淡水魚類図鑑 ボウズハゼ

掲載日:2021年3月17日

ボウズハゼ Sicyopterus japonicus

レッドリスト 県カテゴリ:絶滅危惧II類(現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種)
国カテゴリ:絶滅危惧II類

スズキ目ハゼ科

ボウズハゼ

分布 関東地方以西の太平洋岸に分布します。相模川、酒匂川、早川等の流れの早い荒瀬に生息します。
形態 頭部は丸く円筒形のハゼで、全体にぬめぬめしています。雄の第一背びれは伸長します。
生態 川の中上流域に生息し、流れの強い早瀬で見られますが、生息適地の減少により、県レッドデータでは絶滅危惧II類に指定されています。
石についた付着藻類を食べますが、夏の時期はアユと競合し、アユの友釣りで釣れることがあります。
ハゼの中でも、動きが素早く、また吸盤の力が強いため、垂直な壁でも上ることができます。
産卵期は3から7月で石の下面に産み付けた卵を雄が保護します。ふ化した仔魚は海に下り、翌年春に川をそ上します。
川に入った頃は半透明の体で中層を泳いでいますが、次第に色素がつき始め着底します。この時、体が少し縮みます。

 

ボウズハゼ頭

頭部は丸く、全体にぬめぬめしています。
この丸い頭がお坊さんに似ており、しかも藻類食(精進料理)なので、この名前が付いたと言われます。

幼魚 稚魚は春先、海から川に群れで上ってきます。
上り始めは、体が透明で、アユなどのように中層をすいすい泳ぎます。
着底直後 川にそ上し着底したばかりの稚魚
アユの友釣りで釣れた ボウズハゼ アユの友釣りをしていると、ボウズハゼが釣れることがあります。

ボウズハゼも、アユと同じく石に着いた苔を食べるため、餌を食べる場所が競合しているからでしょう。