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初期公開日:2024年4月25日更新日:2024年4月25日

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2021年度県内の温室効果ガス排出量(速報値)推計結果

2024年04月25日
記者発表資料

県は、2050年脱炭素社会の実現に向けて、2030年度の県内の温室効果ガス排出量を2013年度比で50%削減することを目指しており、その対策の基礎資料とするため、県内の温室効果ガスの排出量(注記1,2)の推計を毎年度実施しています。このたび、速報値(注記3)として2021年度(令和3年度)の排出量を取りまとめましたので、お知らせします。

温室効果ガス排出量

  • 2021年度の県内の温室効果ガス排出量は、6,039万トン(二酸化炭素換算。以下「t-CO2」で表現。)で、前年度(2020年度確定値。以下同じ。)と比べると1.3%増加しており、これは、新型コロナウイルス感染症に起因する経済停滞からの回復により、エネルギー消費量が増加したこと等が主な要因と考えられます。また、2013年度の排出量と比べると18.4%減少しています。
  • 森林等による温室効果ガス吸収量は16万t-CO2で、吸収量を差し引いた正味の排出量は、6,023万t-CO2となり、2013年度の排出量と比べると18.6%減少しています。

注釈 環境省が発表している2021年度の日本全体の温室効果ガス排出・吸収量(確報値)は、前年度と比べて2.0%増加しており、増加の主な要因は新型コロナウイルス感染症に起因する経済停滞からの回復によるものと分析されています。

表1 県内の温室効果ガス排出量(単位:万t-CO2

区分 2013年度 2020年度(確定値) 2021年度(速報値)
温室効果ガス 排出量 排出量 増減率(%) 排出量 増減率(%)
対2013年度 対2013年度 対前年度

二酸化炭素 7,118 5,585 △ 21.5 5,649 △ 20.6 1.1
その他ガス注釈 280 378 34.9 390 39.4 3.3
合計 7,398 5,963 △ 19.4 6,039 △ 18.4 1.3
吸収量(森林等) △ 16 △ 16 0
合計(吸収量含む) 7,398 5,947 △ 19.6 6,023 △ 18.6 1.3

注釈 メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六ふっ化硫黄(SF6)、三ふっ化窒素(NF3

二酸化炭素(CO2)排出量

  • 温室効果ガスの約94%を占める二酸化炭素の排出量は5,649万t-CO2で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に伴う社会経済活動の制限・自粛が緩和されたことによる産業部門・業務部門・運輸部門におけるエネルギー消費量の増加等により前年度と比べると1.1%増加し、2013年度と比べると20.6%減少しています。
  • 2021年度の排出量の部門別構成比は、産業部門(31.9%)が大きく、次いで家庭部門(18.4%)、エネルギー転換部門(16.9%)の順になっています。
  • 2013年度の部門別排出量と比較すると、業務部門(△32.5%)、産業部門(△25.3%)、運輸部門(△20.1%)、家庭部門(△17.3%)、廃棄物部門(△14.2%)、エネルギー転換部門(1.7%)であり、エネルギー転換部門以外で減少しています。
表2 県内の二酸化炭素排出量の部門別比較(単位:万t-CO2
区分 2013年度

2020年度(確定値)

2021年度(速報値)

排出量

(構成比%)

排出量

(構成比%)

増減率(%)

排出量

(構成比%)

増減率(%)

対2013年度 対2013年度 対前年度

エネルギー転換部門

(発電所等)

940

(13.2)

864

(15.5)

△ 8.1

956

(16.9)

1.7 10.6

産業部門

(製造業、農林水産業、建設業等)

2,413

(33.9)

1,741

(31.2)

△ 27.9

1,804

(31.9)

△ 25.3 3.6

業務部門

(サービス関連産業、公的機関等)

1,306

(18.4)

835

(14.9)

△ 36.1

882

(15.6)

△ 32.5 5.7

家庭部門

1,254

(17.6)

1,178

(21.1)

△ 6.1

1,037

(18.4)

△ 17.3 △ 11.9

運輸部門

(自動車、鉄道、船舶)

1,073

(15.1)

852

(15.2)

△ 20.6

857

(15.2)

△ 20.1 0.7
廃棄物部門

131

(1.8)

116

(2.1)

△ 11.2

112

(2.0)

△ 14.2 △ 3.4
合 計

7,118

(100.0)

5,585

(100.0)

△ 21.5

5,649

(100.0)

△ 20.6 1.1

注釈 部門別排出量は、発電及び熱発生に伴うCO2排出量を各最終消費部門に配分した排出量

注記1 地球温暖化対策の推進に関する法律では、次の7種類のガスを温室効果ガスとしています。二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六ふっ化硫黄(SF6)、三ふっ化窒素(NF3

注記2 温室効果ガスの排出量は、端数処理(トン又は万トン単位で四捨五入)をしているため、各表の合計値と内訳が合わないことがあります。また、増減率、構成比等はトン又は万トン以下の端数を含めて計算しているため、表中の数値を用いた計算と合致しない場合があります。同様に、四捨五入の関係で構成比の合計が100%にならない場合があります。

注記3 温室効果ガス排出量は、各種統計値に基づいて算定していますが、使用している統計の中に2021年度の値で暫定値のものがあるため速報値としており、今後、その暫定値が更新された際に、改めて推計し直して確定値とします。

 

参考資料

(別紙)2021年度県内の温室効果ガス排出量(速報値)推計結果概要(PDF:756KB)

 

《SDGsの推進について》

県では、SDGsの達成にもつながる取組として、温室効果ガス排出量の推計結果を基に地球温暖化対策を推進しています。

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問合せ先

環境農政局脱炭素戦略本部室

脱炭素企画担当課長 前橋
電話 045-210-4052

企画グループ 宮部
電話 045-210-4076

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