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更新日:2023年10月20日

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定例会見(2023年10月20日)結果概要

過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。

定例会見項目

中国訪問結果について

 発表項目はありませんが、1点報告いたします。
 10月16日から18日の日程で実施した中国・遼寧省訪問についてです。
 今回、遼寧省との友好提携40周年記念事業に参加したほか、中国企業の本県への進出を働き掛ける投資セミナーの開催や未病に関する講演などを行いましたので、その概要について報告します。
 まずは李楽成遼寧省省長とお会いし、意見交換を行いました。これまでの本県と遼寧省の友好関係の歩み、また、双方が抱える高齢化といった課題などについてお話をいたしました。この場で私の方から、神奈川県が取り組んでいる、未病改善、そして、最先端のテクノロジーをあわせたヘルスケア・ニューフロンティア、こういった話もしました。遼寧省も大変高齢化が進んでいるということで大変興味を持って聞いていただきました。その後ですけれども、遼寧省との覚書の締結を改めてしました。これまでよりも幅広い分野でさらに連携していこうということを約束しました。
 その後、共に遼寧省を訪問した神奈川県日中友好協会青少年訪中団と神奈川産業振興センター企業ミッション団の皆様と一緒に、友好提携締結40周年記念式典に参加しました。大変大きなレセプションがありまして、その歓迎ぶりは、本当に熱烈歓迎といった状況でした。
 次の日、40周年記念事業の一環として開催しました神奈川県・遼寧省青少年書画交流展の開幕式に参加いたしました。これは、神奈川県と遼寧省の青少年からそれぞれ書や絵を募集しまして、優秀な作品を神奈川県と遼寧省でそれぞれ表彰するというもので、そのうち、遼寧省での展示会となります。私も展示作品を拝見いたしましたが、大人顔負けの作品もありまして、非常に感銘を受けました。こうした形で若い世代が文化交流することは素晴らしいことだと思います。これの日本版が横浜で11月から12月にかけて開かれる予定になっております。
 そしてその後、かながわ投資セミナーを開催いたしました。神奈川に関心を持っている多くの中国企業が集まる中、企業誘致施策セレクト神奈川NEXTの取組みも紹介いたしましたが、基本的にはヘルスケアニューフロンティアの話をしまして、私自らトップセールスを行ったということでありました。
 セミナー終了後には、同じ時期に訪中した県内中小企業によるミッション団にも参加いただきまして、ビジネス交流会を開催いたしました。私自身から、中国側の参加者一人ひとりに、神奈川の魅力をアピールしてまいりました。この場で、つい先程の知事の話を聞いて神奈川県に進出を決めた、そういった企業もありました。
 その後、これは未病に関する講演会です。遼寧省で健康・福祉分野に関わる方々に向けて、本県の未病の取組みなどを紹介いたしました。先程申し上げましたように、遼寧省は、中国の中でも最も高齢化が進んでいる地域となっていて、それに対して、神奈川県が同じ高齢化最先端の県としてどう乗り越えていこうかという話をしましたところ、大変関心を持っていただいたということであります。未病というコンセプトそのものは中国のオリジナルの古典的な考え方であり、これと最先端のテクノロジーを合わせながら、大きな世界的な課題である高齢化を乗り越えていこうという話をいたしました。
 その後、これも同じ日で、予定が詰まっていた日でしたけれども、東北育才外国語学校で行われました日本語によるスピーチコンテストに参加いたしました。ここはまさに名門校でありまして、高校生の日本語がとっても上手で、ここから東京大学に12年間毎年入るという名門校でありまして、日本語の上手さ、話しているレベルの高さに圧倒されました。実はここに、神奈川県から行っている高校生も同席していたのですけども、彼女たちも大変驚いた、衝撃を受けたとそのような感じでありました。こういう若者同士の交流といったものは非常にいいなと感じたところでありました。
 そして、最後でありますけれども在瀋陽日本国総領事館へ訪問いたしまして、片江総領事と面談をいたしました。総領事もずっとわれわれの行動につき合っていただきました。そして、こういった本県と遼寧省の関係、交流に今後もご協力いただくということで、お約束したところでありました。
 最終日ですが、瀋陽から大連に移って、飛行機で帰るというだけの日程でしたが、せっかく大連市に来るのでしたらということで急遽、大連市において、劉恩挙大連市常務副市長との面談がセッティングされました。
 大連市には、公益財団法人神奈川産業振興センターが事務所を設置しており、県職員も派遣して中国企業の県内誘致や県内企業の中国への展開支援を行っていますので、引き続き協力していくことをお話しました。また、ここでも、食事をしながらの会ではあったのですけれども、本県の未病の取組みをお話したところ、大変強い関心を持たれまして、今度はぜひ大連でも、そういった講演をしてほしいという話もありました。今回の訪問を契機に、今後も遼寧省との友好関係、交流をさらに深めてまいりたいと考えています。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前に送付した資料のとおりですが、そのうち1件お知らせがあります。
 本日、内堀福島県知事が県庁を訪問されます。福島県の主催イベント「チャレンジふくしまフォーラムin横浜」の開催にあわせて来県されており、県庁にも足を運んで頂けるとのことです。この後、15時15分から本庁舎3階第2応接室で面会します。
 私からの発表は以上です。皆さんからのご質問をどうぞ。

