコロナが落ち着いて、皆さんとお会いできる日が来るといいなと思います。一度ここで終わりにします。

司会

田中さん、ありがとうございました。早くコロナが落ち着いて、また、たまめし食堂にみんなで食事に行ったり遊びに行ったりしたいですね。その日を願っております。
それでは、今お話いただいた3つ目のテーマ、「子ども」に関する話について知事と皆さまで意見交換をしたいと思います。知事、お願いします。

知事

はい、ありがとうございます。田中さん、4人のお子さん、皆さん、もう食べ盛りですよね。食費とか大変でしょう。

田中氏

そうですね。大体家では大皿で、みんなで分けながら食べています。なかなか毎日品数も増えないので。お弁当に色々なものが入っていると、彩りよく、バランスよく作っていただいて。

知事

子ども食堂とか、お弁当を配ってもらうというのは、どのぐらいのペースなんですか、ご利用されているのは。

田中氏

お弁当は月に2回いただいています。そのほか温めて食べられるようなものも配っていただいているので、それはときどき活用させていただいています。忙しい日はそれをおかずにさせてもらって食べている状況です。

知事

子ども食堂がやっているときは、どのぐらいだったのですが、ご利用のペースは。

田中氏

月に一度、皆さんが集まるときに、日曜日に参加していました。

知事

4人のお子さんを抱えているといろいろな形で大変だと思います。こういうのが欲しいというのはありますか。

田中氏

子ども食堂に関しては、子ども食堂は移動するのが大変なので、迎えに来てもらうととても助かっているのと、そういう意味では、各地域にもっと点々とあれば。コロナで今集まれないので、小規模ながら子ども食堂が増えると参加される方が増えるのかなというのが一つあります。
後、子ども食堂からは離れますが、学校が特に休校になった時期などは子どもを留守番させる日もありました。中には、今も、急にコロナが流行り始めると、「何日か仕事を休みます、子どもがどこにも預けられないので」という方がいらっしゃるので、病児保育ではないですけど、保育できる場所が、点々と、各地に色々なところが必要になると思います。普段ある施設を、一時、コロナの時、突然でも預かってもらえるとか、コロナの心配のご家庭だけ預かるとか、病児保育的なところがあると、大勢の子どもを持っている身にとっては、いざというというときにあそこに預けられる、というシステムがあると助かるかなと思います。

知事

ありがとうございます。永井さんは素晴らしい活動を続けていて、頭が下がります。この前、われわれ、フードドライブという、かたや、夜の食事にも事欠く苦しい方がいる反面、フードロスと言って、余ってどんどん捨てているという現状もあります。
この間をつなぐ、まさにこれはSDGsの考え方、フードドライブを県庁でやってみよう、と2か月間で県庁職員に呼びかけたところ、1トンもの食が集まり、子ども食堂へ届けたことがありましたけども、フードドライブ活動は、かなり今、役に立っていますか。

永井氏

とても役に立ちます。先ほど申し上げたとおり、日持ちするものは利用者の方からすれば、何かのとき、疲れたときにも、災害時だけではなく、疲れてちょっと何も作りたくないという時に少しそういうもので補うこともしていますし、それから、生鮮品なども廃棄が多いと聞きますが、そういったものも、利用者の方はとても必要としています。
もう少し私たちもフットワークよく動けるとよいと思っています。タイムリーにそういうものをいただいた時に動こうとしていますが、とにかく、そういうものをうまく利用して、フードロスを少なくすることにも貢献していけるといいかな、と思っています。

