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更新日:2021年7月28日

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第26回「黒岩知事との”対話の広場”Live神奈川」開催結果(その2)

令和元年7月10日(水曜)に開催された、第26回黒岩知事との”対話の広場”Live神奈川の実施結果についてご覧いただけます。

実施結果(テキスト版)

 1.知事のあいさつ/ゲスト・プレゼンテーション

 2.意見交換

 

2 意見交換

参加者1

 貴重な機会をありがとうございます。横浜雙葉中学高等学校から来ました。私は全国高等学校文化祭のボランティア部門の神奈川県代表として参加することになっています。SDGsをいろいろ調べる中、いくつか疑問に思ったことがあります。

 昨年の夏から、様々な企業で廃プラスチック対策としてストローを紙にすると言われています。日本企業は海外の企業と比べ、紙のストローを使う企業の数が少ないと思います。私が香港に行ったとき、香港では紙のストローが使われているのに、日本ではあまり普及していないことを実感しました。プラスチックから、プラスチックのごみとして残らないものに変化していかないのは、日本と海外での幼少期からの教育の差ではと思います。ドイツでは幼稚園等でごみの分別やリサイクルについて教えているとインターネットで目にしました。今の日本では自治体ごとのごみの分別がバラバラです。横浜市や鎌倉市でも分別は違うように感じています。プラスチックでも、燃やせるから燃やすという自治体もあります。日本もドイツのように同じ基準で分別をすれば、ごみの問題に対する意識も変わっていくのではないかと思います。それを神奈川県から全国へ広げる第一歩として実行していくのはどう思いますか。

知事

 ありがとうございました。いきなり、すごい球が飛んで来ました。川延さん、日本と海外の幼少期からのごみに関する教育との話でしたが。

川廷昌弘氏(神奈川県顧問、博報堂DYホールディングスCSR推進担当部長)

 ドイツの話がありましたが、北欧でもごみ分別については熱心に教育でやっているようです。確かに幼少期の体験の違いは大きいですね。ごみの問題に限らず、環境教育も10歳までの自然体験が大切と言われます。最初に知識を入れるのではなく、実体験として、こういうことをやっていくのだと経験することを10歳までにしっかりやることが重要だと、今聞いて改めて思いました。

知事

 自治体ごとにバラバラということですが、これは本当にそうですね。私も不思議に思っていました。本当に自治体ごとに違いますよね。分別が厳しいところもあるし、一緒で良いですよというところもある。県庁職員が解説してください。なぜ自治体ごとにバラバラなのかを。

資源循環推進課長

 資源循環推進課の穂積と申します。自治体ごとになぜバラバラなのかは、非常に難しい回答になってしまうのですが、法律上、市町村の分別については市ごとに決めるというルールが一つあります。いろいろな取組をたくさんやっていて住民の方が分別に抵抗のない自治体もあるなど、自治体ごとに、今までやってきたことも含め、違いがあるからだと思います。分かりにくいというのは、その通りだと思いますので、大事な課題だと思います。

知事

 焼却炉のクオリティが異なるからと聞いたことがありますが、どうですか。

資源循環推進課長

 それも一つあると思います。最近できた焼却炉というのは高温にも耐えられますので。それよりも、いろいろな面で、分別すればするほどお金がかかります。ペットボトルの蓋や外側のラベルが取れていないと、はがしたりするのに人件費がかかります。みんなが外してくれたら安くリサイクルできます。出す側のちょっとした行動で、リサイクルできるものとできないものに大きく分かれてしまう、こういった面もあると思います。是非たくさんの人に、ちょっとした行動をしていただきたいと思います。

知事

 この問題は結構ややこしいのですよね、奥が深くて。今扱っているテーマは、プラスチックごみがそのまま海に流れていかないようにしようということです。そこをSDGsという文脈の中で議論しています。教育とおっしゃっていて、非常に大事なことだと思うのですが、今、SDGsということで国際的な盛り上がりがあります。そのような流れの、SDGsを考えるという新しい教育の中で、みんなが考えて、正にみんなが自分事としてとらえるようになると良いなと思います。はい、また高校生ですね。

