香りのスイートピーが誕生しました

掲載日:2021年5月26日

スイートピーは愛らしい姿と花持ちの良さが特徴で、冬から春にかけてお花屋さんに登場します。 スイートピーの‘スイート’は‘甘い香り’を‘ピー’は‘グリーンピース’と同じマメを表しています。

スイートピーはもともと良い香りを持っていますが、香りの強さは品種や系統によって差があります。香りの強い品種は夏咲き性で冬から春に花を咲かせるのはとても大変で、切り花栽培に向きません。お花やさんで売られているスイートピーは花が大きく豪華で、栽培に適していますが、香りが弱くなっているものが多いです。

神奈川県農業技術センターでは1987年からいろいろなタイプのスイートピーの品種育成をしています。

今年は香りに注目し、スイートピーの甘く優しい香りをもっともっと皆様に楽しんでいただけるように、栽培しやすく、とても香りが良く小さくてかわいらしい‘スイートピンク’と‘スイートスノー’を育成しました。花の色が違うように花の香りも違います。

‘スイートピンク’と‘スイートスノー’は(独)農業・生物系特定産業技術研究機構(以下、農研機構)の「超省力園芸プロジェクト」の成果として育成された品種で、農研機構から品種登録が出願され、平成20年2月22日に登録されました。‘スイートピンク’:登録番号第16044号。‘スイートスノー’:登録番号第16043号。

 

スイートピンクの紹介

写真 スイートピンク

☆特徴

開花の習性は冬咲き性で低温・長日処理をしなくても、8月下旬から9月上旬に種を播けば年内から採花できます。

‘スイートピンク’はバラのようなフローラル感とちょっとツンとしたスパイシーな香りをもっています。花の色は大きな花びら(旗弁)が濃いピンク(明紫赤)で両側の小さな花びら(翼弁)が淡いピンク(鮮紫ピンク)の複色タイプです。花の形は花びらにウエーブが少ないオープン花で4cmくらいの小さくて可愛らしい花です。

キュートで明るい女の子!のイメージです。


☆育成経過

1997年に冬咲き性の‘イースターパレード’と夏咲き性で香りの強い‘ロードネルソン’を交配し、自殖と選抜を繰り返しながら、冬咲き性で香りの強い系統を選んで育成しました。

あまい香りと明るい花色から‘スイートピンク’と命名。

表1 スイートピンクの特性
品種名 花径(cm) 小花数Z 旗弁色Y 翼弁色Y
スイートピンク 4.3 3.3 明紫赤(9706) 紫ピンク(9203)
Z1花房あたりの小花数、Y日本園芸植物標準色票色名

スイートスノーの紹介

写真 スイートピンク

☆特徴

開花の習性は冬咲き性で低温・長日処理をしなくても、8月下旬から9月上旬に種を播けば年内から採花できます。

‘スイートスノー’はパウダリーで柔らかい甘い香りをもっています。花の色は白で、花の形は花びらにウエーブが少ないオープン花で4cmくらいの小さくて可愛らしい花です。

ふわっと優しいお姉さん!のイメージです。


☆育成経過

1997年に夏咲き性で香りの強い‘プリンスエドワード オブ ヨーク’と冬咲き性の‘イースターパレード’を交配し、自殖と選抜を繰り返しながら、冬咲き性で香りの強い系統を選んで育成しました。

パウダリーで甘い香りと白い花色から‘スイートスノー’と命名。

表2 スイートスノーの特性
品種名 花径(cm) 小花数Z 旗弁色Y 翼弁色Y
スイートスノー 4.1 4.5 黄白(2701) 黄白(2701)
Z1花房あたりの小花数、Y日本園芸植物標準色票色名