ホーム > 神奈川県記者発表資料 > 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の発生に伴う注意喚起について
初期公開日:2025年7月11日更新日:2025年7月11日
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令和7年7月8日火曜日に平塚保健福祉事務所秦野センター管内の医療機関から、感染症である「重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome)(以下「SFTS」という。)」の発生届が同センターに提出されました。
神奈川県内でSFTS患者が発生するのは令和5年以来2例目となります。
SFTSは、主にSFTSウイルスを保有するマダニに咬(か)まれることで感染します。春から秋にかけては、マダニの活動が盛んになるため、特に注意が必要です。
草むらや藪などに入る場合は、肌の露出を少なくし、虫除け剤を使用するなどして、マダニに咬(か)まれないようにしましょう。
足柄上郡松田町在住、60代・女性
発熱、下痢、食欲不振、全身倦怠感、血小板減少、白血球減少、リンパ節腫脹
不明(患者の行動歴等については現在調査中)
入院加療中
令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和7年 | |
全国 | 110 | 118 | 134 | 120 | 91 |
神奈川県 | 0 | 0 | 1(推定感染 地域は宮崎県) |
0 | 1 |
患者及び患者家族等のプライバシー保護の観点から、本人等が特定されることのないよう、格段の御配慮をお願いいたします。
ウイルスを保有するマダニに咬(か)まれた後、6日から14日程度の潜伏期間を経て、発熱、全身倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)、リンパ節腫脹、出血症状などを起こします。
わが国では、平成25年に感染症法における4類感染症に位置付けられました。
ウイルスを保有するマダニの刺咬(しこう)による感染が中心ですが、近年、SFTSウイルスに感染したペット等の動物から人への感染も報告されています。
外で生活している動物にマダニが付着していることもあります。動物に触ったら必ず手を洗いましょう。
マダニは、主に森林や草地等の屋外に生息しています。草むらや藪などに入る場合は、肌が露出しないように長袖、長ズボン、手袋、長靴等を着用しましょう。
屋外活動後は、マダニに咬(か)まれていないかを確認しましょう。
マダニ類の多くは、人や動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いもので10日間)吸血します。吸血中のマダニを見つけた場合は、自分で取ろうとせず、医療機関で処置しましょう。無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残ってしまい、化膿することがあります。
マダニに咬(か)まれた後に発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診しましょう。その際、マダニに咬(か)まれたことを医師に説明してください。
(記者発表全般について)
神奈川県健康医療局保健医療部
感染症対策担当課長 由利 電話045-285-0848
健康危機・感染症対策課感染症対策連携グループ 横山 電話045-285-0776
(患者に関すること)
神奈川県平塚保健福祉事務所秦野センター
保健予防課長 横溝 電話0463-82-1428 内線230
(感染症の情報、検査に関すること)
神奈川県衛生研究所
企画情報部長 関戸 電話0467-83-4400 内線2100
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