初期公開日:2024年10月16日更新日:2024年10月16日
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情報技術科の学生にインタビューしました!
本日は、"ITエンジニアの登竜門"と呼ばれる基本情報技術者試験に見事合格した情報技術科2年生の石田さん、鈴木さん、髙森さん、小池さん、波田野さんに、また"機密情報を守る情報管理の要"と呼ばれる情報セキュリティマネジメント試験に見事合格した情報技術科2年生の田中さんにインタビューさせていただきます!
石田さん、鈴木さん、髙森さんは、情報技術科1年生の時に基本情報技術者試験を受験して合格されましたね。
受験のきっかけを教えていただけますか。
石田さん 私は入学前から何かしらの資格は取っておきたいと思っていました。そんな中、IT系の資格をネットで調べていた所、基本情報技術者試験を知りました。たくさんあるIT系の資格の中でベーシックなものだと聞いたので、これに合格することを学校生活での目標にしました。
鈴木さん 私は、情報系の資格を持っていたら就活の際に有利になると思い、受験しました。最初に受験する情報系の資格は「ITパスポート」という選択肢もあったのですが、自主勉強で基本情報の問題を100問解いたところ、正答率が50%程度だったため、1年生の秋期試験で合格を目指せそうだなと感じて、「ITパスポート」の1つ上の難易度の基本情報技術者試験を受験しました。
髙森さん 入学前に学校のウェブサイトで「基本情報技術者試験」合格者インタビューを見たのがきっかけです。その記事では基本情報者試験のことを「高度IT人材の登竜門」と位置づけていました。基本情報を取得するとインタビュー記事が載るくらいすごい資格なんだと思い、取得しようと考えました。
入学前から基本情報技術者試験の合格を目標にして、1年生の秋で見事合格できたことは素晴らしいですね!
小池さんと波田野さんは、新制度になってから基本情報技術者試験を受験されましたが、何か大変なことはありましたか。
小池さん まず、私が受験したきっかけは、親友の勧めです。彼はこう言ってました「落ちてもいいから受けてみるだけ受けてみなよ、小池の場合は受けることに価値がある」。僕は彼を全面的に信頼しているので、特に考えることもなく受験しました。受験するにあたって大変だったことは、勉強時間を捻出することです。気軽に試験を受けられるようになったメリットの裏返しで、試験日を3日後に設定したので、追い込みをかけるためにHPとMPを削りましたね。
波田野さん 大変なことは、新制度と同じ形式の問題がわずかしかなかったところです。IPA公式のサンプル問題も少なく、自力で科目B試験と似たような形式の中問だけを探す必要があり、対策が難しい部分だと感じました。
親友の存在は大きいですね。新制度の初年度受験者としては対策が難しい部分があったと思いますが、過去問題から類似問題を探し、効率良く勉強したことが良く分かります。
田中さんは、情報セキュリティマネジメント試験に合格されましたが、どのような対策を取られましたか。
田中さん 情報セキュリティマネジメント試験は基本情報技術者試験と違い、新制度では午後試験が撤廃される形に変更されていました。1つの試験形式の中に数問、文章を読み解く問題も出題されるのですが、点数は知識問題と合算で計算されるので私は知識問題を少しでも取りこぼさないようにとにかく沢山の過去問を解き続ける形で勉強を進めました。
過去問をたくさん解くことは本当に重要ですね。
合格するために頑張ったことや取得して良かったことを教えていただけますか。
石田さん 私はこの学校に入学するまではプログラミングが未経験だったので午後問題のC言語にかなり苦戦しました。なので、攻略するためにできるだけ多くのプログラムに触れたり問題のプログラムをVisualStudioで実際に動かしてみたりなど、C言語の対策を頑張りました。
鈴木さん 私は午前試験の暗記問題が苦手で、その対策を頑張りました。特に夏休みの間はインターンがない時は1日に80問を実際の制限時間を設けて行ったり、秋の総合演習期間では合計で1000問以上の問題を解き、最終的には累計で3000問以上の午前問題を解きました。
髙森さん 合格者インタビューを見た後に基本情報とはどんな試験なのか気になり、過去問道場で過去問題を10問ほど解いてみましたが「共通フレーム2007」といった謎の単語がたくさん出てきて1問も正解することができませんでした。しかし、入学後は基本情報の対策授業で基礎的な知識を身につけ、何度も繰り返し過去問題を解いたりすることで正解率を8割ほどまで上げることができました。取得して良かったことは、就職活動の際に「学生時代に力を入れたこと」として面接官にアピールできたことです。