質疑

中国訪問結果について

記者: 中国の視察に関してですが、本日、福島の内堀知事が来られることとも関連するのですけれども、今中国の水産物の禁輸措置等で、日本の水産業者さんが大変な思いをされていたりとか、あと、中国経済の減速リスクが高まっていて、特に自動車市場が低迷すると、本県に大きな影響があるかなというふうに思われますけれども、今回の視察で、そういう中国の市民感情だとか、そういう経済の情勢だとか肌で感じたことがあったら教えてください。

知事: 私が知事になって遼寧省を訪問するのは3回目になります。5年ごと、今回40周年でありましたけれど、その前の35周年、30周年、こういう形でやってきたわけでありますが、最初に行ったのは、私のキャスター時代でありまして、今から30年前です。そのときから比べると、本当に、もう行くたびに街がどんどん、どんどん、立派になっている。瀋陽も本当に、実に綺麗な街になっている。そしてその活気といったものを感じたわけでありますけれども、しかし、よく話を聞いてみますと中国の国内の中では、この東北3省、遼寧省等々、若干遅れをとっているという話を聞きました。今むしろ上海とか南の方で非常に元気があるということで、元気がないという遼寧省ですら、やはりわれわれから見ると活気があるなと感じました。ただやはり、今、遼寧省は特に、今後どういう産業で発展していくべきなのかといったことについて、模索しているということを強く感じました。その時に、先程から何回も申し上げていますが、遼寧省の最大の課題というのは、高齢化が進んでいるということです。だからわれわれが申し上げた話というのは、その高齢化を乗り越える、そのプロセスを通じて経済のエンジンを回していこうということであります。しかも、その根本の考え方が中国のもともとのオリジナルの考え方である未病ということ、それに大変関心を示されたということです。だから、われわれが未病でグラデーションモデルだと説明したときに、例えばデータサイエンスがどんどん入ってくるのだ、ここにさまざまなセンサーとかいろいろなICT系の技術とかデジタルだとか、そういったものが入ってくるのだと。これはすごい大きなビジネスになりますよ、という話をして、ぜひそれを一緒にやっていきたいという声が非常に痛烈に伝えられたということであります。ですから、そういう意味で、中国といろんなことがあるでしょうけれども、しっかり結びついて、連携していくというのはお互いにとってWin-Winの関係を作っていくことにつながるのではないかと感じた次第でありました。

ライドシェアについて

記者: 岸田総理が23日にライドシェア解禁の検討に向けて所信表明演説で表明されるという話が報道されています。まだ総理が表明される前ですけれども、こうした政府の動きについて、知事から、もし期待があれば一言いただきたいのと、もし知事から政府や総理に対して働き掛けをされていた事実があれば、それも併せて教えてください。

知事: 国ではいわゆるライドシェアの検討を開始したと承知しておりまして、タクシー不足の解消に向けてしっかりと議論を進めていただくことを期待したいと思います。一方、地域の課題解決には、その地域の実情をしっかりと考慮する必要がありますので、本日開催します神奈川版ライドシェア検討会議では、この国の動きも注視しながら、三浦地域の実情にあった解決策を幅広く検討していきたいと考えています。このライドシェアの議論、このところ一気に盛り上がってきたと、実感を持っています。もともとのきっかけは菅元総理がライドシェアについて言及されたところから始まり、われわれもすぐにその場から検討を開始したといった中で、この神奈川版ライドシェアというアイディアを提起したところ、そういったことが相まって、一気に加速していったこと、こういった大きな流れは評価したいと思います。なぜならば、タクシー不足ということで、利用者の方が今困っているという現状があるということ、ここから始まるわけであり、私はいつも目線という言葉を大事にしていますけれども、利用者目線で考えたときに、それを何とかしようという動きがこうやって一気に高まっているということは、大いに歓迎したいと思います。私の方から政府側に何かを働き掛けたといったことは特にはありません。お互いにこの大きな課題を共有して感じながら進んできているというのが現状ではないかと思います。 

記者: 逆に政府側から、今の神奈川版ライドシェア、今進めているこの動きについて、何か話を聞かせてくれとか、何か国側から話が来ているかどうかをお願いします。

知事: 今回のこの後開かれる検討会ですけど、そこに国土交通省も参加してくださります。ですから当然このメンバーに参加するまでのプロセスの間で、国土交通省側から神奈川県に問合せがあり、どういうことを考えてらっしゃるのかという話、それならば参加しましょうということにつながったということがありました。

(以上)

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