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更新日:2026年5月1日
ここから本文です。
過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。
はじめに、発表項目ではありませんが、「神奈川県交通死亡事故多発警報解除」についてです。
県内では、本年に入り交通死亡事故が多発しており、4月16日から20日までの5日間で7件の交通死亡事故が発生し、「神奈川県交通死亡事故多発警報」の基準に達したことから、4月21日から27日までの間、同警報を発表し、私からも県民総ぐるみで交通安全対策に取り組んでいただくようメッセージを発信しました。
警報期間中、関係機関・団体と連携して交通安全対策を強化した結果、交通死亡事故は0件に抑えられたことから、昨日をもって警報を解除しました。
県民の皆様をはじめ、関係機関・団体の多大なご協力により、警報が解除できましたことにつきまして、感謝申し上げます。
しかしながら、本日現在、県内の交通事故による死者数は全国ワースト1位であります。ゴールデンウィークを迎え、外出の機会も増えることから、引き続き、交通安全に心がけていただくようお願いいたします。
次に、「GREEN×EXPO 2027に向けた新たな機運醸成の取組を開始します」についてです。
県では、2027年3月から開催される「GREEN×EXPO 2027」に向けて、機運醸成を図るため、これまでさまざまな取組みを展開してきましたが、開催まで1年を切った中、より一層「GREEN×EXPO」を盛り上げていくため、新たな取組みを開始します。
まず、県の「GREEN×EXPO 2027応援団」である宝塚歌劇団のトップスター、雪組:朝美絢さんと、宙組:桜木みなとさんから、メッセージ動画が届きましたので、ご覧ください。
お二人とも宝塚のトップスターですけれども、神奈川県ご出身です。このお二人から応援メッセージをいただけたことは大変ありがたいことだと思います。県のホームページにはそれぞれ1分を超えるノーカット版の動画を掲載していますので、ぜひ、ご覧いただきたいと思います。
次に、自分たちだけの「折り紙トゥンクトゥンク」プロジェクトについてです。
こちらは、職員が折った「折り紙トゥンクトゥンク」ですが、まず、「(1) 経緯・コンセプト」についてです。
大阪・関西万博で万博が好きになり、「GREEN×EXPO」を応援したくて折り紙を始めたという、生活することに困難を持つ当時20歳の女性が、折り紙でトゥンクトゥンクを作成し、SNSに公開しました。
県では、こうした取組みを後押しし、子どもから大人まで、より多くの皆さんに、自分だけの「折り紙トゥンクトゥンク」を作っていただき、その想いを発信する、「折り紙トゥンクトゥンクプロジェクト」を始めます。
今後は、「(2) 取組例」にありますとおり、「広く知ってもらう」、「みんなで作る」、「想いを集めて発信する」という3つのステップで展開していきます。
ぜひ皆さん、自分だけの「折り紙トゥンクトゥンク」を作り、取組みの輪を広げていただければと思います。私の後ろにも折り紙トゥンクトゥンクが飾ってあります。
次に、「(3) 応援団への新規任命」です。
この「折り紙トゥンクトゥンク」を考案し、SNSで公開している、アカウント名「半日族_万博ありがとう 親娘さん」を、県の「GREEN×EXPO 2027応援団」に、新たに任命します。
このお名前は、大阪・関西万博を半日滞在で楽しまれていたことから由来されているそうです。
主にSNSでの発信などを通じてPRしていただくことを期待しています。
最後に、「知事による全国PRキャラバン隊」についてです。
日本全国で機運醸成を図るため、私自身が各地に赴き、トップセールスを行う「PRキャラバン隊」を5月から始動します。
まずは、5月9日、北の北海道からスタートし、地元の人気ラジオ番組「ごきげんようじ」の生放送に出演するほか、地元テレビ番組の収録を行うなど、北海道の皆さんにPRします。
さらに、5月22日には、南の沖縄でPR活動を行い、その後も全国各地で開催されるイベントや地方知事会の場なども活用しながら、「GREEN×EXPO」の魅力を発信していきます。
このように、私自らが先頭に立って、来たる「GREEN×EXPO」の開催に向けて、機運醸成の取組みをさらに加速させてまいります。
