ホーム > 神奈川県記者発表資料 > 東日本の再生医療ネットワークの構築を目指します!

初期公開日:2023年6月7日更新日:2023年6月7日

ここから本文です。

東日本の再生医療ネットワークの構築を目指します!

2023年06月07日
記者発表資料

「失われた体の細胞や機能を回復する」。未来の医療である再生・細胞医療の産業化は、県がヘルスケア・ニューフロンティアの最先端医療の中核事業として行ってきた取組です。その取組が核となり、この6月から殿町/羽田地区において、再生・細胞医療に関係する企業やアカデミア、国等が連携して、臨床応用から社会実装につなげる東日本の再生医療ネットワークが動き出します。

今後は、殿町地区のライフイノベーションセンター(LIC)に入居する再生・細胞医療関連企業を中心に、業界団体や関係機関など多様な主体が参加する「一般社団法人 RINK」が、東日本の再生医療ネットワークにおけるコーディネート役として、再生・細胞医療の産業化を加速させていきます。

1 東日本の再生医療ネットワークの構築について

〇県は、経済の活性化の起爆剤となる新たな産業の創出を目指し、新しい治療技術として世界的に大きな期待が寄せられる再生・細胞医療の産業化の拠点「ライフイノベーションセンター(LIC)」を、公民連携(土地所有:県 施設整備:民間)で2016年8月に開所しました。

〇また、再生・細胞医療の産業化を促進するためには、良質な細胞の確保に始まり、加工、製造、輸送、保管など工程ごとにアカデミアや企業等の多様なプレイヤーの連携によるバリューチェーンの構築が不可欠です。そこで、2016年10月に県が中心となり「かながわ再生・細胞医療産業化ネットワーク(RINK)」を開始しました。加入団体は、当初46機関から169機関まで増えています(令和5年5月末現在)。

〇こうした中、ヒトの細胞加工は、細胞の特性や外的要因等により、有効性、安全性、再現性が課題となっています。そこで、すべての工程で細胞の品質や有効性を確認する評価手法が重要となることから、県では、殿町地区にある、公益財団法人実験動物中央研究所、国立医薬品食品衛生研究所、地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所等の研究機関と共に細胞の評価に関する共同研究を実施しております。こうした取組を通じて、殿町地区には再生・細胞医療を創出する場が整ってきました。

〇さらに、羽田地区に藤田医科大学が進出し、再生・細胞医療の治験や臨床研究、診療を実践する場ができたことで、殿町/羽田地区に集積している再生・細胞医療に関係する企業やアカデミア、国等が連携し、細胞の確保・培養から臨床応用までを一貫で行い、高品質かつ有効性の高い再生・細胞医療を、できるだけ早期に多くの患者さんに届ける「東日本の再生医療ネットワーク」を構築していきます。

〇これらについて、経済産業省の令和4年度第二次補正予算「再生・細胞医療・遺伝子治療の社会実装に向けた環境整備事業費補助金」を活用し、推進していきます。

バリューチェーン

 

エリア

 

2 県の再生・細胞医療の産業化に向けた取組について

(1)ライフイノベーションセンター(LIC)について

再生・細胞医療の産業化の拠点として、研究開発から品質管理、出荷までワンストップ体制のフィールドを提供するために2016年8月に開所しました。

LICには、有望なシーズを有するベンチャー企業や国内外から細胞の受託製造を行う事業者、培地や機器・サービスといった周辺産業を担う事業者などが入居しており、県は、京浜臨海部国際戦略総合特区や国家戦略特区などを活用して様々な支援を実施しています。

(2)一般社団法人RINKの活動について

再生・細胞医療等の実用化・産業化を促進するため、業界団体や関係機関と連携し、再生・細胞医療産業のイノベーション促進を目的として、この度、一般社団法人RINK(代表理事 原田 憲一)を2023年1月26日付けで設立し、今後は、「東日本の再生医療ネットワーク」におけるコーディネート役を担いながら、再生・細胞医療の産業化を加速させる活動を行っていきます。

3 令和5年6月7日開催「再生・細胞医療が届く未来に向けたキックオフイベント」

(開催場所:Research Gate Building TONOMACHI 2-A棟(川崎市川崎区殿町3-25-10)

時間 プログラム
15時00分~15時05分 挨拶 神奈川県知事 黒岩 祐治
15時05分~15時10分

最先端医療の産業化に向けた施策の総括と今後の展望について

神奈川県政策局いのち・未来戦略本部室 職員

15時10分~15時20分

再生医療産業の未来~RINKのビジョンとプラン~

一般社団法人RINK 代表理事 原田 憲一

15時20分~15時40分 基調講演 慶應義塾大学医学部 整形外科学教室 教授 中村 雅也
移動
15時45分~16時05分

最先端技術(リアルハプティクス)の体験

横浜国立大学 工学研究院 准教授、

神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)

次世代医療福祉ロボットグループリーダー 下野 誠通

移動
16時10分~16時20分

殿町の今昔について

公益財団法人実験動物中央研究所 理事長 野村 龍太

16時20分~16時30分

再生・細胞医療が届く未来に向けたキックオフ宣言(別紙参照(PDF:127KB))(写真撮影)

質疑応答


SDGsの推進について

県では、SDGsの達成にもつながる取組として、あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、また、持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図るため、ヘルスケア分野のベンチャー企業の支援等を行っています。

sdgsのロゴ

 

 

 

 

 

 

問合せ先

神奈川県政策局いのち・未来戦略本部室

ライフイノベーション担当課長 常山
電話 045-285-0038

最先端医療産業グループ 山本
電話 045-285-0187

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 9.産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう

このページに関するお問い合わせ先

政策局 いのち・未来戦略本部室

政策局いのち・未来戦略本部室へのお問い合わせフォーム

最先端医療産業グループ

電話:045-210-1111

内線:2727

ファクシミリ:045-210-8865

このページの所管所属は政策局 いのち・未来戦略本部室です。