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更新日:2024年7月30日
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生野菜や浅漬けによるO157などの食中毒を防ぎましょう
平成30年5月以降、埼玉県、東京都、茨城県および福島県で報告された腸管出血性大腸菌O157による食中毒・感染症の事案のうち、複数の事案でサンチュが共通で喫食されていました。
平成26年7月、静岡県で開催された花火大会において、露店で販売された「冷やしキュウリ」を原因食品とする、腸管出血性大腸菌O157による大規模な食中毒事件が発生し、多数の患者が出ています。また、平成24年8月には、浅漬けが原因の腸管出血性大腸菌O157食中毒が発生し、8名の方が亡くなられています。
生野菜や浅漬けなどを食べるときは、以下のポイントに注意して食中毒を防ぎましょう。
食中毒菌とは限りませんが、生野菜には土などに由来する細菌が必ずついています。
加熱ができない野菜は、流水で十分に洗浄して、汚れと一緒に細菌を洗い流しましょう。
葉物の場合は内側もよく洗いましょう。
キュウリやナスは、単に水で流すだけでなく、スポンジやブラシなどでこびりついた汚れを落としましょう。
腸管出血性大腸菌やサルモネラ属菌は、動物の腸管内に生存し、糞便とともに環境中へ排泄され、これらを含む農業用水や堆肥等を介して農産物を汚染する可能性があります。
細菌は時間が経つほど食品中で増えるので、室温に放置せず、できるだけ早めに食べるようにしましょう。
保存する場合は、冷蔵庫で保存しましょう。
野菜以外の肉や魚などの食材にも、見えない細菌やウイルスが付着していることがあります。
調理器具を介して食材が汚染されることを防ぐために、調理器具は食材ごとに使い分けたり、洗浄・消毒を行うようにしましょう。
また色々なものに触れる手指にも、細菌やウイルスが付着するので、作業を行う前や作業中など、こまめに手洗いをしましょう。
浅漬けの素などの調味料につけている際に、汚染が広がる可能性があります。
大量に作らず、食べる分だけにしましょう。
使用水は、水道水など消毒された水を使ってください。
また、調味液の再使用を避ける、夏場は長期間室温に放置しないなどの注意が必要です。
浅漬けは加熱する工程が無いため、製造過程で十分な殺菌を行うことができません。
そのため、原材料から製品となるまでの、一貫した衛生管理が必要となります。
HACCPに沿った衛生管理が必要になりますので、厚生労働省ホームページで公表している手引書等を参考に衛生管理を行ってください。
本来漬物は、塩分濃度が高く、乳酸発酵により、主に冬場の保存食として作られていました。
したがって、食中毒菌が生残することはありませんでした。
しかし、浅漬けは、これらの特性がないので、食中毒菌が死滅しないため、食中毒事故につながると考えられています。
食品監視グループ
電話 045-285-0741
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