更新日:2026年3月18日

ここから本文です。

有毒植物の誤食にご注意ください!

有毒植物に関する情報を提供します

トップバナー

有毒植物による食中毒の発生状況

有毒植物による食中毒に注意しましょう。
毒キノコを含む有毒植物による食中毒は過去10年間(令和7年~平成28年)に全国で430件発生しており、患者数は1233人と食中毒全体の患者数に占める割合が約0.8%であるのに対し、死者数は21人と食中毒全体の死亡者数に占める割合が約48.8%となっており、死亡事例も多く発生しています。
食用と確実に判断できない植物は、絶対に「採らない!」「食べない!」「売らない!」「人にあげない!」でください。
食用と間違えやすい代表的な有毒植物は次のとおりです。

有毒植物 間違えやすい食用植物 代表的な有毒成分
トリカブト ニリンソウ、モミジガサ アコニチン、メサコニチン、ヒパコニチン
グロリオサ ヤマイモ コルヒチン
クワズイモ ハスイモ、サトイモ シュウ酸カルシウム
スイセン ニラ、ノビル、タマネギ リコリン、ガランタミン、タゼチン
イヌサフラン ギボウシ、ギョウジャニンニク、ジャガイモ、タマネギ コルヒチン
チョウセンアサガオ ゴボウ、オクラ、モロヘイヤ、アシタバ、ゴマ アトロピン、スコポラミン

参考:厚生労働省ホームページ「自然毒のリスクプロファイル」

有毒植物の誤食による食中毒

山菜採りが盛んになる春先には、食用の野草と見た目が似た有毒植物による食中毒が多発しており、死亡事例も発生しています。
有毒植物の誤食による食中毒は次の事例があります。

山菜狩りで有毒植物を食用野草と誤って採取し、食べたことにより発生

令和7年4月、神奈川県でトリカブト(有毒植物)をニリンソウ(食用野草)と誤って食べたことによる食中毒事例がありました。

食用の野草と確実に判断できない植物は採らないようにしましょう。

matigaeyasuitorikabutov2 torikabutonowakamev2
左1本:トリカブト 右4本:ニリンソウ トリカブトの若芽

厚生労働省ホームページ「自然毒のリスクプロファイル」より引用

トリカブトについて

  • 茎は直立あるいは斜めになる。秋に枝分かれした茎の先に独特な兜状の花を咲かせる。種類が多く、花の色は一般に紫色で、稀に白色、淡黄色などがある。
  • 全草に有毒のアコニチン系アルカロイドを含有しており、早春から初夏にかけての山菜採集時期に、トリカブトの芽生え時期の葉と酷似している食用野草のニリンソウやモミジガサなどと間違って誤食される中毒事故が多い。
  • 食後10~20分以内に発症することが多い。
  • 口唇や舌のしびれに始まり、次第に手足のしびれ、嘔吐、腹痛、下痢、不整脈、血圧低下などを呈し、けいれん、呼吸不全(呼吸中枢麻痺)に至って死亡することがある。

観賞用の植物を自家栽培の野菜と誤って食べたことにより発生

令和8年1月、高知市で観賞用のグロリオサ(有毒植物)の球根を自家栽培のヤマイモ(食用植物)と誤って食べたことによる食中毒事例がありました。

観賞用の植物と自家栽培の野菜は近くに植えず、離れた場所で明確に区分けして栽培しましょう。

guroriosanozensouv2 guroriosanohanav2
グロリオサの全草 グロリオサの花

厚生労働省ホームページ「自然毒のリスクプロファイル」より引用

グロリオサについて

  • 長さ3mになる蔓性のイヌサフラン科の多年草で、赤色や黄色の美しい花を咲かせる観賞用植物である。
  • 全草に有毒アルカロイドの「コルヒチン」を含有しており、特に細長い球根(塊茎)部に多く含まれている。
  • グロリオサの球根は、ヤマイモに酷似しているため、誤食による食中毒事例が報告されている。
  • グロリオサの球根をすりおろしても、ヤマイモのように粘ることはないので、区別できる。
  • 食後、数時間程度で発症することが多く、口腔・咽頭灼熱感、発熱、嘔吐、下痢、背部疼痛などを呈し、臓器不全などにより、死亡することがある。

有毒植物が誤って食用として流通・販売されたことにより発生

令和4年10月、大分県でクワズイモ(有毒植物)がハスイモ(食用植物)として販売されたことによる食中毒事例がありました。

販売されている野菜が食用か疑わしい場合は、生産者や購入先に確認しましょう。

kuwazuimonohav2 kuwazuimonokonkeiv2
クワズイモの葉 クワズイモの根茎

厚生労働省ホームページ「自然毒のリスクプロファイル」より引用

クワズイモについて

  • 全体の高さが1m以上になる多年草で、根茎は棒状で太く、しばしば地表に出る。葉は鮮黄色で、長さは60~120cmほどである。花は5~8月頃に咲き、仏炎苞は黄緑色でやや白色を帯び、果実は球形の液果で赤色に熟す。
  • 口に含んだ時点で、強い刺激を感じる。
  • 食後、すぐに発症することが多い。
  • 不溶性の「シュウ酸カルシウム」を含有しており、この針状結晶による刺激により、中毒症状を発症すると考えられている。

有毒植物による食中毒予防

  • 食用と確実に判断できない植物は、絶対に採らない、食べない、売らない、人にあげないようにしましょう。
  • 観賞用の植物と自家栽培の野菜は、離れた場所で明確に区分けして栽培しましょう。
  • 有毒植物と野草は混生することがあるため、採るときは一本一本よく確認しましょう。
  • 下処理や調理(ジャガイモの芽の除去、ワラビのアク抜きなど)は確実に行いましょう。
  • 野草を食べて異常を感じた時は、一刻も早く医療機関を受診しましょう。

リーフレット等

このページに関するお問い合わせ先

このページの所管所属は健康医療局 生活衛生部生活衛生課です。