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更新日:2024年11月20日
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かながわ食の安全・安心相談ダイヤルに寄せられた食品添加物関連の相談と回答です。
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食品添加物は、それ自身のみで食品として通常食べられることなく、食品を製造、加工する際に、食品の味を向上させるとか腐敗や変質を防ぐといった目的で食品に添加されるものです。わが国では食品添加物として指定添加物、既存添加物、天然香料、一般飲食添加物が分類されています。 指定添加物は、主として化学合成品であり、これは毒性試験や発がん性試験など、科学的な方法によって安全性と有用性が確認され、人の健康を損なうおそれのない場合だけ製造や販売などが認められています。 既存添加物は、クチナシ色素など、昔から天然添加物として使われてきた物で、長い歴史的経験による知見によって、その安全性や性質もほぼ把握されているものです。 天然香料は、動植物から得られるレモン香料などで、既存添加物と同様に長年にわたる食経験のなかでこれまで有害報告がないことや、使用量もごく微量であることなどから、安全性の問題が基本的にないと判断されています。 一般飲食添加物は、イチゴ果汁やオレンジ果汁のように、一般に食品である物が食品添加物として使用されるものです。 食品添加物については、県発行の情報誌「かながわの食品衛生」Vol.7やVol.14で紹介しておりますので、こちらもご参考ください。 |
ペクチンの摂取許容量はどのくらいか。 | |
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ペクチンは毒性が低いことから、ADI(1日摂取許容量)は設定されていません。 |
ソルビン酸、ソルビン酸K、ソルビトール及びソルビットの違いを教えてほしい。 | |
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ソルビン酸とソルビン酸カリウムは、どちらも保存料として使用されます。ソルビン酸カリウムはソルビン酸を炭酸カリウムや水酸化カリウムで中和した「カリウム塩」で、水に極めてよく溶けます。 ソルビトールとソルビットは、同じもので甘味料です。ソルビトール(ソルビット)は、自然界に広く存在し、果実や海草類などに含まれています。植物より分離することもできますが、現在一般的に使用されているソルビトール(ソルビット)は、じゃがいもやとうもろこしのでん粉を加水分解したブドウ糖を原料にしています。甘味があり、吸湿性を有し、水に容易に溶けるという特徴から、食品の甘味料、保湿剤、柔軟剤などに使われているほか、化粧品、医薬品、繊維工業などに広く利用されています。 |
粉末の乳製品の原材料表示に、リン酸カルシウムと書いてあるが、どのようなものか。 | |
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リン酸カルシウムとは、リン酸三カルシウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウムの簡略名です。食品の製造又は加工に必要なときに使用されるほか、カルシウムの強化剤としても使用されています。 |
食品に表示されている増粘多糖類の「グァーガム」と「キサンタンガム」というものは、どのようなものか。 | |
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「グァーガム」は、グァーという豆科の植物の種子から得られる多糖類です。アイスクリームやスープなどに使用されます。「キサンタンガム」は、キサントモナスの培養液から分離して得られる多糖類です。みそ、ドレッシングなどに使用されます。どちらも既存添加物です。 ちなみに「増粘多糖類」とは、食品にとろみや粘り気をつける増粘安定剤として複数の多糖類を使用していることを示しています。 |
くさもちの原材料表示の中に「サンマルト」というものがあった。どのようなものか。 | |
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「サンマルト」とは、麦芽糖と呼ばれるマルトースを高純度に精製し、結晶乾燥させた食品で、甘味料の一種です。 |
ハムの表示に亜硝酸ナトリウムが使われていると記載されているが、使用が認められているのか。認められているとしたら、ずっと食べても安全か。 | |
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亜硝酸ナトリウムは食肉製品などに使用が認められている発色剤で、指定添加物です。その使用基準は、食肉製品の場合、亜硝酸根として最大残量が0.070g/kgと決められています。添加物の使用基準は、人が生涯にわたり毎日食べ続けても健康に影響を及ぼさない量に設定されています。 |
みかんの皮にワックスが塗られているという話を聞いた。ワックスの安全性について知りたい。また、家庭でワックスの使用の有無を確認する方法を教えて欲しい。 | |
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みかんの皮に使用されるワックスは、食品衛生法の添加物に該当し、乾燥を防ぐための皮膜剤と言います。家庭で確認する方法は、みかんを水に20から30分間つけておいて、水が白くなれば使用されている可能性があります。 |
トレハロースとは何か。 | |
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既存添加物の一つで、トウモロコシなどに含まれるでんぷんを原料に、微生物が持つ酵素を作用させることによって作られます。食品の製造過程で使用した場合や食品を加工する目的で使用した場合等には添加物に該当します。ただし、トレハロースそのものを喫食する場合は、食品添加物扱いとはなりません。保湿性が高いので、化粧品にも使われています。 |
pH調整剤とは何か。 | |
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食品のpHを適切に調整し、食品の変質や変色を防止したり、他の食品添加物の効果を向上させるために用いられます。クエン酸、りんご酸などが使用され、いずれも安全性が確認されています。 |
清涼飲料水に使用されている添加物に安息香酸ナトリウムとパラオキシ安息香酸ブチルという表示があるが、健康への影響はないのか心配である。 | |
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安息香酸ナトリウムとパラオキシ安息香酸ブチルは保存料として使用されている食品添加物です。食品添加物の使用基準は、人が生涯にわたり毎日食べ続けても健康に影響を及ぼさない量に設定されています。 |
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