警察署長会議における訓辞

掲載日:2021年4月23日

神奈川県公安委員会

警察署長会議における訓辞

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警察署長会議における訓辞

 

令和3年4月14日 定例警察署長会議 

 

 御紹介いただきました、公安委員会委員の岡田です。

 公安委員会委員長を3月31日から1年間務めます。よろしくお願いします。

 県下の治安維持に日々御尽力いただき、ありがとうございます。感染症対策のために、このように一堂に集まる機会がない中、本日は貴重なお時間をいただきました。私が皆さんへ期待することを簡潔にお伝えできればと思います。

 

 署をまとめる皆さんには、署のトップリーダーとして、何よりも第一線で頑張る署員たちのモチベーションをしっかりと維持していくことに尽力していただきたいと思います。

 

 私は基礎自治体の行政マンでした。事は現場で起きます。現場でどう対処するかで、市民の生活・命を守れるかどうかが決まると考え、徹底した現場主義で仕事をしてまいりました。初動、情報の適正さは担当する職員の責任感や想像力などの、意識に起因するところが実に大きかったと痛感しています。

 県民が肌で感じる治安への不安は、現場で起こる様々な事件・事故の積み重ねです。地道な防犯や事故防止活動が、市民生活を安定させる基本となります。今、公安委員会委員として、第一線の署員たちに心からエールを送っています。

 現場主義に徹すると見えてくるものがあります。自戒の念も込めて思うことは、そこで見えてきたことをしっかりと周囲に伝えなければ、同じことが繰り返され、発展がない。また、前例よりも先のことをいつも考察していなければ的確な判断はできません。皆さんの立場から見えているもの、見えてくるものを上司・同僚・部下にしっかりと伝え、事に当たるときには前例にこだわることなく判断することが大切です。

 

 令和元年10月の署長会議で私は、「猛スピードで進むAIネットワーク社会で警察の仕事はどのように変化すべきか」を考えていただきたいという思いをお話しました。今や幼少期からインターネットに接してきた世代が、様々な社会活動を生み出しています。一方で、私たちの身近な生活の中にインターネットを介した犯罪が多くなりました。また、先月、警察庁が発出した「令和2年版回顧と展望」を見ますと、コロナウイルス感染症の特集に続き、第2章の「サイバー攻撃」に多くのページを充てています。事件・事故が起こる現場として、社会経済のインフラとなっているサイバー空間がクローズアップされています。

 神奈川県は、一定の企業が集積し、大規模な国際イベントが行われます。県警察の仕事はますます、複雑化していきますが、どこが現場であろうと、事件・事故は人が起こします。従って、人が解決していかなければなりません。貴重な人材をどのように配置していくべきか。県警察としての工夫と英断が必要になります。併せて、手続の簡素化や伝統的な仕事のやり方を見直さなければなりません。この点は公安委員会委員の間でもたびたび話題に上がります。これから、様々な対応が求められていくと思います。

 経験則で恐縮ですが、変えること、変わることには不安が付きまといます。どんな職場でも、反発があり混乱します。しかし、上司への信頼がある職場、職員の意識が高い職場では混乱は実に少ない。混乱のリスクを最小限にするためには、良い意味の緊張感を保ち、誇り高き使命感を持つ署員たちのやりがいを失わせないことです。皆さんへの期待は大きなものがあります。

 

 新型コロナウイルス感染症対策は、まだ、当分の間、続くと思います。先日、知事に御挨拶申し上げた際、警察官にワクチン接種を急いでほしいと申し上げました。大きくうなずいておられました。後日、全国知事会で警察官へのワクチン優先接種を提案していただきました。第一線で、命を懸けた業務に従事する方たちへのワクチン接種は、急がれるべきだと思います。

 年齢の順番から、皆さんより私が、先に接種することになりそうですが、皆さんへのワクチン接種を急ぐよう声を上げていきたいと思います。

コロナ対策が続く中でも、現場が一番大事です。

 

 最後に、繰り返しになりますが、第一線で頑張る署員たちのモチベーションをしっかりと維持していただくようお願い申し上げ、私からの訓辞といたします。

 いつもありがとうございます。