更新日:2023年9月12日

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水環境(沿岸域及び閉鎖性海域)への影響と適応策

神奈川県における沿岸域及び閉鎖性海域の水環境に関する気候変動の影響と適応策

気候変動の影響

 海水の表層の水温上昇により表層と底層の海水の循環が滞ることで海の底層に酸素が供給されなくなり発生する貧酸素水塊は、底層に生息する生物に大きな影響を与えます。
 貧酸素水塊は、夏場の東京湾で毎年発生していますが、将来、発生規模の増大が予測されています。

※貧酸素水塊とは、水中の酸素濃度が著しく低下した水のことを言います。

影響に対処するための県による施策(適応策)

 東京湾の貧酸素水塊の発生規模の増大が懸念されることから、溶存酸素等海洋モニタリング調査により貧酸素水塊の挙動を把握します。

現在県で取組んでいる具体的な事例

  • 東京湾の溶存酸素等海洋モニタリング調査を実施し、数値シミュレーションにより貧酸素水塊の発生メカニズムを解明

【参考】日本全国における気候変動による影響(概要)

出典:気候変動影響評価報告書(別ウィンドウで開きます)(2020年12月、環境省)

現在の状況

  • 全国63.8%の地点において表層海水温が上昇傾向
  • 全国的に酸性化傾向(水素イオン濃度指数(pH)が0.0014/年~0.0024/年低下)

将来予測される影響

  • 海水温の上昇
  • 強風の継続時間が減少し、溶存酸素濃度の回復が困難になる
    • 東京湾では、2046~2065年に、強風(南西の風速10m/s以上)の継続時間が減少
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