次に、「『KOUGEI EXPO in KANAGAWA』に向けて、神奈川県伝統的工芸品月間推進協議会を設立しました」についてです。
今年の11月7日から9日の3日間、パシフィコ横浜で開催する、伝統的工芸品の国内最大級イベント「KOUGEI EXPO in KANAGAWA」に向けて、4月17日に関係機関の代表者等を構成員とする「神奈川県伝統的工芸品月間推進協議会」を設立しました。
今後、「KOUGEI EXPO in KANAGAWA」の成功に向けて、関係者が一丸となって取り組んでいきます。
「KOUGEI EXPO in KANAGAWA」では、伝統的工芸品の展示・販売・制作体験に加えて、アニメと伝統文化を融合させた展示や「GREEN×EXPO 2027」と連携した企画など、新たな取組みにも挑戦することで、伝統的工芸品産業等の振興につなげます。
主なイベントについてご紹介します。
大型スクリーンを設置したメインステージ「匠のひびきステージ」では、芸能人によるトークショーや、高校生による「花いけパフォーマンス」、など、皆様に楽しんでいただけるプログラムを日替わりで実施します。
伝統的工芸品の制作実演・ワークショップでは、本県の伝統的工芸品である「鎌倉彫」「箱根寄木細工」「小田原漆器」の職人が、その技術を皆様の目の前でお見せする制作実演を行うほか、大人から子どもまで楽しめるさまざまなワークショップもご用意します。
また、「アニメ×KOUGEIコラボギャラリー」では、若い世代に人気のあるアニメとコラボした伝統的工芸品の展示や、魅力的なグッズの販売を行います。
さらに、「GREEN×EXPO 2027」の特設コーナーでは、伝統的工芸品とコラボしたグッズの販売や折り紙トゥンクトゥンクをみんなで作るワークショップを検討しているほか、メインステージで「GREEN×EXPO 2027」応援団によるパフォーマンスなども予定しています。
加えて、4か月後に開幕する「GREEN×EXPO 2027」の神奈川館でも、「KOUGEI EXPO in KANAGAWA」で人気のあった伝統的工芸品の作品展示を考えています。
県内で開催される2つのEXPOをつなぐ取組みを行いますので、楽しみにしていてください。
また、「KOUGEI EXPO in KANAGAWA」に向けた機運醸成と、本県の伝統的工芸品の地元での盛り上がりを図るため、6月に鎌倉地区、10月に小田原箱根地区でプレイベントを実施します。
まずは、6月26日から28日の3日間、大船ルミネウィングで「鎌倉彫ふれあい展」を開催します。
鎌倉彫は、鎌倉時代の仏像などを作る仏師たちがルーツとされ、その特徴は刀痕という彫り跡をあえて残すところにあり、800年もの間、彫りと塗りの技術が高められ、脈々と引き継がれてきた伝統的 工芸品です。
「鎌倉彫ふれあい展」は、そのような鎌倉彫の制作を気軽に体験できるイベントです。
他にも熟練の職人による制作実演や展示・販売コーナーなどもございます。
「鎌倉彫ふれあい展」にぜひお越しいただきたいと思います。
小田原箱根地区のプレイベントの詳細については、決まり次第お知らせします。
県は、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念の普及と、誰もがその人らしく暮らすことができる社会の実現に向け、子どもたちにも分かりやすい「ともいきコンセプトブック」を作成しました。
タイトルは「みんなってだれのこと?」です。
原案は保科琢音さん、作画は稲葉野々さんにお願いをしました。
このコンセプトブック作成の背景として、ここ数年、県民ニーズ調査において「ともに生きる社会かながわ憲章」の認知度が、前年を下回る傾向にあるという状況があります。
津久井やまゆり園事件から10年が経とうとする中で、事件を知らない子どもたちの世代に、事件から学んだ私たちの教訓を伝えていくことが大変重要です。
そこで、このコンセプトブックでは、子どもたちに向けて、私たちが普段使う「みんな」という言葉のなかには、車イスの人や目の見えない人、外国の人はもちろん、まだ会ったことのない人なども含まれていることに気づいてもらい、多様な人々がともに生きる社会について考えるストーリーとなっています。
