更新日:2024年3月27日

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気候変動影響に関する潜在的ニーズ調査

気候変動影響に関する潜在的ニーズ調査の結果を紹介します

調査の目的

 気候変動は地球規模で起こる現象ですが、その気候変動によってどのような影響を受けるかは、地域によって様々です。神奈川県内でも、沿岸部と山間部、都市部と郊外などでは、影響の現れ方は異なると考えられます。そのような影響に適切に対処していくには、地域の情報を細かく集めていく必要があります。
 そこで、県内各地域で、気候変動に伴う自然災害による影響を中心に、潜在的なニーズや課題について調査を行っています。
 この調査の結果は、県における適応策検討の参考とするほか、気候変動に関する効果的な情報発信に役立てていきます。

調査の方法

ヒアリング調査

 初期的調査として、調査対象地域において気候変動に関係の強い行政の関係部局に対してヒアリングを行います。その後、ヒアリング対象者から他の関係者(ステークホルダー)に関する情報を提供してもらう形でヒアリング対象者を拡大していきます(芋づる式サンプリング)。
 ヒアリングでは、主に次の項目について聞き取りを行います。

  • 日頃感じている気候変動等の影響
  • 将来的に予想される気候変動等の影響
  • 気候変動が予想される中での理想的な未来
  • 理想的な未来を実現するためにできることや課題

ヒアリング記録の解析

 ヒアリング記録について、テキストマイニングなどの手法を用いて分析し、調査対象地域において関心の高い気候変動影響などを見える化します。

※テキストマイニング:テキスト(文章)を単語やフレーズなどの単位に分割し、それらの出現頻度や共起関係(同時出現)などを集計し、定量的に解析する手法(出典:金明哲『テキストデータの統計科学入門』,岩波書店,2018,p2-p4)

ステークホルダー会議

 ヒアリング調査対象者に対して、ヒアリング結果をフィードバックします。また、ヒアリング調査で特に関心の高かった気候変動影響に関係する専門家を招き、専門的観点から話題を提供してもらいます。
 また、参加者の間で、調査対象地域において、気候変動に対して必要な取組などについて意見交換を行います。

 これら一連の取り組みを通じて、調査対象地域における気候変動に関する潜在的なニーズや課題を明らかにします。

調査結果


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