知事

ありがとうございます。

司会

大変貴重なお話を、ありがとうございました。ここからZoomでご参加いただいている皆さまからのご意見を伺います。Zoomでのご参加の皆さま、お待たせいたしました。
ここからは、皆さまとの意見交換に移ります。ご意見やご質問がある方は、Zoomの「手を挙げる」の機能を使い、挙手をお願いします。挙手をしていただいた方の中から、事務局が1名指名し、パネリストに設定変更します。その変更には少しお時間を頂戴しますので、ご了承ください。パネリストとなった方には、変更後、お顔を映しますので、ご発言をお願いします。最初に市町村名とお名前をお願いします。お名前は匿名でもかまいません。
本日は多くの方に発言いただきたく、大変恐縮ですが、ご発言は1人1分以内でお願いします。YouTubeでご視聴の方は、YouTubeの概要欄にあるTwitterからご意見ください。後ほど頂いたご意見をできる限りご紹介します。
神奈川県では企業・団体などと連携して、SDGsの実現に向け、取り組んでおります。今日は、県のSDGsパートナーでもある企業さまも参加いただいていますので、最初にそうした企業の方からご意見を伺えたらと思います。ぜひお願いいたします。

知事

先ほど紹介いただきましたけれども、SDGsパートナーとしてご協力いただいています。
つながりました。お願いします。

参加者1

はい、よろしくお願いいたします。
本日は各テーマ別に当事者の方々のお話を直接聞けて、大変有意義に感じております。私は地元の小田原でガス会社と電力会社を営んでいます。
最近メディアなんかで、生活に困窮された方々のお話を見聞きすると、「食費と光熱費を払うと何も残りません」とよく聞きます。まさに光熱費をお預かりする身としては非常にモヤモヤした気持ちを常日頃から感じております。
公益事業ということで、どういった理由でも、特定の方々だけお値引きや無料にはできませんが、何とか別の形で還元する、循環させることができないか、常日頃考えています。
今、電力会社では、頂いた電気代の一部を地元の子ども食堂さんの支援金に充てるプランを立ち上げています。これは、他にもビーチクリーンをやっている団体や、他にも障がいを抱えた子を抱えた支援団体のメニューもあるのですが、子供向けの支援プランは好評で、1年間の間に500件ご採用をいただき、今、60万円ぐらい地元の子ども食堂さんに支援金としてお渡しできていて大きな反響をいただいています。
もう一つ、神奈川県のSDGsパートナー企業としては、知事の方からご紹介がありました、フードドライブを今年1月から本格的に立ち上げを始めまして、使われない食材を地元のフードバンク、食品支援センターにお渡しすることをしています。
小田原市のSDGs実行委員会と連動し、われわれだけではなく、地元のたくさんの企業さまと手を携えながら、広く食材を集めて、地域のために食材を集めて活用することも進めています。
今日ご参加の皆さんも、それぞれの地域においても、民間主体の取組はたくさんあると思いますので、是非チェックしていただき、積極的にご活用していただきたいと思います。
県としてもその取組を取り上げていただいて、周知していただくと、より循環の輪が広がっていくのではないのかなと、こんなふうに思っています。
どうぞよろしくお願いします。以上です。

知事

ありがとうございました。これからこういう活動、ぜひ続けていっていただきたいです。こうやっていろいろ困っている方がいますが、何とかして手をさしのべよう、うまくつなげていくことは大事だと、改めて感じますね。
Zoomで参加の方、他にいらっしゃいますか。

