ブライダルソニア
放射線照射により生じた‘ソニア’の枝変り品種です。‘ソニア’よりも赤味の濃いピンク色のスタンダードタイプの切り花用品種で、大きめの花を咲かせる。
育成経過
1979年に鉢植えの‘ソニア’の2年生30株を農林水産省農業技術研究所に放射線照射(60Co2000キューリー)を依頼しました。その後、神奈川県園芸試験場(当時:中郡二宮町)において、2年間切り戻し法により枝変りの出現を調査し、34の枝変りから桃色で剣弁の1個体を選抜しました。これを接木繁殖しながら特性の調査を続けた結果、1982年にその特性が安定していることを確認して育成を完了し‘ブライダルソニア’と命名しました。1985年1月23日に品種登録(登録番号第801号)されましたが、2003年1月23日に権利消滅しました。