参加者2

 神奈川県立二俣川看護福祉高等学校から来ました。私は今月7日にパシフィコ横浜のイベントに行き、イベントのグッズ販売に並んでいた際に、プラスチックに入ったトレーディングの袋が海に流れていくのを目撃しました。そのときは大雨で風も強く、私も対応できませんでした。2020年にオリンピック・パラリンピックが開催されます。海で行われる競技でグッズなどをその場で販売する際に、プラスチックごみがそのまま流れるのではないかという不安があります。海のお祭りなどで花火がある際に、模擬店等で購入されたプラスチックもそのまま海に流れる不安があります。この件に関して知事や県の方に意見を聞きたいと思いました。

知事

 ありがとうございます。直球が飛んできますね。正にそのとおりです。プラスチックが何かの拍子にワっと流れていくことも当然あるのだろうけれど、去年すごいことがありました。藤沢の花火大会で突然天候が悪くなり、急に中止になったので、来ていた人がごみをそのまま放置して帰ってしまった。急な雨だったので、取るものも取りあえず帰ったのかもしれないが、あれはレジ袋が流れたというレベルではないです。花火大会の会場いっぱいにビニールシートや他の物も置きっ放しで、そのまま帰って行った。こういうことがまた起こるのです。こういうことはどうすれば良いのでしょう。県としては、プラごみが流れないようにしなければいけないけれど、では県が全部取り締まるのか。これは皆さんの意識の問題でしょうね。皆さんが自分事として、一人一人がこうしなければいけないと思い行動する以外に解決策はないのではないでしょうか。だから今回このような形でこの問題をテーマに議論をしているのは、その一環であるということなのです。一つの解決策で解決するなら楽だけれど、こうしなければという意識を皆さんで共有してだんだん広げていく、これをしっかりやっていきたいと思います。ありがとうございました。

参加者3

 横浜市から来ました。「つくる責任つかう責任」というコピーは素晴らしいと思います。また、売る責任もあると思います。紙コップでジュースが出る自動販売機がありますが、できれば量り売りできるような自動販売機にしてほしいです。そうすれば、マイボトルに入れられるので、ペットボトルの消費量が少し減らせます。お弁当のときに、味噌汁などがマグカップとかで飲めれば良いなと思います。また、生産者責任ということで、再利用がなかなか難しいとお伺いしました。生産者責任というのもやはり求めてきていくべきだと思います。サプライチェーンの中でペットボトルを成型している会社だけでなく、石油や石油化学といった会社にも責任があると思います。基本的に石油も石油化学も需要が減っているので、プラントの遊休止というのがあると思うのです。プラントオペレーターとして彼らはノウハウを持っていますし、工場には工業用水や電気や圧縮機などユーティリティもそろっていますので、工場を作る時に楽だと思います。環境アセスメントも特に気にしなくても良い。石油で元々できているポリプロピレンなので、処理もプロではないかと思います。基本的には、流通量と生産量、売る側と消費する側の意識を変えることをお願いしたいのと、飲み物がペットボトルの主要用途だと思うので、水道水の品質改善をお願いしたいです。水道水は結構プラントがかかると思うので、一般家庭に浄水フィルターを入れれば、もっと簡単にできるというアイデアを考えてみました。予習をしていないので、現状がどうなっているかはよく分からないのですが、アイデア・意見を出してみました。

知事

 様々なご提案ありがとうございました。量り売りは今、結構出てきていますね。ペットボトルではなくて自分の水筒を持って行って入れるのも良いですよね。これがだんだん広がってくるのです。SDGsの大きな流れで、企業もいろいろ工夫ができるだろうという話ですね。神奈川県もいろいろな企業とパートナーを結んでいます。「パートナー」というのもSDGsのカードに入っています。こういう流れで、企業はSDGsに積極的に取り組んでいるとなると、企業イメージもとても良くなります。それを本気でやっていく。先ほどのビーチクリーンは企業が皆さんと一緒にやっていますし、今、工夫が始まっています。いろいろなものがこれから出てくると思います。このような流れを皆で盛り上げて加速していくことが大事だと思います。ありがとうございました。はい、どうぞ。

参加者4

 洗足学園高等学校から来ました。川廷様の講演でおっしゃっていたSDGsがこれから義務教育にも入るということについてですが、大人にもSDGsの認知を上げるべきではないかと私は思います。私の母にSDGsを知っているかと聞いたら、知らないと言われて、大人への認知度が低いと痛感しました。大人の認知度をどう上げるべきか方法を知りたいです。

