津久井やまゆり園事件 再発防止対策・再生本部会議

掲載日:2020年10月8日

第8回

  • 平成29年8月24日に第8回会議を開催し、「津久井やまゆり園再生基本構想(案)」を決定した。

  • 今後は、この基本構想(案)を、利用者のご家族、地域住民及び障がい者団体等に丁寧に説明を行っていくこととした。
  • また、県議会に報告し、ご議論いただいた上で「基本構想」を策定することとした。

第7回

平成29年1月27日に第7回会議を開催し、津久井やまゆり園再生基本構想策定に向けた今後の進め方について意見交換した。

写真:黒岩知事
写真:佐久間保健福祉局長
写真:会議の様子

知事所見

  • 私は、7月の事件発生後に直ちに現地を訪ね、園の利用者の状況を確認し、その場で家族会や職員の生の声を聞き、まずは、突然、生活の場を奪われた利用者の安心・安全な暮らしを、一日も早く取り戻したいという思いを強く持った。
  • そして、昨年9月23日には、現在地での全面的な建替えという、津久井やまゆり園の再生に向けた大きな方向性を決定し、この方向性に沿って、津久井やまゆり園再生基本構想の平成28年度中の策定に向け、検討及び調整を進めてきた。
  • 一方で、1月10日に実施したヒアリングなどを通じ、障がい者団体や有識者の方々から、県の検討の方向性に対して様々な意見をいただいている。
  • そこで、本日の会議では、改めて「基本構想策定に向けた進め方について」を議論することとする。

知事指示事項

津久井やまゆり園再生基本構想策定に向けた今後の進め方について

  • ヒアリングなどを通じて寄せられた様々なご意見を、津久井やまゆり園再生基本構想に適切に反映していくため、更なる検討を図ること。
  • 具体には、障害者施策審議会に部会を設置し、専門的な見地から検討していただくこと。
  • その検討結果を受け、県としての基本構想(案)を作成し、家族会、地域住民及び障がい者団体等に説明した上で、夏頃を目途に基本構想を策定すること。
  • また、入所者本人の意思確認については、どのような形で行うのが良いのか、早期に検討していくこと。

第6回

平成28年11月25日に第6回会議を開催し、津久井やまゆり園事件検証委員会の石渡委員長から、検証報告書[PDFファイル/211KB]が知事に提出された。その後、報告書を受けての今後の県としての対応を検討した。また、津久井やまゆり園建替え期間中の利用者の仮居住先について報告した。

1
2
3

石渡委員長の発言

  • 報告書は、「委員会が把握した事実関係及び課題並びに本委員会の見解」と「対応として考えられる取組み」の大きく2部構成になっている。
  • 19名もの障がい者の方が亡くなり、27名が傷つけられたという事実を重く受け止め、そのことから多くを学びとり、今後の再発防止に活かしていただきたいという思いで作り上げた報告書である。
  • 今後、神奈川県において、具体的な再発防止策を検討されるに当たっての一助としていただきたい。

知事発言

  • 2か月間で合計7回もの会議を開いて精力的にご検討いただいた。
  • こうして報告書をまとめていただいたことを、委員長はじめ委員の皆様に心から感謝申し上げる。
  • 今後は、いただいた報告書を踏まえて、再発防止策について早急に検討し、しっかり取り組んでいきたい。

知事の指示事項

[再発防止対策について]

  • 津久井やまゆり園事件検証委員会の報告を受けて、早急に各局で再発防止策を検討し、しっかりと取り組むこと。
  • 特に、これまで検討を行ってきた社会福祉施設における安全管理体制については、提出された報告書を踏まえて11月補正予算に追加提案をするよう、急ぎ対応すること。

[利用者の仮居住先について]

  • 津久井やまゆり園及びひばりが丘学園の所在地の周辺住民並びに津久井やまゆり園家族会の理解を得られたことから、ひばりが丘学園を利用者の仮居住先として正式に決定する。
  • ひばりが丘学園を仮居住先とするに当たっての必要な改修工事費について、11月補正予算に追加提案をするよう、急ぎ対応すること。

第5回

平成28年9月23日に第5回会議を開催し、園の再生に向けた大きな方向性について意見交換した。

津久井やまゆり園事件再発防止対策・再生本部(第5回)
津久井やまゆり園事件再発防止対策・再生本部(第5回)
津久井やまゆり園事件再発防止対策・再生本部(第5回)