司会

皆さま、活発な意見交換をお願いします。挙手機能を使って挙手、ご意見お願いします。

知事

今、つながったようですが、画面切替えに時間がかかるので、しばらくお待ちください。生で話を聞くというのは、いつも新たな発見がありますよね。

司会

どんなご意見がでてきますでしょうか。つながったようです。
お名前とお住まいの市町村をお願いします。

参加者2

松田流通株式会社と申します。よろしくお願いいたします。弊社は神奈川県川崎市に拠点を設けている、食品を主に配送している物流会社です。
昨年の夏、日本食支援協会様が物流業界紙に、「子ども食堂では寄贈品を申し出があっても配送・保管で非常に困る」という記事が出ておりまして、それをきっかけに問合せをし、地元、神奈川県内の子ども食堂を物流面で支援をするため、メーカー様の倉庫から県内の中間拠点まで配送の協力をしました。
今回、いろいろなゲストの方の話を聞き、困っていると非常に感じたのですが、今回、物流面で支援させていただくことで、支援者の方といろいろとこう物流面でお話しをさせていただいたのですけれども。なかなか積極的に寄贈品を届けたい、渡したいというという気持ちは非常にあるのですが、寄贈元から支援地域までの物流は非常に脆弱でなかなかそこまで物がたどり着かないという実態を非常に感じました。
ただ、私ども専門家から見ると、日常の業務、事業の中で、その間を縫い、できることもたくさんあると今回の支援で感じました。
実際、今回は450ケース、4トンほど運びました。弊社の日常業務の中で運行スケジュールの隙間を縫って本業に支障がない中で、しっかりした支援ができたと感じています。
ですので、支援者、当事者の方は積極的に物流面で困ったら、お声をかけていただきたいと思います。弊社だけでやれることは限られているので、弊社の協力会社様、そういったところにも声をかけながら広く物を届ける、寄贈品を届ける活動を広げていきたいと思っています。
それと、支援者がどういったことに困っているのかを、私は業界紙で困っていることを知りましたが、まだまだ知らない企業もたくさんあり、支援をしたくても情報がない、というところがあると思います。
そういうところについては、積極的に企業向けの情報発信の場を、いろいろな形で設けていただけると今後も支援の輪は広がっていくと思います。特に、物流業界はドライバー不足が今後も加速すると言われている業界でございます。その中では、弊社一社だけではできないことも協力しあうことで支援できることもたくさんできてくると思います。
ぜひネットワークを作っていただけるような場を設けていただけると助かります。

知事

ありがとうございます。物流は非常に大事なことですよね。われわれもフードバンクを県庁でやって、1トンも集まりましたが、それをお届けしなければいけない。それぞれの子ども食堂に届けることがちゃんとできないと、みんなの善意が無駄になります。
いろいろな形で参加できて、公的支援の輪が広げられることがよく分かりました。ありがとうございました、これからもぜひ続けていただきたいと思います。ありがとうございました。

司会

続いての方。どなたかつながっていますか。

知事

今切り替えの最中ですね。どんな方がどんなことをおっしゃるか分からないので、一生懸命聞きながら対応します。

参加者3

こんばんは。私は、おだわら児童館連合でフードバンク、フードパントリー、子ども食堂をさせていただいています。知事、本日はありがとうございました。
2点、お願いがあって、今回参加させていただきました。
1点目は、横の連携が欲しい、ということです。
特に子育て世代に支援している私たちですが、横の連携があると助かることがたくさんあります。例えば物資、足りていない物資を横連携で融通することもできますし、または足りていない子育て支援などを、地域をまたいで活動することもできます。横の連携の強化をお願いします。
2点目です。困窮者について。お困りごとはかなりパターン化できると思います。神奈川は本当に、AIについて研究が優れている地域です。そういったお困りごとをデジタル化して、AIの活用をしていただけないでしょうか。
2点、よろしくお願いします。

知事

なるほど、非常に良いご提案ですよね。今、皆さんの話を聞きながら、いろいろなところに善意の輪があるんじゃないかなと。でも、確かになかなか情報がつながっていないですね。つながるとものすごく大きな力になるなと話をしながら感じますね。お困りごとをデジタル化して整理するのは非常におもしろいアイデアだと思います。デジタルの担当は、今来ていますかね。いない、ちゃんと伝えておきますからね、いい提案をありがとうございます。

参加者3

よろしくお願いします。お邪魔いたしました。

司会

続いての方。どんな意見が出てくるでしょうか。

知事

お困りごとは、いろいろ聞いていると大体パターン化できている、と。それをどうすればいいか。見える化して、それを情報として整理すれば、それを助けようと思う人は助けられる。

司会

よりタイムリーになりますね。

参加者4

横浜市の中区で生活困窮者の支援をしています。
昨日も相談を受けたのですが、仕事をしながら、寮つきの仕事をしていたり、ネットカフェに泊まりながら仕事をしていた人が、コロナで仕事がなくなり部屋をなくし、野宿することなる、という事例が何件かあります。
一方で生活保護を申請するとなると、今度は集団生活の寮を紹介されることが多いです。今コロナ禍で、「集団生活の寮にどうしても入る」と言われてしまうと、生活保護も利用しにくい、という人もいます。
それなので是非個室、例えば、神奈川県にある団地とか。アパートでもいいんですが、ぜひそういうところに生活困窮者が住めるような施策をとっていただきたい。生活保護もひとつなんですが、生活保護以外でも、例えば神奈川県で持っている住宅などを、ぜひ生活困窮者に提供していただけるようにお願いしたいと思います。