知事

 大人は耳が痛い。今日ここに来てくださっている方は関心があるわけです。川廷さんは広告代理店の博報堂にいらっしゃいますが、大人に広げるのは大変ですよね。

川廷昌弘氏(神奈川県顧問、博報堂DYホールディングスCSR推進担当部長)

 今、企業は非常に動いています。なぜ動いているかというと、投資の世界でプレッシャーがかかっているからです。ESG投資というキーワードがあります。Eは環境。Sはソーシャル、社会。Gはガバナンス、企業統治。責任ある経営です。そういったことをしっかりやっている企業を応援する投資に切り替えようということで、国連の責任投資というものがあり、それに日本の年金機関、世界で一番お金を持っている日本の年金を運用する機関が署名したのです。SDGsの採択のタイミングで。それ以来、日本の投資の中では、中長期に経営している経営者を応援する投資にどんどん切り替えていこうということで、サスティナブル投資というのですが、2015年以降、中長期投資額が倍々で増えてきているのです。そういう形で今、大企業中心ですがSDGsをやって、ESG、未来に約束する経営をしていくということを投資家から応援してもらう仕組みができているので、大企業に勤めている人にとってSDGsはかなり浸透し始めています。

 つまり自分たちにとって直接的に影響することがないと、なかなか自分事にしない。教育で教科書に入っていれば自分事にしていくと思うのですが、大人たちが学ぶ機会は確かに考えないといけない。しかし、投資の世界で未来を考えていこうと社会が動き出したのは、かつてないことなのです。これは特に日本で起こっていることなのですが、今そのようになってきています。そして大企業だけでなく、中小企業にもSDGsが理解されるよう、神奈川県内の地銀、信用金庫などがSDGsで頑張る企業を応援する仕組み作りを、神奈川県で始めています。

 さて、先ほどのお母さんにSDGsが届いていないということを考えると、主婦の方や企業にお勤めでない方にどう伝えるかは社会的には難しい。ですが、一つには教育が入ることで、お子さんからお母さんに「知ってる?」という話をしてもらうように、逆に、教育を受けた人が家庭で話をしてもらうのも一つの方法かなと思います。どうやって伝えていくのかを皆で考えていく。SDGsは皆で力を合わせるところがポイントなので、それを今日、中高生の皆さんと考えられると良いなと思いました。

知事

 SDGsという言葉はついこの前までだれも知らなかったです。2年前は、ほとんどの人が知らなかったのではないでしょうか。早いものです。あっという間ですよ。冒頭でも言ったように、どうしたら皆に自分事として分かってもらえるのかと思った時に「ストローだ!」と思いました。スターバックスがストローを廃止すると、なぜだろうと思ったのではないですか。プラスチックだからです。あのまま海に流れたら、細かくなるだけで残ってしまうので、マイクロプラスチックの問題につながっている。クジラのおなかからプラスチックのごみが出てきたという、分かりやすい事例でやっていきます。かながわプラごみゼロ宣言。SDGsがピンと来なくても、「プラごみゼロ」はだんだん浸透してきたのではないでしょうか。これからはレジ袋をターゲットにします。有料化はこれから始まっていきます。お母さんも、レジ袋は今までタダだったのに、なぜお金を払わないといけないの、というところから始まって、こういう問題なのだと皆が気付いていく。今はSDGsの大きなうねりが起きていますから、皆さんに届いていく流れを作り、県行政としても民間の皆さんともしっかり手を取ってやっていきたいと思っています。はい、どうぞ。

参加者5

 横浜市から参りました。私は海外で年金の運用をしていたので、ESGとかSDGsについては早々と仕事のなかで認識していなければならない環境でした。海外勤務も多く、その中にはドイツも含まれ、世界中の出張があったので、北欧など環境先進国で何が起きているのかも早々と経験することができました。今回、知事がイニシアティブをとっていただくのは非常にありがたいですし、私はうれしく思っています。一方、このSDGsとESGという言葉だけが一人歩きしていて、日本はなかなか実態を伴っていないのが実情です。個人個人の認識を変えるということですが、参考までにNHKのBS1で海のプラスチックごみについて2時間以上のドキュメンタリーがありました。これを、各学校でリプレイしてはどうでしょう。お子さんから逆に両親を啓蒙することも十分できると思います。そのようなことも過去にありますので、学校の場から是非。この番組には海のプラスチックごみの実態だけではなく、各国がプラごみをなくすために、規制も含めてどのような動きがあるかも網羅されていますので、是非お願いします。

