更新日:2024年3月29日

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家畜のアニマルウェルフェア(AW)について

 アニマルウェルフェア」(以下AW)という概念や言葉は西洋で生まれたもので、和訳すると、『Animal Welfare=動物(Animal)に良い(Wel)生活(fare)を』となり、家畜に関しては、「家畜の快適性に配慮した飼養管理」と定義されています。

   世界の動物衛生の向上を目的とする政府間機関である国際獣疫事務局(OIE)で、基本的概念として定められているのが下記の「5つの自由」です。下記の表左側の5つの自由について、表右側のように良質な飼料・水の給与、家畜の丁寧な扱い、適切な換気、快適な温度管理、畜舎の清掃・消毒、適正な飼育密度等、多岐に渡る飼養管理が求められます。欧米各国は法令・規則等を定め、生産者団体等が独自のガイドラインを設定する等、AWに積極的に取り組んでいます。

   東京オリンピック開催を控え、世界水準の畜産物の生産が求められる日本でも、この概念を踏まえ各畜種においてAWの考え方に対応した「飼養管理指針」((公社)畜産技術協会)が作成されています(最終改定:令和元年6月)。

   AWは、家畜のストレス低減となり、ひいては安全な畜産物生産につながるので、今後ますます重要となる取り組みと考えられます。指針を参考に自農場で出来ることから始めてみましょう。

aw

◇参考◇ 

 ◆農林水産省「アニマルウェルフェアについて」

 https://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/animal_welfare.html

 

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