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更新日:2024年1月19日

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農産物の上手な利用法(ウメシロップ/作り方のアドバイス)

「農産物の上手な利用法」のページでは、オープンラボで実験された農産加工実験や神奈川県農業技術センターの過去の研究成果を紹介しています。

 
 
 
 
作り方のアドバイス

★ウメの量と容器の大きさ

ウメは500g~2kgぐらいを単位とすると2~7リットルの容器を使ってください。砂糖を溶かすために攪拌するときに、こぼれることなくできます。
写真:いろいろな容量の広口の容器

★砂糖の溶解

砂糖は容器の底に沈むとカチンカチンに固まることがあります。こうなると容器を揺すっても容器の底から離れず攪拌することが困難になります。このときは速攻をあきらめて、気長に果汁の抽出を行って下さい。2~3日におきに容器を攪拌すれば、固まっていてもしばらくするうちに砂糖はとけてしまいます。
写真:容器を攪拌

★抽出の温度

家庭ではなるべく温度の低い所において下さい。もしも、大きな冷蔵庫に容器が入れられるなら、冷蔵庫に入れて下さい。冷蔵庫に入れたときも、砂糖を溶かすための攪拌は必要です。
写真:容器を冷蔵庫へ入れる

抽出中に泡だってくることがあります。微生物が活動し、発酵が始まったのです。このときはあわてず騒がず、時々攪拌を続けて下さい。しばらくするうちに泡立ちは止まってしまいます。
また、どうしても早く抽出を終えたいときは温度をかけて、抽出します。ホウロウ容器かステンレス容器に入れ、50℃まで加熱します。これを一日に4~5回くり返します。70℃以上になるとウメの実がグズグズに崩れてしまいますので、加熱温度には注意が必要です。

★果実の取り出し

抽出が終わると、液は琥珀色になってきます。ウメの実は取り出して、利用してもよいですし、そのまま入れておいてもかまいません。
ウメを取り出したシロップは広口ビンから保存に便利な容器に入れなおしてください。
写真:ウメシロップを保存用のヒ゛ンに入れる写真:取り出したウメの実

★飲み方

ウメシロップは糖分が50%くらいあります。飲むときは水で4~5倍に薄めて飲んで下さい。夏の暑いときには氷を浮かべると清涼感あふれる飲み物になります。このウメシロップには焼酎を加えてあります。ウメシロップのアルコール濃度は2%くらいですが、4~5倍に薄めるとアルコール濃度は0.4~0.5%になります。
写真:希釈してコップに注いだウメシロップ写真:ビンに入れたウメシロップとコップに注いだウメシロップ、取り出したウメ

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