知事所見

  • 津久井やまゆり園事件 再発防止対策・再生本部会議では、これまで、園の一日も早い機能回復に向け、建替えなのか改修なのか、大きな方向性を確定するため、議論を重ねてきた。
  • また、9月12日には、家族会と共同会の両方から、津久井の地での建替えと、新施設が完成するまでの間の生活環境の早期整備を求める要望書を受領した。
  • これらを踏まえ、前回の本部会議では、園の建替えという大きな方向性の決定に向けた課題を至急整理するよう、指示をしたところである。
  • 本日は、課題の整理状況を確認しつつ、議論をし、園の再生に向けた大きな方向性を決定したい。

意見交換後の知事発言

これまでの議論の結果を踏まえ、津久井やまゆり園事件再発防止対策・再生本部として、園の再生に向けた大きな方向性を、『全面的な建替え』とすることを決定する。

第4回

平成28年9月15日に第4回会議を開催し、これまでに指示のあった事項について、現時点での対応状況等を確認するとともに、今後の対策の進め方について意見交換した。

知事所見

  • 9月12日に、津久井やまゆり園家族会及びかながわ共同会から「津久井やまゆり園の再生に向けての要望書」を、私が直接受け取った。
  • 家族会、かながわ共同会とも、「津久井の地で『建替え』をする」こと、「建替えまでの間の安定した生活環境の早期整備」を要望するという内容であった。
  • 施設の再生の方向性については、両者の意向を尊重していきたいと考えるが、建替え工事を行う場合には、工事期間中の利用者の居住先の確保など、様々な課題もある。
  • こういった課題を確認した上で、本日は、大きな方向性の決定に向けて率直な議論をしていきたい。

知事指示事項

園の機能回復について

  • 園の建替えという大きな方向性の決定に向け、検討を進めること。
  • 建替えを行う間の仮居住先について検討すること。

職員のこころのケア

  • 職員のこころのケアについて、中長期的に支えていく体制を構築すること。

検証について

  • かながわ共同会から中間報告書が提出されたことを踏まえ、検証委員会において、しっかりと検証できるよう準備を進めること。

国への働きかけ

  • 施設の建替え等に対する財政支援、障害者支援施設の安全対策機器整備への新たな補助制度などについて、国への要望に向け、早急に準備を進めること。

共生社会の実現に向けた取組み

  • 共生社会の実現に向けたメッセージをどのようにものにしていくか、どのように発信していくか検討を進めること。

これらの取組みにあたり、予算措置が必要となる場合には、流用等の執行対応や補正予算の活用など、柔軟な対応を行う。

第3回

平成28年8月15日に第3回会議を開催し、これまでに指示のあった事項について、現時点での対応状況等を確認するとともに、今後の対策の進め方について意見交換した。

知事所見

8月11日に津久井やまゆり園に行き、かながわ共同会の理事長や園長、家族会の代表の方にお会いするとともに、現在も園で過ごす入所者の方々や職員の様子、事件のあったホームの状況など、自分の目でつぶさに見てきた。

事件のあったホームを目にし、凄惨な事件であったことを再認識した。

そして、その傍らで利用者に対するケアが継続され、利用者の生活を必死で支えようとしている職員の様子を目の当たりにし、強い思いや使命感に頭が下がる思いだった。

また、理事長からは、園の再生に向けて全力を挙げて取り組む、といった決意を聞き心強く思った。また、家族会会長や園長から、一日も早く園を再生してほしいという切なる願いを聞き、県として、園を支えるためにできる限りのことをしていくことを、改めて決意した。

今は、職員も気が張っているが、今後中長期化していくと、こころのケアの必要性が高まることを心配されており、県としても、職員のこころのケアについても、さらに充実させていきたい。

今後については、いろいろな考え方があるが、合意を図ってなるべく早く大きな方向性の結論を出していきたい。

今後、園の再生に向けた取組みをしっかりと進めるため、本部の名称に「再生」を加え、「津久井やまゆり園事件再発防止対策・再生本部」に改称するとともに、この本部のもとに、施設部会、維持部会、再発防止部会、共生社会部会という4つの部会を設置することとした。

本日は、そうした情報を共有し、県として対応すべきことについて、議論する。

知事指示事項

津久井やまゆり園において発生した事件について、8月11日に現地を訪れて状況を確認した結果、早急な対応が必要であることを再確認した。
次の事項について、改めて指示する。