 最後に、SDGsを掲げるのであれば、受動喫煙の禁止です。それから路上でのアイドリングですが、残念ながら神奈川県も横浜市も未だに環境条例でしかうたっていません。アイドリングしている国は先進国でも数少なくなってきています。せっかく、知事はアメリカにいらっしゃるのであれば、先進的な州があるので、是非見学されたらと思います。カナダなどでは、「アイドリング禁止」の看板が立っています。そんなところも見ていただきたいと思います。

 最後ですが、循環経済の大きな国際会議がパシフィコで昨年ありました。そこでうたわれたのは、行政府、地方も含めて、発注先の業者を選ぶ段階でSDGsが評価になるということです。神奈川県が年金の運用をどうされているかは分かりませんが、ESGを入れてほしいです。確かにGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)、世界で一番の日本の年金機関が署名をしましたが、実態は自分たちは運用せず、イギリスあたりの調査機関が日本企業に自己申告させて、それを信じ込んで投資の選択をしています。これではいくらたっても、企業に真剣に環境に関して取り組ませることができません。下手をすると環境にマイナスな企業に年金をつぎこむようなことも起きかねません。もっと自主性をもって年金の運用をしていただきたい。又は発注する先の業者もその評価をしてほしいです。企業の信用格付けというのがあります。倒産しないかどうかのランキングです。同じことを、SDGsで、環境の格付けのようなものを、神奈川県でも始めてはどうでしょうか。模範的な企業を奨励する。発注先の業者として最優先させたりするとか、そういうことを行うだけで、随分、神奈川県が企業に働きかけることができます。

知事

 国際的なご経験からご提案がありました。先ほど、神奈川県は自治体SDGsモデル事業に、全国10の自治体の中で唯一都道府県として選ばれたと言いました。これは今の話とつながりますが、藤沢に「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」という街があります。元々エネルギー自立共生型の街を目指し造られました。

 そこで先進的なこと、例えば宅配便がドライバーレスで届くロボネコヤマトなどの実証実験を行いました。このエリアで、今度、ヘルスケアのデータを皆さんからいただいて、エネルギーの問題とヘルスケアの問題と移動の問題と、あらゆるものを組み合わせて、それがどれだけ効果を上げるか、SDGsによって社会的にどれだけインパクトを与えたのかを数値化・見える化します。それにより投資家が投資をする流れを作る、そのための実証実験が、自治体SDGsモデル事業に選ばれたのです。

 SDGsの問題に取り組んでいるところにお金が流れるという循環を作ることによって、どんどん前に進んでいく。その実証実験がどうなるか、責任重大だと考えています。他はいかがでしょうか。どうぞ。

参加者6

 横浜雙葉中学高等学校から参りました。先ほど知事が最初の方にお話しされていた、プラスチックごみをゼロにするための石灰石を主成分とした新しい素材「LIMEX(ライメックス)」についてです。ただ新しいものを作るだけでは、ほかの石灰石などに負担がかかったり、それを作るエネルギーのためにCO2の排出も考えられるのではないかと思っています。企業がどう生産するか私は知識不足で分かっていませんが、SDGsの7番「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」や12番の「つくる責任、つかう責任」などにどう影響するのか教えてください。

知事

 ありがとうございます。これを見てください。私の名刺ですが、裏を見たらSDGsとあります。これが「LIMEX(ライメックス)」です。紙みたいでしょう。これは石灰石でできています。そんなに採ったら石灰石が足りなくなると思うかもしれませんが、石灰石はいっぱいあるのです。これはまだ完成品ではないらしいです。本当の完成品は、完全に自然に戻っていきます。プラスチックは自然に戻らないから問題がある。これは自然に戻っていくギリギリのところに来ています。新しい素材を開発することで、このような問題を乗り越えようという取組が進んでいます。これは紙みたいなものだけれど、これによっていろいろな製品が作れます。プラスチックに代わる新たな素材開発競争は今とても行われていて、これは一つの例です。また、「LIMEX(ライメックス)」の目指すところでおもしろいのは、アップサイクルだということです。ペットボトルでペットボトルを作るのではなく、集めると、素材を作り、回収するとグレードが高いものになります。全くやらなかったことに挑戦しようとしているベンチャーがあります。そういう方向性はSDGsの流れに沿っていると思い、我々は連携をしてSDGsをどんどん進めていきます。

