新型コロナウイルスの変異と感染予防策

掲載日:2021年11月30日

新型コロナウイルス感染症とは

ウイルス性の風邪の一種です。発熱やのどの痛み、咳が長引くこと(1週間前後)が多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える方が多いことが特徴です。感染から発症までの潜伏期間は1日から12.5日(多くは5日から6日)といわれています。

感染事例

新型コロナウイルス感染事例集

令和3年7月16日から、神奈川県庁広報Twitterで配信された事例を掲載しています。

新型コロナウイルス感染事例集の画像

変異ウイルスについて

一般的にウイルスは増殖・流行を繰り返す中で少しずつ変異します。新型コロナウイルスも約2週間に1か所程度の速度で変異していると考えられています。新たな変異ウイルスが世界各地で確認されており、警戒を強める必要があります。

(図)従来ウイルスと変異ウイルスの比較。スパイクタンパク質(鍵)が、人の細胞の受容体(鍵穴)と結合すると感染する。

新型コロナウイルスの感染は、ウイルスのスパイクタンパク質(鍵)が、細胞の受容体(鍵穴)と結合しておこります。

(図)変異ウイルスは従来ウイルスと比べ、スパイクタンパク質(鍵)と人の細胞の受容体(鍵穴)の親和性が高い。

変異ウイルスは、鍵と鍵穴の親和性が高く、細胞に結び付く力が強くなっています。

人の細胞にウイルスが付着し、しっかりと結合されると細胞膜の移動が起こり、ウイルスが侵入します。上気道の中で感染細胞が増え、呼気中により多くのウイルスを含んだ飛沫がでます。

(図)ウイルスが膜融合して人の細胞内に侵入すると感染する。

ウイルスが膜融合して侵入し、感染します。

(図)上気道(鼻から喉頭まで)、下気道(気管から肺まで)

上気道(鼻から喉頭まで)、下気道(気管から肺まで)

ウイルスは自分に都合のいい変異を選択維持します。感染力が高まると、少しずつ変異の速度が上がります。

従来ウイルス:中国の湖北省武漢で最初に確認された新型コロナウイルス

変異ウイルスの脅威

日本では、デルタ株の変異株PCR検査での陽性率(機械 的な試算)が、全国的に約90%となっています。アルファ株からほぼ置き換わったと考えられます。

出典:厚生労働省「(2021年11月版)新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識」

懸念される変異株

名称 最初の検出 主な変異
ベータ株(B.1.351系統) 南アフリカで検出 N501Y,E484K
ガンマ株(P.1系統) 日本でブラジルからの渡航者から検出 N501Y,E484K
デルタ株(B.1.617.2系統) インドで検出 L452R
オミクロン株(B.1.1.529系統) 南アフリカで検出 K417N, N440K, G446S, S477N, T478K, E484A, Q493K, G496S, Q498R, N501Y, Y505H

出典:

  • 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応」(令和3年11月9日現在)
  • 国立感染症研究所「SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)について(第2報)」(令和3年11月28日)
   

一人ひとりの行動で感染を防止できる

県民の皆さまお一人ひとりが基本的な感染予防策を徹底することで、感染拡大を防ぎ、ご自身のみならず、大切なご家族やご友人のいのちを守ることにつながります。

感染予防対策MASK

Mは適切なマスク着用
Aはアルコール等で消毒
Sは遮へいとショートタイム
Kは距離と換気、冬はこれに加え、加湿

感染防止対策マスク。Mは適切なマスク着用、Aはアルコール等で消毒、Sは遮蔽とショートタイム、Kは距離・換気・加湿

感染の要因

飛沫感染(ひまつかんせん)

感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。

接触感染

感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。

マイクロ飛沫

微細な飛沫(5μm未満の粒子)が、換気の悪い空間において空気中を漂い、少し離れた距離や長い時間において感染します。なお、空気感染とは異なります。

感染予防対策 M -適切なマスク着用-

感染する可能性のある行為:
大声、歌、会話・咳(ウイルスを含む飛沫や粒子を吸い込む)
マスク着用について:
マスクと皮膚との隙間を作らないようにします。二重に着用すると飛沫の拡散をより防止することができます。
マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をしましょう。