知事

この件について、うちの担当、誰か答えられますか。

福祉部長

福祉部長です。私どもも生活困窮ということで、庁内連携しながら対策を考えています。住宅の問題も大きな問題なので、これからも連携しながら有効な施策を考えていきたいと思います。

知事

確かに、今コロナ禍ですからね。皆さん、「集まってください」となかなか言いにくいですから。非常に貴重な現場からの意見、ありがとうございました。しっかり受け止めていきたいと思います。

司会

続いて、つながりましたか。またどんな意見が出てくるのでしょうか。

知事

時間が少なくなってきましたからどんどん発言していただきたいと思います。ここには私だけでなく、それぞれの担当の職員がおりますからね。正確にお答えしていきます。

参加者5

はじめまして、湯河原に住んでいます、パソコン教室と不登校のサポートをしています。今日一般で初めて参加しました。
先ほどいろいろな方たちの意見をいただきましたし、先ほどの方の話ではないですが、横のつながりという部分ではぜひ黒岩知事に、Facebookを使ったグループを立ち上げていただいて、横のつながりの情報など、やっていただければありがたいと思います。
なぜかというと、コロナのいろいろグループはありますが、コロナの支援グループが35万人のグループがありますが、そこに私の知り合いもいます。仕入れ先がなくなり、Facebookグループに参加して、瞬時に在庫がなくなって。Facebookをやっていなければ横のつながりはできなかったので、参加してよかったという声もいただいています。
ぜひデジタル化の部門でも、FacebookやSNSのグループを今後検討していただければありがたいです。

知事

35万人というグループがあるんですか。

参加者5

「コロナ支援分け合い」というグループがあります。コロナになって、皆さんご商売されていていろいろ流通がストップしたとき、Facebookでグループを立ちあげた方がいます。
その方のグループに、「こういう支援をしている」と、全国からグループに参加され、飲食とか農家の方などにFacebookのグループに入り、仕入れ先がなくなったから「どなたかほしい方がいらっしゃいますか?」といったら、本当に、「私もほしい」「私も」というように、Facebook上で売れて、私に、「ありがとう」といってくれた農家の方もいたんですね。
ぜひ、神奈川県のFacebookグループとか、そういうのをやっていただければと思います。管理は大変だと思いますが、ぜひご検討いただければありがたいです。

知事

横のつながりが大事という課題提起がありました。それに対してFacebookを使えば瞬時にできる、という、具体的な解決策を教えていただける。非常におもしろいですよ、「対話の広場」というのは。

参加者5

ありがとうございます。

知事

つながりましたか。どんどんつながっていますね。これはオンラインならではの魅力ですね。今日は300人を超える方がZoomに参加していただいていますからね。あとはYouTubeでもご覧になっていますから。あとでTwitterのご意見も紹介します。どうぞお話しください。

参加者6

横浜市で障害児通所施設の管理者をしておりますサトウと申します。黒岩知事、今回の機会ありがとうございます。2点あります。
1つ目が、障害児通所施設の管理者を行っているということで、障がい者通所施設で感染症対策をしっかりと行ってほしいということでしっかり対策をしていますが、周りでコロナ感染が出たために、違う事業所から利用したいという問合せが増えているため、施設の数がなかなか足りません。対応する福祉をもっとしっかりしてほしいのが1点目です。
2つ目は、それに伴い、ワクチンの優先順位をどんどん他の人に渡していった結果、まだ1回も打てていない職員もおります。コロナのワクチンを受けようとしても、病院からお断りしたり、あとは病院のほうから、「1回目は、まだだめです」と言われたこともあるので、その対応もしっかりとしてほしいところが現状としてあります。以上お願いいたします。