小池さん 新試験は科目Aと科目Bの2つの科目に分けることができます。合格するために、科目Aの対策としてまず新試験が旧試験とどう変わったかを把握し、過去問道場というサイトで午前問題を解きまくりました。テクノロジで20問、マネジメントとストラテジで60問くらいです。科目Bの対策として、IPAが提供しているサンプル問題があるのでこれを解きました。
https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/henkou/2022/20221226.html
受験してよかったことは、試験を受ければその日のうちに合計点数が専用サイトで公開されるため、この点数を履歴書に書けることです。正式な結果発表前の点数を履歴書に書いておくだけでも面接担当者様に受けが良くて、就職活動で優位に立てること間違いなしです。
波田野さん 毎日過去問道場を利用し、10問は必ず解くようにし、知識を定着させることを意識して、頑張りました。問題数は少ないですが、少しでもやって継続することが大切だと考えています。また、授業で基本的なところを扱うので、1回1回の授業を丁寧に受けるよう心掛けました。
田中さん 取得して良かったことは、内定をいただいた企業で資格手当が付与されること、基本情報技術者試験に関わる知識を得られることです。情報セキュリティマネジメント試験はIPAの持つ情報系の国家資格の中で基本情報技術者試験と同等の価値を持っているので、資格手当として一時金が貰えたり月々の給与額が割り増しされる企業が一部存在しています。また、基本情報技術者試験の出題範囲には、セキュリティに関わる知識が含まれているので、情報セキュリティマネジメント試験で学んだ内容をそのまま活かすことが出来るのはとても大きなメリットだと感じました。私も、今年度中に基本情報技術者試験の資格取得に挑戦したいと考えています。
みなさんも、最初は苦戦したり苦手意識があったのですね。
努力を重ねて合格までたどり着いた経験はこれからの自信につながっていくと思いますし、他者から高い評価を得られるはずです!
今後の目標やこれから受験を考えている方へのメッセージがあれば教えてください。
石田さん この資格は就職に役立つだけでなくIT業界を広く知るためのきっかけになると私は思っています。新制度になって気軽に受験できるようになったので興味のある方はぜひ挑戦してください。
鈴木さん 令和5年の春から基本情報技術者試験はいつでも受けられるようになりましたが、受けてから実際に合格証書が届くまで2ヶ月程かかるので、就活に活かす為に基本情報技術者試験を受けたい人はそこを注意して欲しいです。この学校でも早い人だと12月頃には就活を始めているので、私としては秋に受けることをお勧めします。
髙森さん 今後の目標は応用情報を取得することです。既に今期の受験料を払ってしまったので無駄にしないように頑張りたいです。
小池さん 今後の目標は、4月に応用情報技術者試験と高度試験に合格することです。内定先企業から合格したら報奨金が貰えると聞いたので、入社したら受験したいと思っています。あと、生活費がカツカツなんですけど卒研に向けて今月中に個人情報保護士と情報セキュリティマネジメント試験を受験したいと思っています。僕が個人的に行った科目Bの時のテクニックとして、1番最後に3問くらい設問されている、長文の情報セキュリティに関する問題を先に解きました。見直すとかなり時間がとられるので、見直さずに余ったすべての時間を余裕が持てるようにアルゴリズムに関する問題につぎ込めました。科目Bが苦手な人は、『プログラミングコンテスト攻略のためのアルゴリズムとデータ構造(マイナビ出版)』という本で、基本的なデータ構造を実装する問題を解いておくと、本番で出題者が何を意図して問題を出題したかすぐにわかると思います。
波田野さん 今後の目標は、応用情報技術者試験の取得です。基本情報技術者試験は、今年度から問題形式が変わり、難しい部分もあるので、考え方を養う練習をすると良いと思います。例えば、午後の過去問題のプログラム部分のトレースを行ったり、プログラムを印刷して、内容や動きなどを書きながら進めると、理解につながり、自身にない新しい考え方を身につけることができます。また、学生であれば外部講師の話を聞くことでも知見を広げ考え方を養うことができると思います。
田中さん 先ほども話題には出しましたが、まずは今年度中に基本情報技術者試験にも挑戦をして、資格の取得をすることを目標にしています。ゆくゆくは、IPAの情報系資格の中でも上位資格に位置する情報処理安全確保支援士の資格などにも挑戦をしたいと考えています。そのために、今回の資格取得のために身につけた知識を忘れてしまうことの無いように、これからも継続して学習を頑張っていきたいです。
合格して本当に良かったですね。本日は、インタビューに応じてくださりありがとうございました。
今後の目標に向かって頑張ってください。応援しています!