制作に当たっては、県民の皆様に「あなたにとってみんなとは?」「笑顔で暮らせる場所とは?」というアンケートを実施したほか、いくつかの小学校においてワークショップを実施しました。
巻末には、津久井やまゆり園事件の経緯、憲章の理念なども掲載し、学びを深められる構成としています。
約2万部の冊子は、県内の小学校に送付するほか、県のホームページの特設サイトで電子版を公開します。
今後、小学校での道徳や総合学習、「いのちの授業」等での活用や、県内各地での出張授業や読み聞かせイベントなどを通じて、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念の普及に活用していきます。
次に、「『SHINみなとみらい』で支援を受けるベンチャーと大企業のプロジェクトが事業化に向けて取り組みます!」についてです。
「SHINみなとみらい」では、ベンチャー企業と大企業等の連携によるオープンイノベーションを促進する取組み「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」を実施しています。
今回、採択したプロジェクトにおいて実証事業を行い、具体的な成果が得られたことから、今後、両者で事業化に向けた取組みを進めていきますので、お知らせします。
このプロジェクトは、ベンチャー企業である「トイメディカル株式会社」と、大企業である「株式会社グリーンハウス」の2社が、減塩の常識を変える、新しい食事メニューを開発するプロジェクトです。
トイメディカル株式会社は、食事に含まれる塩分を、海藻由来のアルギン酸類で吸着し、吸収されにくい形に変化させ排出する仕組みである「塩分オフセット技術」を有するベンチャー企業です。
また、株式会社グリーンハウスは、社員食堂の運営や「とんかつ新宿 さぼてん」を全国で展開する大企業ですが、管理栄養士による栄養指導など、「食を通じた健康」に取り組んでいます。
2社で取り組んだのは、これまでの減塩の取組みにおいて一般的である「味を薄くする減塩メニュー」ではなく、味や満足感を損なわずに、塩分を排出することができるメニューを開発するものです。
今回は、グリーンハウスの調理技術や知見を活かして開発したメニューを、モニターの方に試食いただき、効果や満足度を測定する実証を行いました。
こちらが試食会の様子です。
管理栄養士など、試食された方からは高い満足度が得られました。
また、高齢者施設に入居する方に対しても実施しましたが、継続して食べたいという声が得られました。
また、こちらは、もう一つの実証のために新しく開発した、「塩分オフセットゼリー」になります。
このゼリーは、外食など、塩分が調整されていない普通の食事からの塩分を、アルギン酸類で吸着し、排出することを目的に開発したもので、食後に食べることで、その前に食べた食事に含まれる塩分を排出することができます。
このゼリーを2週間にわたり継続摂取した約150名の方をモニタリングしたところ、尿に含まれるナトリウムの量が低下したことから、ゼリーの摂取によって、体内から塩分が排出される効果が確認できました。
また、塩分摂取が多いとむくみやすくなると言われていますが、足の「むくみ」の改善効果を感じられたとの声が得られました。
ちなみに私も食べましたが、味も美味しくて、これで塩分が排出できるのかと思うと、これはぜひ使いたい、早く商品化を期待したいと思ったのは正直なところです。
こうした効果が確認できたことから、美味しさを損なわず、塩分を排出することができる、新しい食事メニューの事業化などに向けて取り組んでまいります。
県は、今後も、ベンチャー企業の成長を支援するとともに、ベンチャー企業の斬新な発想や技術を活用して社会課題の解決と県経済の活性化に取り組んでまいります。
知事出席主要行事については、事前に送付した資料のとおりですが、そのうち、1件コメントします。
本日、一般社団法人Water Scope Japanとの覚書締結式を実施します。
これは、GREEN×EXPO 2027を契機とした“Vibrant INOCHI”の発信について連携していくものです。
会場は、県庁本庁舎第2応接室です。16時から事前の記者レクを行いますので、ぜひ取材にお越しください。
私からの発表は以上です。皆さんからのご質問をどうぞ。
