初期公開日:2024年9月3日更新日:2025年3月23日
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当校を卒業して企業で活躍している女性エンジニアの方々を紹介いたします!
今回は、卒業後5年程度の卒業生の方に取材をさせていただきました!
機械システムデザインコース(生産技術科) 制御システムコース(制御技術科) トータルデザインコース(産業デザイン科) ITエンジニアコース(情報技術科)
はじめまして。自己紹介をお願いします。
2018年に機械システムデザインコース(生産技術科)を卒業した門屋愛弓(かどやあゆみ)です。私が勤務するオサ機械株式会社は、チョコレートを主とした製菓機械メーカーです。私は製造部仕上課に所属し、チョコレート製造機械を組立て、製品に仕上げています。
どんなお仕事をなさっているのか、簡単に教えて下さい。
主に当社の工場で機械組立やお客様の工場で機械設置を行っています。また、必要に応じてフライス盤やボール盤などの汎用機械を使用して部品の製作や加工、その他製造に関する書類の作成などをしています。
当校の授業がどのように現在の仕事に役立っているか教えて下さい。
機械を組み立てる際は、図面に関する知識や力学が大いに役立ちます。加えて加工をする際は切削機械の実習や材料学の知識が役立っています。また、パソコンで書類作成をすることが多いので、ExcelやWordなどの知識も使っています。
今後のキャリアプランや将来の夢について教えて下さい。
この先もずっと現場でものづくりに携わる仕事をしていきたいと思っています。まだまだ半人前の身ですが、経験を重ねることにより、将来的には安心して仕事を任せてもらえる一人前の技術者になりたいと考えています。
短大校への入学を考えている学生に応援メッセージをお願いします。
私自身勉学から離れて久しかったことや新しい分野を学ぶことに不安もありましたが、学校ではものづくりに携わる仕事に就くために必要な知識や実務を一から学ぶことができました。ものづくりへの興味と意欲があれば、きっと立派な技術者になれると思います。
はじめまして。自己紹介をお願いします。
平成31年に制御システムコース(制御技術科)を卒業した矢野李々恵(やのりりえ)です。私が勤めるオイレス工業株式会社は、軸受機器、構造機器の製造・販売を行っている会社です。トライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)とダンピング(振動制御)に特化した技術を活かし「世界に一つ」の製品を創り出す市場創造型企業です。2022年に創立70周年を迎えました。
どんなお仕事をなさっているのか、簡単に教えて下さい。
私は生産技術開発室という部署で、新技術を用いた設備、製品の開発に携わっています。オイレスグループは国内・海外に生産拠点を持ち、日々お客様へ製品を提供しております。当室では製造工程で発生する困り事について、設備の改善・改良など技術的な支援を行います。また、昨今の様々な市場動向を踏まえた新製品向けの設備開発も行います。私は現在、滋賀工場で扱う軸受機器用熱処理設備の省エネ化検討、また足利工場向け構造機器用設備更新の支援の業務を担当しています。
当校の授業がどのように現在の仕事に役立っているか教えて下さい。
私が在籍した制御システムコース(制御技術科)では、材料、電気、加工、設計など、ものづくりに関わる様々な授業や実習があった為、設備を検討する際に非常に役立ったと思います。特に学生の時は制御の授業が苦手でしたが、入社後に設備を動作させる為のプログラムの作成時や、センサを使って対象ワークの測定や検出を行う時に、学んだことを生かすことができ、やりがいを感じました。
今後のキャリアプランや将来の夢について教えて下さい。
まずは、現状担当している業務については、日々の取り組みが製造現場の改善へ貢献できるように進めていきたいと考えています。また対象拠点が幅広い為、日頃から課題発見ができる力を高めることと、課題に対してより良いノウハウを提供できるようにしていきたいです。その為、今後も技術の習得に継続して取り組みたいと思っています。
短大校への入学を考えている女性に応援メッセージをお願いします。
私自身、短大校に入学を考えた際は、正直将来のことは全くイメージできていませんでした。ですが、先生方が丁寧に指導してくださったことで、ものづくりの面白さを学ぶことができ、短大校在籍時に将来やりたいことも少しずつイメージできるようになりました。また、女性の学生とも仲良くなることができたり、興味のあるサークルにも入ったりとキャンパスライフも楽しむことができました。将来のことを考えるのは、私自身は苦労をした為、皆様も是非ご自身のペースで楽しく考えてもらえればと思います。応援しております。
はじめまして。自己紹介をお願いします。
令和4年にトータルデザインコース(産業デザイン科)を卒業した生沼優(おいぬまゆう)です。私が勤めている大成技研株式会社では、お取引先企業様の要望に基づいて弊社で開発・設計を請負う「受託開発/設計」、お取引先企業様の作業スペースや設備等を賃借し受注業務を行う「構内請負」、弊社社員がお取引先企業様へ出向いて業務を行う「エンジニア派遣」の3つのサービスを展開しております。自動車・航空機・メカトロニクス・大型建築物・プラントなど幅広い分野においてお取引先企業様の技術サポートを行っている会社です。