参加者6

 作るに当たってのCO2排出についてはどうお考えですか。排出されるのですか。

知事

 CO2がどう排出されるのか私は詳しく知りませんが、それはものを作るときには必ず出てくる最低限のものだと思います。CO2を一切出さないとなると何も生産活動できなくなりますから。普通、紙は木から作るので大量に水を使います。これは名刺100枚作るのに10リットルの水を節約できます。熱を加えるわけですから当然CO2も出ますが、それがとんでもなく環境を破壊するという話は、私は聞いていません。

参加者6

 ありがとうございます。

知事

 それでは、はい。どうぞ。

参加者7

 神奈川総合高等学校から来ました。来年度から小・中学生の教育にSDGsのことが加えられるとおっしゃっていましたが、高校生もそこまで知らない人が多くて、文化祭やこのような機会で経験したことを生徒に伝える機会がないと思います。県として、高校生がこのようなことについて話し合ったり、小・中学生がもっと知識を深めて話し合う機会を設けてもらえないのだろうかと、いろいろな方の意見を聞いて思いました。本校では12月にワールドカフェという学校行事で、いろいろな学校、インターナショナルスクールの人などネイティブの人がいらして、英語でいろいろな国際問題をディスカッションします。そこで環境問題がよく取り扱われているので、それも良い例かなと思いました。是非よろしくお願いします。

知事

 ありがとうございます。高校生にも伝えていかなければいけないということはあります。SDGs担当理事から答えてもらいます。

SDGs担当理事

 高校生の意見ということで、先ほどの知事の話にもありましたが、「SDGs全国フォーラム2019」を1月に行い、その第4部では湘南学園の中学生・高校生に出てもらい、それぞれの思いを大人に対してアピールしてもらいました。そのような機会を作れればと思っています。先々週、相模原でフォーラムをやったときは、相模女子大附属の中学生と高校生から、こういうことをやっていますよ、大人にこういうことをやってほしいと意見を出してもらいました。このような取組をいろいろな地域で展開していきたいと思っています。また、インターネットやSNSなども使えば、いろいろな形で皆さんの思いを発信できます。みんなが自分でどんどん発信できる時代ですので、県がやったら、ではなく、自分はこういうことができるぞと考えて、発信して、仲間を作る。学校の中でも作るし、隣の学校の仲間とも一緒にやるなど、そこは大人がやることを待たないで、自分からどんどんやってみたらどうかなと思います。

知事

 今日はこんなに多くの高校生が来ていて、皆さんの関心が高くてうれしいと思っています。「持続可能な社会を目指す」とはどういうことか。今のままいくと、地球は持続可能ではなくなると言っているのです。若い人にとって大変な問題ではないですか。だからこそ、自分事として考えてほしいのです。皆さんはそういう感性を持っています。こんなに高校生が来てくれて、どんどんしゃべってくれる、これが大事だと思います。今の言葉は、あなたが、皆さんが、自分たちの高校の中でどんどん広げていってもらいたい、輪を広げていってもらいたいと、そう思います。頑張ってください。はい、どうぞ。

参加者8

 横浜隼人高等学校から来ました。冒頭にスターバックスのストローがすべて紙になったとおっしゃっていました。プラスチックは便利なものだと思っていて、世の中にプラごみは多くあると思うのですが、いきなりなくすとなると、企業側も大変だと思うし無理だと思います。自動販売機の横にあるペットボトルの回収BOXなどの横に、ラベルが捨てられるリサイクルボックスを作るなどリサイクルボックスを増やしていけば、現状あるプラスチックは増えずに数を保っていけると思いますが、どうでしょうか。

知事

 大事なことですね。ペットボトルの分別はかなり進んでいますが、ラベルをはがさなければいけないし、キャップも外さなければいけない。そうではなくて、しかも汚れたままで捨てられていると、それをきれいにするためにコストがとてもかかる。それをきちんとやるためには、ラベルを捨てる場所がなくてはいけない。今はごみ箱に捨ててもらうなどですが、ラベルだけのためのごみ箱を作った方が良いのか、もう少し他のアイデアが出てくるのか。今、焦点が当たっていて、先ほど言った素材の開発も進んでいるので、いろいろなものがこれから出てくるのではと思います。はい、どうぞ。

