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淡水魚類図鑑 コイ
コイ Cyprinus carpio
コイ目コイ科
分布 |
ユーラシア大陸(アジア・ヨーロッパ)が自然分布域と言われていますが、移植によりほぼ世界の温帯、亜熱帯域に生息するようになりました。
日本全国に分布しています。昔から移植が盛んなため、自然分布の範囲は明らかではありません。
関東平野や琵琶湖などでは野生型のコイが生息していましたが、その後中国等から飼育型のコイが移入され日本中に広まったと考えられています。今では野生型のコイは琵琶湖の水深20メートル以深に残存するのみと考えられています。
コイという名は、体が肥えている、味が肥えている(旨い)等からきているようです。
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形態 |
背びれのトゲは硬く、ギザギザの歯のようになっています。
長短2対のひげ(合計4本)があり、触感と味覚を感じると言われています。このひげは底にいるエサを探すのに役に立っています。
口(吻)が伸出させることができ、泥ごと底生動物などを口に入れ、えらから泥だけを出すようにして食べます。
口には歯がありませんが、いん頭歯(うすのような形の歯)がのどのところにあり、貝殻のような硬い物をかみ砕くことができます。
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雄と雌の違い
外観ではほとんど区別が付きません。
雄は頭が大きく、雌に比べ体がやや細い、胸びれは大きく、角張っています。雌は、ずんぐりして丸く、胸びれはやや小さく、丸みを帯びています。
コイの仲間(亜種)
マゴイ(野生のコイ)体高が低い、ヒゴイ、イロゴイ(体の赤いもの)、ヤマトゴイ(養殖種)体高が高い、ニシキゴイ(高価な観賞魚)、ドイツゴイ(うろこが少ない)
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