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更新日:2022年9月16日
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新型コロナウイルス感染症とはウイルス性のかぜの一種です。発熱やのどの痛み、咳が長引くこと(1週間前後)が多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える方が多いことが特徴です。現在主流のオミクロン株は、感染から発症まで潜伏期が2日から3日、曝露から7日以内に発症する方が大部分であるといわれています。
新型コロナの感染経路のひとつに、飛沫(ひまつ)よりも細かい粒子がしばらくの間空気中を漂い、その粒子を吸い込み感染するエアロゾル感染があります。換気の悪い場所でのエアロゾル感染が確認されており、これを防ぐためには換気が重要です。
ただし、夏場は家電などからの発熱や日射侵入により、室内の温度が外気よりも高くなるため、エアコンや扇風機を活用して熱中症を予防することも必要です。
一般的にウイルスは増殖・流行を繰り返す中で少しずつ変異します。新型コロナウイルスも約2週間に1か所程度の速度で変異していると考えられています。新たな変異ウイルスが世界各地で確認されており、警戒を強める必要があります。
新型コロナウイルスの感染は、ウイルスのスパイクタンパク質(鍵)が、細胞の受容体(鍵穴)と結合しておこります。
変異ウイルスは、鍵と鍵穴の親和性が高く、細胞に結び付く力が強くなっています。
人の細胞にウイルスが付着し、しっかりと結合されると細胞膜の移動が起こり、ウイルスが侵入します。上気道の中で感染細胞が増え、呼気中により多くのウイルスを含んだ飛沫がでます。
ウイルスが膜融合して侵入し、感染します。
上気道(鼻から喉頭まで)、下気道(気管から肺まで)
ウイルスは自分に都合のいい変異を選択維持します。感染力が高まると、少しずつ変異の速度が上がります。
従来ウイルス:中国の湖北省武漢で最初に確認された新型コロナウイルス
一般的にウイルスは増殖・流行を繰り返す中で少しずつ変異していくものであり、新型コロナウイル スも約2週間で一か所程度の速度で変異していると考えられています。現在、オミクロン株が日本を含む世界各地で主流となっています。 引き続き、警戒していく必要があります。
出典:厚生労働省「(2022年3月版)新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識」
名称 | 最初の検出 | 主な変異 |
---|---|---|
オミクロン株(B.1.1.529系統) | 南アフリカで検出 | N501Y, E484A |
出典: |
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県民の皆さまお一人おひとりが基本的な感染予防策を徹底することで、感染拡大を防ぎ、ご自身のみならず、大切なご家族やご友人のいのちを守ることにつながります。
Mは適切なマスク着用
Aはアルコール等で消毒
Sは遮へいとショートタイム
Kは距離と換気、冬はこれに加え、加湿
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。
微細な飛沫(5μm未満の粒子)が、換気の悪い空間において空気中を漂い、少し離れた距離や長い時間において感染します。なお、空気感染とは異なります。
感染する可能性のある行為:
大声、歌、会話・咳(ウイルスを含む飛沫や粒子を吸い込む)
マスク着用について:
マスクと皮膚との隙間を作らないようにします。二重に着用すると飛沫の拡散をより防止することができます。
マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をしましょう。
【関連リンク】マスクの着用の考え方及び就学前児の取扱い
「マスク着用を推奨する場合」および「マスク着用が不要な場合」について掲載しています。状況に応じたマスクの着脱をお願いします。
一般的なマスクでは、不織布マスクが最も高い効果を持ちます。人と近距離で接するとき、電車内などで着用します。
不織布の次に効果があるのが布マスク、その次にウレタンマスクです。人と距離があるスポーツ時などに着用します。
感染する可能性のある場所:ドアノブ、タッチパネル
感染する可能性のある行為:ウイルスが手指を通じて鼻や口から入る
エタノール濃度70%以上95%以下のアルコールを使用します。手のひらにアルコール消毒液をため、指先を浸します。さらに指の間、甲、手首まで消毒します。
石けんやハンドソープによる手洗いは、新型コロナウイルスだけでなく、ノロウイルスにも有効です。ノロウイルスについては、アルコールによる手指消毒は効果がないため、手洗いはかかさず行いましょう。
くしゃみなどによる飛沫の広がりを避けるために必要です。感染防止対策には、換気も必要なため、空気の流れを妨げないように設置してください。アクリル板などの遮へい物は定期的に消毒しましょう。
人と近距離で対面することが避けられない場所は、アクリル板、不燃性透明ビニールカーテンなどで遮へいしてください。
人との接触時間を減らしましょう。日常の買い物を少人数、短時間で行うことで感染のリスクを削減することができます。
長時間におよぶ飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒は、短時間の食事に比べて感染リスクが高まります。
新型コロナウイルスの感染者と長時間接触すると、感染リスクが高くなるため、人と対面する会議などは短時間で行うことで感染リスクが下がります。
換気の悪い密閉空間では、5μm未満の粒子がしばらくの間、空気中を漂い、少し離れた距離にまで感染が広がる可能性があります。
マイクロ飛沫感染を防ぐため、複数の窓がある場合は2方向の壁の窓を開放し、窓が一つしかない場合は、ドアを開けたりサーキュレーターや扇風機を活用したりして、常に風の流れをつくりましょう。
2メートル(最低1メートル)の身体的距離を保ちましょう。
冬は、室内の湿度が40%以上になるようにしましょう。加湿中は、窓を開けて適切に換気を行うことも大切です。
このページに関するお問い合わせ先
このページの所管所属は健康医療局 医療危機対策本部室です。