園の機能回復について

園の一日も早い機能回復のため、大きな方向性(建替、改修)の確定に向け、仮設建物の必要性や皆が一丸となれる再生のコンセプトなどを含め、検討の熟度を上げるとともに、併せて関係者の合意形成に向けた具体的なプロセスを検討すること。

入所者の生活改善

被害のあったホームなどで現在も生活する入所者の、一刻も早い生活改善を図るため、他施設への移転等の調整を早めること。

職員のこころのケア

入所者の日常生活を支えるため、懸命に働いている職員のこころのケアについて、専門機関との連携など、中長期的に支えていく方策を検討すること。

国への働きかけ

施設の建替えまたは改修に対する財政支援、障害者支援施設のセキュリティ機器整備への新たな補助制度の創設などについて、相模原市等とも連携し、国への要望・提案を行うこと。

これらの取組みにあたり、予算措置が必要となる場合には、流用等の執行対応や9月補正予算の活用など、柔軟な対応を行うこと。

第2回

平成28年8月9日に第2回会議を開催し、第1回会議で指示のあった事項について、現時点での対応状況等を確認するとともに、今後の対策の進め方について意見交換した。

知事所見

7月29日に開催した第1回「津久井やまゆり園事件再発防止等対策本部」では、私から、今後の対応として、入所者やご遺族、ご家族、職員への支援、再発防止に向けた課題整理と対応策の検討、同園の機能回復に向けた取組みなどについて、8月中旬頃を目途として当面の対応と、その後の対応に向けて進めるよう、指示した。

この会議に先立ち、事務局からこれまでの取組状況の報告を受けた。直ちに取り組むよう指示した同園の職員へのこころのケアは、事件発生後、施設の心理士、産業医による取組を進めてきたが、さらに取組みを強めるため、昨日8日から医師や福祉職によるケアを始めた。また、他施設への入所者の移動については、かながわ共同会の施設を中心に、すでに14名を移動したが、本日付で、新たに、これに加え、県立施設に4名が移動できることとなった。

さらに、昨日から、入所者の移動をより円滑に進めるため、県の福祉職員1名をコーディネーターとして、同園に常駐させた。加えて、本日から、県の福祉職員1名を応援職員として、同園に派遣した。

しかし、取組みは緒についてばかりであり、まだまだ課題は山積している。そこで、今後、人的体制の強化も必要であると考え、8月15日付で障害福祉課に施設安全対策担当の課長代理を新設し、体制をさらに強化することとした。

また、国において、事件の検証及び再発防止策検討チームが10日に開催されるが、そのチームに神奈川県が参加することとなった。

本日は、第1回会議で指示した事項への現時点での対応状況等について情報を共有するとともに、喫緊の課題と併せて、施設自体をどうしていくかという大きな課題の方向性についても意見交換を行い、今後の対策を更に強化したい。

なお、私は事件発生当日に同園に駆けつけて、家族会会長に弔意を示したところだが、その後の状況を改めて直接確認するため、8月11日に同園を訪れることとした。
その結果、必要な取組みについては改めて指示する。

また、この間、今回の事件が障害者の差別の助長につながりかねないとの懸念が多くの団体等から寄せられており、これに対しても県として、どのような対応ができかを真剣に考えていかねばならない。

今後も、利用者やご遺族、ご家族に寄り添い、さらにスピード感を持って、取組みを進めてまいりたい。

各部局が連携し、引き続き、対応を図っていこう。

知事指示事項

第1回会議で指示した事項の今後の進め方

正確な事実関係の把握
  • 早急に調整を進め、かながわ共同会に経過報告書の提出を求めること
入所者やご遺族、ご家族、職員への支援
  • 引き続き、誠意を持って、入所者やご遺族、ご家族、職員に寄り添い、心のケア、法律相談など、ニーズに対応した取組みを進めること
  • 入所者の生活環境の改善の取組みを早急に進めること
 
再発防止に向けた課題の整理
  • 精神科措置入院患者に関する関係機関の情報共有のあり方や県と指定管理者との情報共有のあり方など、各課題の整理を引き続き進めるとともに、国のチームへの参加を踏まえ、神奈川県として現場(入所者、ご家族、職員等)の意見をしっかりと伝えること
園の機能回復に向けた取組み
  • 機能回復の対応案の具体化を急ぎ、可能なものから実施すること。11日に同園を直接訪れ、ケアの継続に向け、入所者、ご家族、職員等の生の声を聞いたうえで、考え方をまとめていく。
その他
  • 今回の事件が障害者差別の助長につながらないよう、障害者団体等からの意見も踏まえ、知事メッセージの発出や、「いのちの授業」での実践など、障害者理解の促進策の検討を進めること
  • 県独自の弔慰金の支給についての検討を急ぐこと