マスクの種類を適切に使い分けましょう

不織布マスク

一般的なマスクでは、不織布マスクが最も高い効果を持ちます。人と近距離で接するとき、電車内などで着用します。

(図)人と近距離で接するとき、電車内などでは不織布マスクを着用しましょう

布マスク、ウレタンマスク

不織布の次に効果があるのが布マスク、その次にウレタンマスクです。人と距離があるスポーツ時などに着用します。

(図)人と距離があるスポーツ時などに布マスク、ウレタンマスクを着用しましょう。

ノーマスク(着用しない)

  • 屋外で人と十分な距離(少なくとも2メートル以上)が確保できる場合。
  • マスク着用時に、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です。

(図)マスク着用時に、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することが必要です。

感染予防対策 A -アルコール等で消毒-

感染する可能性のある場所:ドアノブ、タッチパネル
感染する可能性のある行為:ウイルスが手指を通じて鼻や口から入る

手洗い

石けんやハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎます。手洗いを丁寧に行うことで、十分に残存ウイルスを除去できます。

(図)新型コロナウイルスには石けんやハンドソープでの丁寧な手洗いが有効です

アルコール等での消毒

エタノール濃度70%以上95%以下のアルコールを使用します。手のひらにアルコール消毒液をため、指先を浸します。さらに指の間、甲、手首まで消毒します。

  • 70%以上のエタノールが入手困難なときは、60%台のエタノールを使用できます。
  • メタノールは人体への毒性が高いため、手指の消毒に使用できません。

(図)アルコール消毒の際は、指先から手首まで入念に消毒しましょう

身近な物の消毒

テーブルやドアノブなどの消毒には、アルコールでの消毒のほか、家庭用の塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)が有効です。濃度0.05%に薄めて拭いた後に、水拭きします。

  • 噴霧は絶対に行わないでください。家事用手袋を着用して行ってください。

(図)身近な物の消毒には、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)が有効です。濃度0.05%に薄めて使用します。

新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)

関連情報

石けんやハンドソープによる手洗いは、新型コロナウイルスだけでなく、ノロウイルスにも有効です。ノロウイルスについては、アルコールによる手指消毒は効果がないため、手洗いはかかさず行いましょう。

(図)石けんやハンドソープによる手洗いは、ノロウイルスにも有効です。アルコールによる手指消毒はノロウイルスには効果がありません。

感染予防対策 S -遮へい-

くしゃみなどによる飛沫の広がりを避けるために必要です。感染防止対策には、換気も必要なため、空気の流れを妨げないように設置してください。アクリル板などの遮へい物は定期的に消毒しましょう。

接客業等の設置

人と近距離で対面することが避けられない場所は、アクリル板、不燃性透明ビニールカーテンなどで遮へいしてください。

(図)人と近距離で対面することが避けられない場所は、遮へいしてください。

飲食店等の設置

  • 人と人とが対面で座る場所は、遮へい版は頭上よりも10センチ以上高く設置してください。
  • 隣の人との距離が1メートル以上確保できない場合、左右にも遮へい版の設置が必要です。

感染予防対策 S -ショートタイム-

人との接触時間を減らしましょう。日常の買い物を少人数、短時間で行うことで感染のリスクを削減することができます。

長時間におよぶ飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒は、短時間の食事に比べて感染リスクが高まります。

新型コロナウイルスの感染者と長時間接触すると、感染リスクが高くなるため、人と対面する会議などは短時間で行うことで感染リスクが下がります。

(図)会議など、人との接触時間は短時間で行います。

(図)買いものは、少人数で短時間で行いましょう。

感染予防対策 K -換気-

換気の悪い密閉空間では、5μm未満の粒子がしばらくの間、空気中を漂い、少し離れた距離にまで感染が広がる可能性があります。

マイクロ飛沫感染を防ぐため、複数の窓がある場合は2方向の壁の窓を開放し、窓が一つしかない場合は、ドアを開けたりサーキュレーターや扇風機を活用したりして、常に風の流れをつくりましょう。

(図)換気の例 複数の窓がある場合は2方向の壁の窓を開放し、空気の入り口を狭く、出口を広くします。

(図)換気の例 窓が一つしかない場合は、ドアを開けたりサーキュレーターや扇風機を活用したりして、室外へ空気を流します。

感染予防対策 K -距離-

2メートル(最低1メートル)の身体的距離を保ちましょう。

(図)2メートル(最低1メートル)の身体的距離を保ちましょう。

感染予防対策 K -加湿-(冬季)

冬は、室内の湿度が40%以上になるようにしましょう。加湿中は、窓を開けて適切に換気を行うことも大切です。

(図)冬は、室内の湿度が40%以上になるようにしましょう。

本文ここまで
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  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
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