更新日:2023年6月9日

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ザリガニバスターズ

自然環境保全センターでは、増えすぎた外来種アメリカザリガニを駆除する目的で、自然観察園内でのザリガニ釣りを実施しています。

令和5年度の実施時期アメリカザリガニについてよくある質問

令和5年度の実施時期

実施期間:令和5年6月3日(土曜日)から10月1日(日曜日)まで

実施日:毎週土曜日・日曜日と祝日

受付時間:午前9時30分から午後3時まで

※実施期間、実施日は変更する場合があります。
※悪天候により、急遽閉園する場合があります。

注意事項

  • 必ず本館玄関で受付をしてください。こちらで準備した道具以外は使用できません。
  • 一度に参加できる人数を原則20人までとさせていただきます。人数が多い場合はお待ちいただくことがあります。
  • 自然観察園は自然の谷戸の環境をそのまま維持した施設です。必ずザリガニが釣れるとは限りません。
  • 園内には危険な生物がいたり、足場の悪いところがあります。動きやすく、肌の露出が少ない、野外活動に適した服装でお越しください。
  • 小学生以下のお子様だけでの参加はできません。小さなお子様からは目を離さないようご注意ください。
  • 釣ったザリガニはお持ち帰りはできません。
  • その他、自然観察園の利用ルールを守ってください。(施設案内ページ

アメリカザリガニについて

イラスト:ザリガニが入る前の池

アメリカザリガニはアメリカ合衆国が原産ですが、昭和のはじめに日本に持ち込まれました。

アメリカザリガニがいなかったころの池は、植物が茂り、そこには魚や水生昆虫などの多様な水生生物がくらしていました。また、それらの生き物を求めて、ヘビや鳥類、哺乳類なども集まってきます。


イラスト:ザリガニが池に侵入

そこへアメリカザリガニが侵入すると、雑食性のアメリカザリガニは池の中をすみかとする水生生物をどんどん食べてしまいます。また、動き回るときに邪魔になる植物は切って進むため、水の中では植物も育たなくなります。


イラスト:ザリガニが繁殖した池

その結果、多くの生き物が失われました。植物が消えたため、生き物のすみかや産卵場所がなくなりました。直射日光により水温も上がります。環境が悪化した水の中でも、繁殖力が強いアメリカザリガニだけがどんどん増える悪循環になっていきます。


自然環境保全センターのアメリカザリガニ

自然環境保全センターの自然観察園にはもともとアメリカザリガニはいませんでしたが、1990年ごろに来園者によって持ち込まれ、30年ほどの間に爆発的に数が増え、池の様子も変化しました。

1980年代の自然観察園の池にはアサザやコウホネなどの水生生物が生えていましたが、現在はまったくありません。夏になり水温が上がるとプランクトンが発生し水が濁ります。

1982年の自然観察園の池 2015年の自然観察園の池
写真:1982年の池 写真:現在の池

ザリガニバスターズ結果報告

2010年から開始したザリガニバスターズでは、毎年多くの方にご参加いただき、ザリガニを捕獲しています。

  ザリガニ捕獲数 参加者数(延べ数) 実施期間
2022年 3152匹 783人 6月5日から10月2日
2021年 2143匹 664人 6月5日から8月1日
2020年 2388匹 818人 6月27日から9月27日
2019年 3677匹 1084人 5月15日から9月29日
2018年 4580匹 1317人 4月28日から9月24日
2017年 4641匹 1500人 5月6日から10月1日
2016年 6930匹 1047人 5月14日から9月25日
2015年 5652匹 1505人 4月2日から11月15日
2014年 3237匹 1168人 4月10日から11月3日

 


よくある質問

Q1:赤くなくて小さいザリガニはニホンザリガニではないですか?

A1:自然観察園にいるのはすべてアメリカザリガニです。赤くなくて小さいザリガニは卵からかえって1年から2年の若いアメリカザリガニです。日本には日本固有種のニホンザリガニがいますが、北海道、青森県、岩手県、秋田県のみに生息しています。


Q2:なぜ釣ったザリガニを持ち帰ってはいけないのですか?

A2:飼育中に万が一逃がしてしまうと、そこから分布を広げ、生態系に影響を与えてしまう可能性があるためです。


Q3:ザリガニ釣りを続けたら、自然観察園のザリガニはいなくなりますか?

A3:ザリガニは水中の泥の中に身を潜めていることも多く、毎年多くの子孫を残してしまうため、全部を捕まえることはなかなかできません。しかし、地道に捕獲していくことで他の生き物が生き残る可能性が高まることを目指しています。


Q4:アメリカザリガニの天敵はなんですか?

A4:サギ類やカワセミなどの鳥類や、タヌキやテンなどの哺乳類はザリガニを食べることがあります。アメリカザリガニの原産地ではウシガエルやブラックバス、ミシシッピアカミミガメなどの捕食者がいますが、これらの生き物も池の生態系に悪影響を与える外来生物のため、アメリカザリガニの天敵として導入するのは不適切です。


Q5:なぜ、池に生き物が少なくなってもザリガニは生き続けられるのですか?

A5:生き物が少なくなっても、周辺の森から毎年大量の落ち葉などが池に供給されています。雑食性のザリガニは落ち葉や池底の泥などを食べて生き続けられるようです。

このページに関するお問い合わせ先

自然環境保全センター

自然環境保全センターへのお問い合わせフォーム

自然保護公園部自然保護課

電話:046-248-6682

ファクシミリ:046-248-2560

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