記者: GREEN×EXPOにつきまして、今回、宝塚のこれだけのトップスターの方であったり、あと一般市民の方でも、とても工夫あふれる方が集まって、前々回の会見で知事が懸念として、認知度がまだ高くないということをおっしゃっています。今回、知事も北海道まで行かれますし、心強い応援団とともに、どのような点を打ち出していきたいか。認知度が低いということですので、まだまだGREEN×EXPOとはなんだろうと思っている方、多分多いと思いますので、こんな点を打ち出していきたいというところを伺えますでしょうか。
知事: 認知度がまだまだ低いというのは、私の実感です。これを何とかして盛り上げていきたい。大阪・関西万博は始まるまではいろんなこと言われましたけど、始まってみたら大変な人気だったわけです。その流れがあるから、あの万博という余韻がまだ残っているうちに、次の万博がもう開かれるのだという流れを早くつくっていきたいと思っています。なかなか国際園芸博覧会というものが、あの万博だと思っていない人がまだまだいらして、結びついてないというのは正直なところです。GREEN×EXPOという名前もつきましたので、これの応援団ということで、今回、応援団に選ばせていただいた方は、さまざまな分野の方でありまして、その人たちのそれぞれのネットワーク、発信力を持って、さまざまな形で展開していってもらいたいと思っています。この「折り紙トゥンクトゥンク」というものも、非常にいい素材になったと思っています。これもわれわれが仕掛けたわけではなくて、さっきもお話をしたように、一般の方が自分でこんなことをやったらどうだと発想されたものでして、それをわれわれが受け止めて、これをどんどん展開していこうということでやっていきます。ありとあらゆる手段を使って、認知度を上げていくために全力を尽くしていきたいと思っています。
記者: 今回採択したものは、知事がずっと就任以来やってこられた未病というものに、大いに関わるところだと思います。SHINみなとみらいはずいぶん進んできたと思いますけれども、今回のトイメディカルさん、グリーンハウスさんに対して、あるいは未病とSHINみなとみらいという掛け合わせに対する期待と受け止めを教えていただければ。あと、出来れば宇宙とか衛星もSHINみなとみらいとの掛け合わせというのはとてもいいと思いますので、もしそちらでの期待もあれば所感を伺えればと思います。
知事: 就任当初から、ベンチャーを支援したいということをずっと考えていました。海外視察した折にも、ベンチャーの支援拠点を見学、視察したこともありました。そういった中で、神奈川で進めてきたのが「HATSU」、「SHIN」という、「HATSU鎌倉」、「SHINみなとみらい」でして、「HATSU鎌倉」というのは、ベンチャーを目指す、まだぼやっとしたイメージの方がそこに入って練り込んでいく、そして、ある程度形が見えてきたら、「SHINみなとみらい」に来ていただいて、事業化を目指していくということです。そういう流れを作ったのですが、ベンチャーとは要するに、社会課題を解決するということが大きな方向性だと思います。社会課題というのは、ベンチャーにとってまさに栄養素です。「SHINみなとみらい」を作った当初から、私は担当者の県庁職員は県庁本庁舎に帰ってこなくていい、そこにずっといろと言って、常駐させています。常駐させた神奈川県庁の職員が、神奈川県が抱えている社会課題を皆さんに提供するという役割を担っておりまして、そしてこちらから、「こんな課題があるんですよ」と提供する。そして、皆さんからご質問があれば担当者を呼んでくるという形で、県と密接に結びついたベンチャー支援拠点として展開をしてきました。それとともに、「SHINみなとみらい」の大きな特徴の一つは、ベンチャーはたった一つの会社で作っていくよりも、会社同士が触れ合って、そこで新たな化学反応が起きて、新たなビジネスが展開していくということです。これはベンチャーにとって、自分たちがやりたいことです。だからこそ、その拠点にみんなが集まっているということが大事です。「SHINみなとみらい」の一つの特徴としては、ベンチャーだけが集まっているのではなく、そこに大企業も入っているということは一種の特色です。大企業も入っているということは、ベンチャー同士の化学反応だけではなく、大企業とベンチャーの化学反応もあるのではないかと想定し、大企業の担当者もそこにいます。