どんなお仕事をなさっているのか、簡単に教えて下さい。
弊社では主にお取引先企業様から仕事を受け受託や派遣で働きます。私も大成技研の社員として自動車メーカーへ派遣されており、電気自動車の動力となる部分全体の構造設計や検討の業務に携わっています。就業先での主な業務内容はシミュレーションソフトを使用した電気自動車が走行する際に消費する電力と走行距離の試算、他社の自動車の仕様や構造の調査、内装部品の回路図の作成、CADソフトを使用した部品の3Dモデルや図面の作成です。業務ではCADソフトのスキルだけでなく機械設計や電気学などの専門知識が必要なため、一年目の頃は専門用語や業務を覚えるのが大変でした。二年目になった今でも日々学ぶことばかりです。
当校の授業がどのように現在の仕事に役立っているか教えて下さい。
CADソフトの実習や基礎設計の授業で身につけた基本的なスキルと知識は現在の仕事で大いに役立っています。またトータルデザインコース(産業デザイン科)の授業を通して学んだデザインにおけるプロセスの重要性は今の業務にも活かせていると思います。デザインと設計ではそれぞれの概念は異なりますが、ユーザーを中心として問題や課題を解決するためのアプローチであるという点は同じです。設計の業務は終わり良ければすべて良しではなく、各段階での検証や評価が品質向上につながるため、どの工程も手を抜くことはできません。
今後のキャリアプランや将来の夢について教えて下さい。
今は上司や先輩の手を借りながら業務を遂行していますが、将来的にはどんな分野にも対応できる設計のスペシャリストになることを目指しています。
短大校への入学を考えている学生に応援メッセージをお願いします。
私は高校生の頃からモノづくりの仕事がしたいという思いがあり、神奈川県立産業技術短期大学校のトータルデザインコース(産業デザイン科)へ進学しました。トータルデザインコース(産業デザイン科)の授業や学校生活を通じて、モノづくりの仕事がしたいという漠然とした思いが「設計の仕事がしたい」という夢に変わり、今の会社へ入社しました。設計や検討の業務はトライアンドエラーの繰り返しで気が遠くなるようなことも多いですが、自分が設計や検討に携わったものが自動車として形になることを想像するとてもワクワクしてやりがいを感じます。ぜひ皆さんも好きなことやワクワクする気持ちを大切にして自分の心に従って挑戦し続けてほしいです。
はじめまして。自己紹介をお願いします。
令和2年3月にITエンジニアコース(情報技術科)を卒業した髙橋明美(たかはしあけみ)です。私が勤めている株式会社VIPワークスは、ソフトウェア開発を中心とした事業を行っています。少数精鋭の会社ではありますが、社員一人一人が丁寧にお客様に寄り添い必要な支援を行っています。
どんなお仕事をなさっているのか、簡単に教えて下さい。
私は、現在システム事業本部でグループリーダーを任されており、SES(システムエンジニアリングサービス)としてお客様の所へ出向き、主にシステム開発や改修等の仕事を行っています。今までに、工事の発注システムの開発・保守や金融システムの開発に携さわらせていただきました。現在は、航空システムのコーディングやテストなどを行っており、大変難しい内容ではありますが、非常にやりがいを感じながら日々業務を行っています。
当校の授業がどのように現在の仕事に役立っているか教えて下さい。
個人的な意見ではありますが、私は、道筋を立てて物事を考えたり、自分の考えを的確に相手に伝えたりすることがシステムエンジニアという職業で最も大切なことだと思っています。産業技術短期大学校では、技術的なことはもちろん、様々な授業を通して考え方やコミュニケーションの大切さを学ぶことができました。その結果、現在の仕事でも積極的にコミュニケーションを取りスムーズに業務を行うことができています。
今後のキャリアプランや将来の夢について教えて下さい。
今は開発者として業務に携わっていますが、今後はシステム設計といった上流工程にも携わっていきたいと思いますし、ゆくゆくはプロジェクトマネージャーとしてマネジメントの業務も行っていきたいと思っています。今、私が一番目指している目標として、自分が携わったシステムでこの社会と人々が豊かになれるようにしていきたいと思っています。わが社の社是は「創造貢献」です。その社是に恥じないよう、これからも一生懸命頑張っていきたいです。
短大校への入学を考えている学生に応援メッセージをお願いします。
技術者になるために性別や年齢、国籍は一切関係ありません。一番必要なことは「自分はこういう事がしたい」という気持ちだと思っています。「自分にそんなことが出来るのだろうか?」という不安もあるかもしれません。ですが、産業技術短期大学校の先生方は、エンジニアにとって必要なことを技術面でもそれ以外の点でも優しく教えてくれます。私自身、入学するまでは「エンジニアってどんな仕事をするのだろう」とエンジニアについてあまり分かっていない状態でした。そんな私でも、今は様々なシステム開発を行うことができています。一歩を踏み出すのは大変勇気がいることかもしれませんが、その先には必ず良いことがあると思っています。ぜひ、産業技術短期大学校へ入学して様々な事を学んでみてください。頑張る皆様を陰ながら応援しています!
このページの所管所属は 産業技術短期大学校です。