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更新日:2025年8月5日

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食中毒の発生について

2025年08月04日
記者発表資料
(県政・平塚記者クラブ同時発表)

平塚市内の飲食店を原因とする食中毒が発生し、平塚保健福祉事務所は令和7年8月4日(月曜日)に、飲食店の営業者に対し、営業禁止処分を行いましたのでお知らせします。

1 概要 

令和7年7月25日(金曜日)、伊勢原市内の医療機関から、「7月17日(木曜日)に平塚市内の飲食店で食事をしたところ、発熱、下痢等の症状を呈した患者を診察した。」旨の連絡が平塚保健福祉事務所秦野センターにありました。
当該飲食店を所管する平塚保健福祉事務所が調査を行った結果、次の理由から、本日、この飲食店が提供した食事を原因とする食中毒と決定しました。

  • 食中毒様症状を呈している人の共通の食事がこの飲食店が提供した食事だけであること
  • 患者の症状が共通していること
  • 患者3名の便からカンピロバクターが検出されたこと
  • 患者の症状及び潜伏期間がカンピロバクターによるものと一致すること
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があったこと

2 発症状況

摂食者数

10名(男性:6名、女性:4名)(調査中)

患者数 3名(男性:2名、女性:1名)(調査中)
入院者数 1名(男性:1名)(入院中ですが、快方に向かっていると聞いています。)
初発日時 令和7年7月19日(土曜日) 7時頃(調査中)
主な症状 発熱、下痢等

3 原因施設

名称 やき鳥 たかはし
営業者 髙橋 浩史(たかはし ひろふみ)
業種 飲食店営業
所在地 神奈川県平塚市宮の前1-33 ファーイーストビル1F

4 原因と措置

原因食品

調査中

7月17日(木曜日)に提供された主なメニュー

ぬか漬け、岩もずく、ささみのフリット、焼鳥(せせり、かしわ、レバー、つくね等)、トウモロコシの冷製スープ、鴨ロース等

病因物質 カンピロバクター・ジェジュニ
措置

原因施設に対して、8月4日(月曜日)から営業禁止

(なお、同施設は8月2日(土曜日)から営業を自粛しています。)

8月5日(火曜日)営業禁止解除

本件については、健康医療局生活衛生部生活衛生課の内規に基づき、修正している箇所がありますので、記者発表時の内容をお知りになりたい方は、問合せ先までご連絡ください。

5 検査状況

患者便(注記)

細菌3検体(3検体カンピロバクター・ジェジュニ陽性)

ノロウイルス3検体(3検体陰性)

従事者便

細菌2検体(2検体陰性)

ノロウイルス2検体(2検体陰性)

拭き取り 細菌6検体(6検体陰性)

(注記)医療機関から供与された検体による検査結果を含みます。

神奈川県の食中毒発生状況(本日発表の1件を含まない)

 

件 数

患 者 数

死 者 数

令和7年1月1日から8月1日

58件

706名

0名

令和6年同期

58件

613名

0名

令和6年(1月から12月)

 84件

951名

0名

県民の皆さんへ

カンピロバクターによる食中毒とは

 カンピロバクターは細菌の一種で、ジェジュニやコリなどの菌種があり、鶏、牛、豚、ペット、野生動物などの消化管内に生息しています。

 食中毒の事例では、鶏肉や鶏レバー等の生食や加熱不足によるものがあります。

  •  潜伏期間:2~7日
  •  主な症状:腹痛、下痢、発熱、倦怠感、頭痛、吐き気など

 

カンピロバクター食中毒予防のポイント

  1. 食肉は十分加熱し、生食を避けましょう。
  2. 生肉を取り扱った後の手指、調理器具は十分に洗浄・消毒しましょう。
  3. 生肉を冷蔵庫で保存するときは他の食品を汚染しないようにしましょう。
  4. 井戸水や沢水は動物の糞等で汚染されている場合があるので、塩素消毒をするか、沸かしてから飲みましょう。
食品に「食中毒菌」が付着しても肉眼では分からない上、食品中で「食中毒菌」が増えても、臭いや味、色などが変わらないことが多いので、食品の取扱いにあたっては、次のことに注意して、予防対策を万全にしましょう。

食中毒予防の3原則

原則1 つけない

  • 調理の前、生の魚や肉をさわった後は、手をよく洗いましょう。
  • 包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用などに分けて使いましょう。
  • 生の肉や魚を保存するときは、他の食品にふれたり、ドリップなどが他の食品を汚染しないよう、ラップなどに包んで保存しましょう。

原則2 増やさない

  • 傷みやすい食品は室温で放置せず、冷蔵庫または冷凍庫に保存しましょう。
  • 調理した食品は早めに食べましょう。

原則3 やっつける

  • 加熱調理をする食品は中心までよく火を通し、特に肉類は生で食べないようにしましょう。
  • ふきんやまな板などの調理器具はよく洗い、消毒しましょう。

 

問合せ先

神奈川県平塚保健福祉事務所
食品衛生課長 阿久津 電話 0463-32-0130 内線230
神奈川県健康医療局生活衛生部生活衛生課
課長 宮崎 電話 045-210-4930
食品監視グループ 藤嶋 電話 045-285-0741

このページの所管所属は健康医療局 生活衛生部生活衛生課です。