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初期公開日:2025年9月2日更新日:2025年9月2日

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一人ひとりに寄り添った未病改善の促進に向けて、生成AIを活用したヘルスケア分析基盤を構築!
健康医療データ分析・保健指導業務の効率化と、個別化した保健指導を実現!

2025年09月02日
記者発表資料

県では、県民の健康寿命の延伸に向け、未病の見える化から改善等の取組で産学公連携事業を推進しています。
この度、連携先の株式会社日立システムズ(以下「同社」という。)が、「ダッシュボード」と「AIエージェント」機能を搭載した革新的なヘルスケア分析基盤を構築しましたので、お知らせします。

1 経緯

県、同社、株式会社メドミライ及び東京大学は、2024年10月に締結した生活習慣等にかかる「未病の見える化から改善等の取組」の連携協力合意書に基づく取り組みを推進し、併せてAMED公募事業「予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業」に取り組んでおります。その一環として、同社では、県が提供した国保データベース(KDB(注記))を活用し、ヘルスケア分析基盤を新たに構築しました。

2 ヘルスケア分析基盤の概要

「ダッシュボード」機能では、読み込んだ健康医療データを属性・基準・検査値・生活習慣等のフィルタで絞りこみ、グラフやフローチャート等を短時間で作成します。例えば、健康指導対象者の健康状態の数値データをグラフや表に自動で変換し、可視化することで、保健師の意思決定をサポートすることが可能です。「AIエージェント」機能では、生成AIがユーザーのリクエストを理解し、適切な分析やレポート等を作成します。例えば、ひとりひとりの対象者の情報及び健康医療関連の指針・基準等を組み合わせた保健指導の対象者に送るメール文面を生成AIが作成することで、保健師の業務の効率化とサポートが可能です。

3 本基盤を活用することによる今後の未病施策の展開

県は、県内市町村の新たな保健事業の検討等に寄与するKDBデータの自動解析結果などを、市町村の意向もふまえながら、県の未病施策を通じて順次提供していきます。また、県と県立保健福祉大学等が有する未病指標等のデータを新たに組み込んだ分析と利活用も推進します。さらに、生成AIの活用により、特定保健指導や未病産業のサービス等において、データを踏まえた個別化したアドバイス生成が可能になると期待しています。これらによって、データによる未病の見える化と改善を進め、県内の各市町村等への成果展開を図ります。

 

(注記)KDB(国保データベース)について

国民健康保険(国保)に関するデータを統合・分析するためのシステムのこと。国保連合会が保有する健診・医療・介護の各種データを活用し、地域の健康課題の明確化や、保健事業の計画策定、評価を支援する役割を担っている。

 

(添付資料)株式会社日立システムズ・株式会社メドミライ ニュースリリース資料(PDF:1,682KB)

 

問合せ先

政策局いのち・未来戦略本部室

未病産業担当課長 湧川
電話 045-285-0047

未病連携グループ 佐藤
電話 045-285-0778

このページの所管所属は政策局 いのち・未来戦略本部室です。