今回ご紹介した例は、まさにベンチャーと大企業の化学反応によって起きた商品、サービスということになります。ですから、こういう形で、こういうものが育っていけばいいなと狙った方向で、まさに新しいビジネスがどんどんできているということです。先程未病の話がありましたが、まさに未病というのは、この超高齢社会という社会課題をいかに解決するかという中で、神奈川県から掲げた大きなコンセプトです。そのコンセプトについて、「SHINみなとみらい」でも、ご要望に応じてしっかりと説明して、何が大事なのかといった中で、社会課題に対して大企業とベンチャーが寄り添い、新たな化学反応が起きて新しい商品になってきた。非常に歓迎すべきいい流れだと思います。このような形で、今おっしゃった宇宙産業は、これから宇宙で住む時代、そしてこの課題をどうするのか、宇宙で住むときに何がどう必要なのかということを想定し、さまざまなベンチャー、そして大企業も化学反応を起こして、いろんな新しいものが出てくるということです。しかもそこで出てきたものは、デュアルユースという、今の世の中でも使えるようなものになってくるだろう、持続可能なものになってくるだろうという期待をし、これからもしっかりとベンチャー支援を進めていきたいと思っています。
記者: ホームレスの実態調査の関係で伺います。昨日、厚労省の調査で県内のホームレスの今年1月時点の人数が前年から25人増えて391人だったという調査結果が公表されました。今回、県内では16年ぶりの増加ということなのですけれども、現状の知事の受け止めと、今後ホームレス対策、どのように進めていきたいかお考えあればお願いします。
知事: ホームレスが増えているという事実について、あまり深く認識していませんでしたけれども、この物価高騰という中で賃金が上がる流れと言いながらも、なかなかそういかない人もいるという状況の中で、やはり取りこぼされてくる方も増えているという現状は、重く受け止めなければいけないと思います。ただこれは全体の問題だと思うのですが、今の状況としてみれば、イラン情勢がどうなるか、非常に先行きが不透明です。当初はあれだけの戦争が始まり、そしてオイルが入らなくなってきたという状況の中で、経済もめちゃめちゃになってしまうのではないかという心配もありましたけれど、今の株価の状況を見ていて、かなり高めで動いているということがあります。そうすると多くの皆さんは、先行きに対しては、ある種の期待感を持っていらっしゃるのかなと思いますが、それはどうなるかまだ分からないです。最悪の事態を想定するとめちゃめちゃなことにもなり得るわけです。オイルが全く入らなくなって、いろんな物資も滞る、そして物価はさらに高騰する、というようなことになると、そこで生活がうまくできなくて取りこぼされてしまう人がどんどん出てくることもあり得る。そうならない楽観的なシナリオでいけば、今ホームレスが増えているという現状も、経済が回っていけばなんとか解消されていく流れになるかもしれない。今の段階でこれをどうするかというのは、なかなか判断できないところですが、われわれはそういった大きな国際情勢も含めながら、経済の状況を確認しながら、生の声を拾い上げながら、早め早めの対応をしていきたいと思います。
記者: お聞きしたいことが二点あるんですけども、一点目、大槌の山林火災についてなんですけども、地元で消火活動をご苦労されていると思うんですけど、なかなか四苦八苦されてうまくいかないのが実態のようで、知事かねてから、消防、もしくは防災ヘリも含めた、備えということについておっしゃっていますけれども、ああいった大きな火災がリアルに、アメリカでよく起こっていますけど、日本でもリアルに起きてしまって、なかなか四苦八苦している現状を見て、神奈川も西部をはじめ、山林がものすごくいっぱいあるわけですけども、我が身に置き換えた時にどうしていこうか、備えが十分なのか、もしくはお金をかけて、備えなくちゃいけないのか、それとも起きてしまった時にはもう自衛隊も含めたサポートをお願いしなくてはどうしようもない状況も起こり得るのか、大槌のことを踏まえた知事の所感をお聞かせください。