今後の検証の進め方

  • 国のチームへの参加を踏まえ、神奈川県として現場(入所者、ご家族、職員等)の意見をしっかりと伝えること
  • なお、国の検討の中で、不足していると思われる部分がある場合には、県として独自の検証の進め方についても早急に検討すること

第1回

津久井やまゆり園で発生した事件を受けて、再発防止等対策本部を設置し、平成28年7月29日に第1回会議を開催しました。

知事所見

津久井やまゆり園において発生した、凄惨な事件を受けて、本日(7月29日)庁内に「津久井やまゆり園事件再発防止等対策本部」を設置することを決めました。

このような凄惨な事件を、二度と起こしてはならない、そういった決意を新たにしたところでありますが、今回の事件は一体どういうことであったのか、どこにどんな課題があったのか、それをこの際、徹底的に我々自らの手で洗い出していきたい、そのように考えております。

そして、それをどういう対策にしていくのかということを、なるべく時間をかけないで早急に進めていきたい、そのように思っているところであります。

それとともに、この被害に遭われた方々に対する支援といった問題、これも忘れてはならない重要な課題であると思います。入所者の方々、それから職員も相当な精神的ショックを受けていると思いますけれども、そういった中でのケアを継続していくというために、我々としては何をすべきなのかといったこと、こういったあたりもしっかりと洗い出しをして、丁寧に対応していきたいと思っています。

そしてこの対策本部で確認・決定した事項というものは、どんどん情報提供していって、そして県民の皆様のご理解、国民の皆様のご理解を得られるようにしっかりと体制を整えていきたい、そのように考えているところです。

知事指示事項

今回、津久井やまゆり園において発生した事件について、県は、指定管理者であるかながわ共同会と連携して、被害に遭われた方々への支援をできる限り行うとともに、再発防止に全力を尽くす。
そこで、正確な事実関係の把握、入所者やご遺族、ご家族、職員への支援、再発防止に向けた課題整理と対応策の構築及び同園の機能回復等に向けた取組みを進めるよう、今後の対応について以下のとおり指示する。

当面の対応(8月中旬頃を目途)

正確な事実関係の把握
  • かながわ共同会に、今回の事件の経過報告書の提出を求めること
入所者やご遺族、ご家族、職員への支援
  • 利用者、家族、職員のこころのケアを直ちに開始すること(県・相模原市で連携、かながわ共同会とも協働)
  • 被害者の家族や遺族への法律相談などの緊急支援を適切に行うこと(かながわ犯罪被害者サポートステーションにおいて、県警察、特定NPO法人神奈川被害者支援センターが連携)
  • 直ちに、入所者の生活環境の改善を行うこと
  • 亡くなられた方を送る会の実施を検討すること(共同会と連携)
再発防止に向けた課題の整理
  • 精神科措置入院患者に関する県と関係機関との情報共有のあり方
  • 県と指定管理者との情報共有のあり方
  • 福祉施設の安全対策
  • 福祉人材育成、障害者理解の促進など、現時点で顕在化している課題整理に着手すること
園の機能回復に向けた取組み
  • 園の機能回復に向けた問題点の整理とスケジューリングについての検討に着手すること
その他
  • 知的及び精神障害者への正しい理解の促進策を検討すること
  • 県独自の弔慰金の支給について検討すること

その後の対応

正確な事実関係の把握
  • 経過報告書等を分析し、事実関係を正確に把握し、問題点を整理すること
  • かながわ共同会の法人運営が適切に行われるか確認すること
入所者やご遺族、ご家族、職員への支援
  • 利用者、家族、職員のこころのケアを継続すること(県・相模原市で連携、かながわ共同会とも協働)
再発防止に向けた課題整理と対応策の構築
  • 課題整理をまとめ、再発防止策の検討を進めること
園の機能回復に向けた取組み
 
  • 共同会が行う津久井やまゆり園の施設機能回復の取組みを支援すること
その他
  • 知的及び精神障害者への正しい理解の促進策を実施すること

なお、障害児者支援施設の安全対策のあり方等の課題整理の中で、その対応につき緊急を要するものがある場合には、補正予算の活用等、早期の施策化を積極的に図るものとする。

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。