ホーム > 神奈川県記者発表資料 > 全国初、「かながわオーラルフレイル健康相談」を始めます!
初期公開日:2025年11月10日更新日:2025年11月10日
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県では、これまで、公益財団法人神奈川県歯科医師会などと連携し、「噛む」「飲み込む」「話す」といった口のまわりの軽微な衰えがつみ重なった状態であるオーラルフレイルの対策に取り組んできました。この度、神奈川県歯科医師会と連携し、お口の未病改善の取組として、地域の歯科医療機関においてオーラルフレイルについて相談できる「かながわオーラルフレイル健康相談」を、本日から開始しますので、お知らせします。
口まわりの軽微な衰えによる、お口のささいなトラブルについて、オーラルフレイルル(注1)のチェックを行い、個人の状況にあわせ、お口の健口体操や口を開ける訓練、発音の訓練などのオーラルフレイル改善プログラム(注2)の指導を行います。なお、相談は無料で行います。(相談の中で疾患が見つかり、検査や治療などを行う場合は保険診療となります。)
かながわオーラルフレイル健康相談を実施する歯科医療機関を「かながわオーラルフレイル健康相談実施歯科医療機関」として県が指定し、標識などを配布します。
また、県ホームページでも指定医療機関を確認することができます。
(1) 相談開始日 令和7年11月10日(月曜日)
(2) 指定施設数 20施設(別紙参照(PDF:415KB))(注記)順次拡大予定
(3) 指定の主な要件
・口の機能を検査する機器を保有していること
・県が指定する研修の受講
(4) オーラルフレイル健康相談実施歯科医療機関への取材について
標識を掲示している歯科医療機関に対する取材を希望される場合は、神奈川県歯科医師会事務局 今井氏(電子メール:imai@dent-kng.or.jp)に御連絡ください。
【注1】オーラルフレイル
歯の喪失や食べること、話すことに代表されるさまざまな機能の「軽微な衰え」が重複し、口の機能低下の危険性が増加しているが、改善も可能な状態のことです。
平成28年に県が実施した調査によると、65歳以上の県民の約43%がオーラルフレイルに該当すると推計されました。
「健口」の状態を維持するには、口のまわりの軽微な衰えによっておこる、お口のささいなトラブルを見逃さないことが重要です。
オーラルフレイルは、それ自体は病気ではありませんが、お口の機能がさらに低下すると、「口腔機能低下症」として、治療の対象となることがあります。

(出典)オーラルフレイルに関する3学会合同ステートメント(2024年4月1日)市民向け概念図から引用(イラストは一部改編)
【注2】オーラルフレイル改善プログラム
オーラルフレイル改善プログラムは、個人の状況にあわせ、お口の健口体操や口を開ける訓練、発音の訓練などを行うものです。
オーラルフレイル健康相談の結果、必要と認めた方には、「オーラルフレイル改善プログラム」を指導し、1か月間自宅で取り組んでいただきます。
なお、平成30年度の県事業で、オーラルフレイルの方にオーラルフレイル改善プログラムを実施した結果、約56%の方に改善が認められました。

問合せ先
神奈川県健康医療局保健医療部健康増進課
課長 長澤 電話045-210-4770
健康づくりグループ 内田 電話045-210-4784
このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康増進課です。