知事: 最近、山林火災が非常に多いです。神奈川県でも年末と年始にかけて、山林火災がありました。その時の新聞にも投稿をしたのですが、あの時のわれわれの体験を踏まえて、自衛隊のヘリを早めに出た方がいいのではないかということを提案いたしました。あれはわれわれの本当に生々しい経験です。年末の火災、伊勢原の火災の時には、私もヘリコプターに乗って空中から視察をしたのですが、ヘリコプターが次々に行って消しているのかと思ったら、なかなかそういう状況ではありませんでした。しかも、私も最初から消防だけではなくて、自衛隊のヘリもお願いすべきだと言いましたが、担当者は、ルールにきちっと従おうとしますから、災害における自衛隊要請には三要件があり、緊急性があること、他に変わる措置がないということ、それと公共的な役割があるということ、この三つが三要件になっているということを重視し、まずは消防で消して、それで、手に負えなくなったら、自衛隊にお願いすると言っていました。火事はそういうものではないのではないかと言いましたが、やはり自衛隊の要請が少し遅くなり、そして鎮火までだいぶ手間取ったということがあります。そして、今度は年が明けてから起きた、秦野での山林火災です。この時には私は当初から、自衛隊に早く出てもらえと言ったら、本当に自衛隊のヘリも最初から出てくれて、ずいぶんと早く消すことができました。焼失面積も最小限に抑えることができました。いろいろと調べてみると、消防のヘリで落とせる水の量というのは最大1トンです。ところが、自衛隊のヘリは5トンです。特に山林火災の場合、地上からなかなかたどり着くのが難しいという場合には、この空中からの消火というのは非常に重要な要素になってきます。その時に火がついて、まだ小さいうちに消せば、もうそれで済みます。そのため、自衛隊はこの火事、火災においては、あまりその三要件ガチガチにではなく、その状況に応じて対応する、今のルールでも知事が出てくれと言えば、それは三要件関係なしに出てくれることになるのですが、やはりルールがあると、ルールに従わなくてはいけない。それが変に拡大解釈され、自衛隊がいつでも、すぐにでも、みんなに出ろといわれたら出ていくとなると、それはまた違います。最小限に抑えることは間違いないですが、有効に使わなければいけないという中で、やはり山林火災というのは、ある種、特別に考えなければいけないと本当は思います。最初はどの火から始まったかは分かりません、本当はタバコの火の不始末かもしれない、タバコ一本の不始末の火で燃え上がって、これだけ大きな火事になるというものが火事ですから、なるべく早く消すということが大事です。今回、私も調べたところ、自衛隊ヘリを要請したのが何時と調べたのですが、何時から燃え始めたか、詳しいことまでは私自身も把握できていないですが、当日の午後4時に依頼をしているので、ずいぶん経ってから、次の日になってからというわけではないとは思います。午後4時からの派遣要請だと、やはり、かなり日没も迫っていますから、もっと早くできなかったのか、それは調べていないから分からないですが、これから、ああいう例を見たら、自衛隊ヘリは真っ先にでもいいから駆けつけるという流れをつくっていかなければいけないのではないのかと改めて今回思いました。今回、雨がやっと降って、先程ニュースを見たら、だんだん制圧の方に向かっているということなので、このまま消えてもらうことを願いたいと思います。
記者: もう一点だけ、先程のホルムズ海峡の影響についての知事のご説明ですと、そう悲観する、楽観とはおっしゃいませんでしたけど、悲観する状況でもないというお話をおっしゃっているように受け止めたんですけども、県内の特に中小企業の声を聞くと、確かにガソリンスタンドのガソリンが枯渇している、長蛇の列ができているという状況はないようですけども、主にナフサ不足の影響で、受注どおり生産できない状況、そもそも品薄になっちゃっているということが各方面で起きている、悲鳴の声も上がっているようなんですけども、この県内の今の影響について、改めてご所感をどう受け止めていらっしゃるか、お聞かせいただけないでしょうか。