知事

ありがとうございます。これは障害児通所。施設。よその施設から預かって、と頼まれるのですか。

参加者6

頼まれることはありますが、ただ、契約している利用者さんなら大丈夫ですが、契約をしていないとなると、また契約をしたりということがあるので、そこに折り合いをつけるのがなかなか難しいところです。

知事

うちの方、このあたりいかがですか。

福祉部長

お話のように「契約」はサービス提供に必要ではありますが、県として支援は今具体的にまだないのですが、考えていきたいと思っています。事業所と一緒に考えていきたいです。

知事

コロナ禍という非常事態ですから、融通がきくべきことを考えるべきじゃないですか。ワクチン接種は、1回目打ってない方がいらっしゃる。

参加者6

実は私が1回も打っていないです。

知事

希望されていないのですか。

参加者6

希望して打とうとしたのですが、ダメです、と言われたのが1回目で、モデルナの異物があり、しばらくダメですと言われたのが1回目、その後、先日ちょっと1回目を打とうとしたのですが、そちらも他の人を優先するので、何時何分の回じゃないとだめですと言われ、何時何分に行きましたが予定していた数がなくなってしまったと言われたので、結局打てていません。

知事

これはでも、打てるはずです。ぜひ、タイミング合わせて打っていただきたい。

参加者6

ただ、打った時に、副反応が出てしまうので、休みをとるとき、代替職員がいないのが今の現状で、ただ、打ちたい気持ちはあるのですが、代替する職員の配置の問題で打てないというのが現場の声なんです。

知事

ありがとうございました。次つながりましたか。

司会

続いて、どなたか挙手してくださっています。

知事

こんばんは。

参加者7

こんにちは、川崎市に住んでいます、45歳ヒラノと申します。
昨年6月に妻を亡くして、今1月で5歳になったばかりの息子を1人で育てています。先ほどのひとり親支援協会の方のお話でもあったと思いますが、シングルファーザーは世の中ですごいマイノリティで情報があまりなく、仕事をしながらまだ幼い子供を育てることに、すごい今、慣れずに苦労しています。
情報も含め、僕はテレビ業界で働いているので、仕事が深夜に及ぶことも多く、そうなるとシッターさんもそういう時間まで雇える場所もほぼなくて、仕事をしながら幼い子を育てる部分の支援をもっと充実していただければ助かるなと思っております。

知事

なるほど。私もテレビ業界にいましたから、その仕事はよくわかります。本当に昼夜関係ないですからね。そこで5歳のお子さんを育てるというのはなかなか、支援は大変です。何かいいアイデアありますか。

子どもみらい部長

子どもみらい部長の松谷です。
具体的にというのはなかなか厳しいですが、手当、経済的な支援、医療費の助成制度はそういったものはひとり親世帯を対象にご用意はしています。それについては、市町村の窓口で受付をしています。
その他に、具体的な相談などがありましたら、神奈川ひとり親家庭相談LINEを県でご用意しております。LINEを使ってご相談いただけると、具体的な支援等について相談できると思っています。月曜日と水曜日、土曜日の11から20時までの間、受け付けております。ぜひ、そちらを活用していただければと思っております。

知事

今日は大まかな話ですが、具体的なことはLINEでご相談ください。ぜひ、ご相談ください。頑張ってくださいね。

参加者7

ありがとうございます。

知事

また、さらにつながりましたね。今日はシングルファーザーという課題が出てきて、そういう問題があるんだなとつくづく感じました。いろんなところに、コロナ禍で特にそういった問題が難しくなっているんでしょうね。そろそろ時間もなくなってきました。

司会

最後の方になるでしょうか、お願いします。

参加者8

小田原市で小学校と中学校のPTA活動をしていますタカハシと申します。
小中学校のPTAでも問題になっていますが、中学校に上がるにあたって、制服がないと。生活困窮者、シングルマザーとシングルファーザー、生活保護を受けているご家庭の方へ、制服を貸与するため、卒業生に対して、みなさんにPTAから手紙をだして、リユース品を集めています。そういったものが配るような形ができていけばいいなと進めているんですが、単独のPTAでやるには限界があります。
できれば、教育委員会、もしくは市町村単位、県単位で発信の支援ができないかと思い、こちらへ参画させていただきました。いかがでしょうか。