参加者9

 平塚工科高等学校から参りました。今回のテーマは「プラごみをなくすためにできること」ですが、確かにプラごみをなくすのは非常に大切だと思います。しかし、思ったことがあります。生分解性プラスチックの存在です。これは、微生物で分解され、分解されたものはすべて自然に返るので、環境に悪影響がないプラスチックです。今、世の中では、プラごみを減らすためにプラスチックの使用をやめ、他のものに替えるという動きがたくさん起きていますが、その替えたものでは、どこかプラスチックに劣っているのではないか、劣っているものがたくさんあると思います。そこで、生分解性プラスチックに替えていけば、プラスチックと性能はほとんど変わりはありません。プラスチックと同じように使えて、環境への悪影響が一切ないので、この問題を解決するのに有効な手段だと思いますが、知事はどうお考えでしょうか。

知事

 「生分解性」、先ほどこの言葉を使いませんでしたが、もう少し素材の開発が進めば、そのまま自然に還る素材になる。それが正に生分解性なのです。その直前まで来ているということです。そういう意味で、素材の開発競争がどんどん進んでいるわけです。プラスチックは便利。確かにそうです。ペットボトルなどは、どこでも持って歩けて、どこでも飲める。それが生分解性で分解されるものになれば、別に問題はないわけです。それが出てくるまでの間は、みんなで回収して守っていかないといけないということですよね。田島先生、この問題はどうですか。

田島木綿子氏(国立科学博物館動物研究部研究主幹)

 皆さん、やりたいと思うのですが、コストの問題や場所の問題などで、なかなか実現化していないだけです。心の中でそれが良いだろうと思っている方は多いと思います。それに向けてスタートしている企業もあるので、もう少し時間をおいて様子を見ることも大事だと思います。

知事

 最後にどうぞ。

参加者10

 川崎市宮前区から来ましたヒロタです。プラスチックごみの分別などの細かいことは生活の中では面倒なことが多いと思います。急いでいるときや、いろいろな条件もあるだろうし。それならばメーカーが製造責任として回収する法律を作り、徹底的に回収する流れを作る。プラスチックごみが出る可能性があるならば、お店に回収ボックスを置くという流れを作る。そうすれば、それを見た一般の人は、プラスチックごみに対する意識が高まるのではないかと思います。

 もう一つ。私は車いすのまま水洗トイレを使える特許を書きました。電動の自動運転の車はスピードが出て重量もあって危険です。でも、電動車いすで自動運転化すれば、目の見えない人も足の悪い人も、いろいろな人が使えるようになります。多少の認知症の方でも戻って来られます。その技術はすでにあるのです。是非とも、自動運転の車いすを神奈川県で開発してくださるようにお願いします。

知事

 冒頭でお話がありました回収する仕組みというのは、川廷さん、その流れになっていますよね。

川廷昌弘氏(神奈川県顧問、博報堂DYホールディングスCSR推進担当部長)

 今、企業と流通が組んで回収ボックスを設置するなど、その動きは始まっています。今日は関心のある方がたくさんいらっしゃっています。企業は一言でいうと人間の集積ですので、担当者がそれぞれの問題意識を持って始めていくことになっていくだろうし、現にそれは始まっていますから、新しい主体的な担当者の動きを期待したいと思います。現にもう動いていると思います。

知事

 先ほどご紹介したLIMEXのアップサイクルも回収が前提です。回収したものをレベルの高いものに上げていくということで、いろいろな企業が力を合わせてやっていく、そのような流れがだんだんとできてきています。

 電動車いすは、障がいを持った方、高齢者になって歩行が困難になった方が、街の中に出かけるために非常に有効な手段です。これらがつながれば、「すべての人に健康と福祉を」や「住み続けられるまちづくりを」などにつながっていく。これもSDGsだと思います。

参加者11

 海老名市から来ました。業務スーパーなどで、牛乳パックに入った杏仁豆腐などを売っています。プリンなど他の企業が作っているものだと、全部プラスチック容器に入っています。神奈川県が企業と連携していると聞いたので、紙の容器の使用を、県が企業に声かけをすれば、プラスチックごみを身近なところから減らしていけるのではないかと思います。