知事: 楽観視しているという意味ではありません。株の動向を見ていると楽観視する皆さんが多いから株が上がっているのではないかと思ったということであり、われわれは中東情勢に関する特別相談窓口を持っていますが、本日正午現在で寄せられたのは5件です。いずれも中小企業制度融資による支援を受けたいとの相談でありました。また、神奈川産業振興センターに設置したよろずワンストップ相談窓口では、本日正午現在、同様の相談が6件ということです。まだ数は少ない。ただ、いろんな情報を見ていると、石油そのものではなくても、石油由来の製品によって、いわゆる目詰まりが起きているという中で、いろんなところで部品が足りないということが、さまざまな現場で起き始めているということが伝えられています。目詰まりというのは、どう解消するかということは、一個一個丁寧に見ていかなければならないと思います。だから全くものがなくて困っているのではなく、いろんな商品の流れがあるけれど、次のことを見越して、少し生産を抑えたみたいなことがあると、その先のことが全部詰まってくるとか、個別の例を一個一個、紐解いていくと、目詰まりはほどけていくのかもしれないということだと思います。そういったあたりを県としてもできる限りのことをやっていきたいと思っています。ただ、今はこの株高を見て、皆さんある程度の楽観的な見方をしてらっしゃるのかもしれないけど、われわれとしてみれば、最悪の事態といったことも想定しながらずっとその推移をしっかりと注意深く見守っていきたい。そして早め早めの対応をしていくような体制をずっと継続していきたいと思っています。
記者: 項目外で一点お伺いします。先週の県議会の厚生常任委員会で、県立福祉機構の人事をめぐる議論がありました。委員の先生方から、独法に登用された一人が、過去に有罪判決を受けているのではないかという指摘があって、内容からして、利用者やご家族の方の理解が得られないのではないかというような、説明不足ではないかという指摘がありました。その際にこの方の経歴について知事は存じ上げてなかったということで、その選考の過程についても、知事が関与されてなかったということも、当局の方から発言がありました。当然この方すでに更生されて社会復帰されているということが大前提にあると思うんですけれども、今回の議会での議論を受けて、知事の受け止めともし県として何か対応されることがあれば、教えてください。
知事: この人事は、私が決めることではなく、県立福祉機構の理事長が決められることです。その中で今、県議会で話題になった方は、私もよく存じ上げています。非常に立派な方でして、まさに「福祉を科学する」というコンセプトでは、本当に最先端を走っていらっしゃる方だと思っています。そういう方がいらっしゃることが、この県立福祉機構が目指す「福祉を科学する」ということを前に進めるために非常に重要だということです。私はその方が来てくださったことについて感謝しています。今回取り上げた問題、私はそのプロセスというか、この方の過去のことは、そういう事実は知りませんでしたが、基本的にはもう更生されているわけですから、われわれは別の話として、例えば罪を犯した方でも、その刑を終えて社会復帰された方に対して、ともに生きるということで支えていこうということを、われわれはずっと訴えているわけです。そういった活動をされている保護司のような方、それからこういうことを一生懸命やってらっしゃる方に対して、支援の手を広げるということで、1回罪を犯したから、この人はそういう人間なのだと烙印を押して、社会から追放するということは、われわれのともに生きる社会をつくっていこうという流れの中では、全く採用していない考えです。ですから、この方についても、私もよく存じ上げていますけれど、本当に立派な方で、この人でなければとても進められない、改革を進められないと思っていますので、しっかりと重要な役割を果たしていただくことを心から期待したいと思っています。
記者: 明日からフラワーガーデンフェスティバルがパシフィコで開かれますが、園芸博に向けた何か相乗効果や期待感があればお聞かせ願いたいです。
知事: 1年を切ったGREEN×EXPO 2027ですから、われわれは先程申し上げたように、ありとあらゆる機会を通じて、いろんな形でいろんな手段を通じて、みんなで盛り上げていきたいと思っています。その中で、そういったフラワーフェスティバルが行われるということは絶好のチャンスだと思います。そういう会場を通じながら、来場された皆さんは、花と緑にご関心がある方だと思いますから、その方たちにもっと期待感を高めるために、「今度はGREEN×EXPOですよ」ということを改めてそこで認知していただくような努力をしっかりやっていきたいと思っています。
(以上)
このページの所管所属は政策局 知事室です。