知事

制服の貸与、卒業する方から提供してもらうということですか。

参加者8

卒業生からです。

知事

卒業生から、「これ、僕が着た制服ですけど使ってください」と。

参加者8

それをPTAが集めているのです。

知事

それを欲しい方に譲っているのですね。

参加者8

そうです。各市町村のPTAなんかでもやっていますが、場合によっては、市町村が主導でやっているところがあったりします。

知事

なるほど、行政もやったほうがよいのではということですね。

参加者8

制服は金額が高いので、生活保護にはハードルが高い問題がある。

知事

わかりました、これはぜひ、市町村にも伝えておきたいと思います。

司会

多くの方から挙手をいただいておりますが、お時間に限りがありますので、次にTwitterからお寄せいただいている意見の交換に移ります。

知事

はい。「フードドライブという言葉、恥ずかしながら初めて知りました。これを機にどういうものかどこでできるのか調べてみようと思います」。
確かにあまり聞き慣れない言葉だと思います。確かにあまり聞きなれない言葉だというふうに思いますけれども、今日の議論にもありましたが、子ども食堂なんかをやっている方は、毎日の食にも十分じゃない、苦労する方がいる反面、こちらを見てみるとフードロスという食事が余りどんどん捨てている現実があるわけです。もったいない。これとこれをつなぐ。フードをドライブして、つなぐといったこと。これが「フードドライブ」です。これはSDGsの考え方に基づくものです。
今、県庁もやったということで、こういう動きをどんどん広げていこうと思っています。今日ご参加された皆さまの中に、そういうことをやっている会社もありましたが、こういったものをどんどん広げていくといったことの中で、いろいろなところから余っているところ、必ずありますよね。お店でも、全部売り切れるわけではないわけですから。そこで、余ったものをうまく届ける流れをつくる。今日は物流の方もいましたが、物流の関係者の方も入ると、それがうまくバトンが渡り、フードがドライブして綺麗に渡り、困っている方に届くという流れです。その流れを県もしっかりつくっていきたいところです。
それから「生活困窮者ではない人々と貧困問題との接点が少ないと思います」。今日なんかまさに、皆さんからいろいろな意見を聞いた中で、ここにこんな問題があったのかと知ったことがたくさんいらっしゃったと思います。
われわれも積極的に「接点」を作っていきたいと思います。
「障害児通所施設の実態を聞いてもらいたかった」。今日は若干ですが、話をいただきました。そこで経験された思いをもって、自らそこで働いてみようと思っているわけですからね。たいへん心強いことだと思いました。
あっという間に時間が来てしまいました。今日は本当に多岐にわたりました。ケアリーバー、ヤングケアラー、女性、子ども。さまざまな視点でやってきました。非常に短い時間でいろいろなことを語ったので、掘り下げるというところでは十分ではなかったかもしれません。
しかし、今日いただいた皆さんからのお話は、しっかりと受け止めて何とかして改善するように努力していきたいと思います。
今日は具体的な問題提起もあり、それを解決する具体的なアイデアもいただきました。これをしっかり受け止めながら「一人ひとりのいのち輝く神奈川」を作っていきたいと思います。ぜひ、よろしくお願いします。
今日はお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。

司会

ゲストの皆さま、本日は本当にありがとうございました。また、Zoomの参加者、YouTubeでご視聴いただいた皆さま、ありがとうございました。お時間に限りがあり、本日発言できなかった方は大変申し訳ありませんでした。
この後Zoomでご参加の皆さまには、ウェビナー退室後にアンケート画面に切り替わりますので、ぜひ、ご協力お願いします。
後日、本日の様子を県のホームページに掲載し、YouTube動画も配信します。それではこれを持ちまして、「オンライン版 黒岩知事と県民との対話の広場」を終了します。ご参加、ありがとうございました。

知事

ありがとうございました。

 

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