知事

 牛乳パックに杏仁豆腐が入っているのですか。今の流れはそうなっていますので、我々もしっかり見ていきたいと思います。はい、どうぞ。

参加者12

 藤沢市から来ましたサトウです。高校生からとても良い発言がありました。私は主婦で、江の島などでたまに釣りをしたりしていますが、ごみを減らさないといけないなと思っており、江の島を今、とても大事に思っています。一人ひとりがビニールのごみに気を付けていかないといけないとか、レジ袋ではなくエコバッグを使おうとか、最近、意識が高くなってここに参加しました。私は2年前まで藤沢市で小学校の教員をしていました。今の高校生が教え子に当たりますが、ごみの分別を良くやってくれたことを思い出し、みんなの子どもの頃は素晴らしかったのだよと、教師目線に戻って言いたいと思いました。プラスチックごみ、紙ごみ、資源ごみ、粗大ごみ、みんな必死に分けてくれました。その頃、教科としては総合、生活科という教科のなかで、環境教育を一生懸命やってきて、私にとって一番やりがいのあった分野だったことを思い出します。協力し合ってクラスを良くしようと、一人ひとりの子どもが折り紙についたセロテープを一生懸命細かくはがし、プラスチックごみと紙ごみに分けて、集積所へも「先生持っていくよ」と積極的に持って行ってくれました。その小学生が今高校生になっているのだなと思うと、この意識の高さはそのためかと思います。私は茅ヶ崎と藤沢で教員をやって退職しましたが、とても素晴らしい仕事をしてきたなとうれしくなりました。環境問題が自分の中に根付いていて、それを育てていかなくてはいけないとすごく思いました。まだ「SDGs」という言葉は、2年前に辞めた私には浸透していなくて、「環境教育」という言葉の方が浸透しています。分かりやすい言葉で。一人ひとりが貢献できるとすれば、皆さんというか、高校生の皆さんが、そのごみ持って行ってあげるよ、そのごみ分けようと、家庭と学校で発言してくれたら、疲労困ぱいの先生たちはすごく助かるのではないかと思います。ごみ問題に一生懸命取り組んでいる子どもたちはとても素晴らしかったなと思いました。ちょっと過去の思い出で申し訳ありません。私自身は江の島に行ったら、1つ、2つ、3つ、10、20とごみを拾って帰って来たいなと思っています。

知事

 ありがとうございました。このように現役の高校生と皆さんが対話をする機会はあまりないですね。これが「対話の広場」の魅力の一つですね。はい、2階の方どうぞ。

参加者13

 横浜市の公文国際学園から来ました。さっきふと疑問に思ったことは、みんななぜここに来ているのだろうかということです。プラごみはそんなに大切な問題なのかと思いましたが、とても重要なことに気が付きました。みんながここに来たのは、プラごみに対して何らかの危機感を持っているからだと思うのです。心の動きというか、プラごみに対する恐れみたいなものが、僕たちをここに来させるという具体的な行動に結びつけたのだと思います。行政などはハード面、法律整備、機器の整備、工場整備とかを重視しがちですが、本当に僕たちを行動に駆り立てているのは、プラごみへの危機感、心の動きではないかと思います。僕はいろいろな人に、プラごみへの危機感を持ってほしいと思っています。

 僕は最近、プラスチックごみの回収が週に1回くらいということに気付きました。これは頻度が高すぎると思います。一度僕の家で、プラスチックごみを出し忘れたことがあり、たった2週間でごみ箱が満杯になってあふれんばかりになりました。そのときに、自分はこんなにたくさんプラごみを出しているのだ、このまま出し続けたらどうなるのだろう、そういう危機感を覚えた経験があります。ある程度の制約はあるかもしれませんが、プラスチックごみの回収を2週間に1回とか3週間に1回等、頻度を減らすことで、いろいろな人が、自分がどれだけ多くのプラスチックごみを出しているのか、持続不可能な生活をしているのかを認識すると思います。だから、僕はプラスチックごみの回収を2週間に1回くらいに制限する方が良いと思います。

知事

 ありがとうございました。良いご意見をいただきました。ツイッターも来ています。「レジ袋をいきなりなくすのは難しいと思います。前にもらったレジ袋を2~3回使い回してはいかがでしょうか」というご意見でした。

 皆さんとともに議論してきましたが、あっという間に時間が過ぎてしまいました。今日は高校生たちがどんどん発言してくれて、これは非常に感動しました。高校生のこういう感性は非常に大事だと思います。皆さんから流れを作っていってもらいたいです。持続可能な社会を高校生が作って行き、それを大人たちが追いかける。そういう形になれば良いなと思います。

 このテーマ「持続可能な神奈川を目指して」で、これからも対話の広場を続けていきます。今日だけでなく、また参加してください。今日はどうもありがとうございました。

 

 

 

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