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更新日:2022年10月27日

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定例会見(2022年10月25日)結果概要

過去の知事記者会見の様子をテキスト版でご覧いただけます。

発表項目以外

米国訪問結果について

 発表項目に入る前に2点報告いたします。まず、10月18日から22日の日程で実施いたしました米国訪問についてです。
 今回、アメリカ、メリーランド州において、同州との友好提携40周年記念レセプションへの参加や、覚書を結んでいるライフサイエンス分野でのセミナーの開催、そしてニューヨーク州において、ジャパン・ソサエティーでの講演や国連機関とのSDGsに関する意見交換などを行いましたので、その概要についてご報告いたします。
 これは冨田浩司駐米日本国特命全権大使との面談でありまして、今のアメリカの経済の状況、コロナ対策等々、話が進んだところでありまして、そして神奈川県が取り組んでいるヘルスケアニューフロンティアのご説明もいたしました。
 次は、2日目です。エリクサジェン・サイエンティフィック社を訪問いたしました。日本人の研究者が向こうで立ち上げたアメリカ企業でありまして、メリーランドの企業ですけれども、神奈川県のキングスカイフロントにありますライフイノベーションセンターに進出しておりまして、あと湘南アイパークにも進出をしております。非常に先進的なiPS細胞等々の機能をさまざまな細胞に分化させるという非常にすぐれた技術を持った企業であります。メリーランド州と神奈川県のライフサイエンス分野での連携ということのある種、象徴的な企業だと思います。
 次は、メリーランド州のラザフォード副知事との会談でありまして、ここで、神奈川県のライフイノベーションの取組みをご説明いたしました。未病ということも、何回もお目にかかっているので、よくご存知ありまして、今どのようになっているかという最新の情報をご説明いたしました。知事はちょうどいらっしゃらなかったのですが、ただ、1か月前に日本に来られていて、私は横浜で一緒に会食もいたしまして、神奈川県の未病、それからヘルスイノベーションの話も、最新の情報はお話ししてあります。
 次です。それからメリーランド州の神奈川友好提携40周年記念レセプションがありました。ここでこの人たちは友好提携の中で神奈川に来ていた大学生たちです。そのときの様子を発表してくれたりして、非常に心温まる友好関係といったものを確認したところでありました。
 次は、20日、3日目です。国立老化研究所、NIAというところです。これはNIHというところの中にある国立老化研究所を訪問いたしました。ここでサムビセッティ教授、この方ですけれども、この方と意見交換を行ったわけです。この方は非常に老化に関してご興味があって、未病コンセプトに大変共感を示してくださいました。
 次は、メリーランド大学のボルチモア校の副学長、この真ん中にいらっしゃる眼鏡をかけた方が副学長です。リリー副学長であります。この赤いネクタイの人、この人も山下貴司さんという、メリーランド大学の教授であります。皆さんは実は前に、神奈川県のキングスカイフロント等を実際に視察をされていたのです。そして神奈川県庁にお越しになって、私はたまたま会えなかったのですけれども、神奈川県の取組みについて説明をしておりましたので、もうすっかりよくご存知でありまして、だからこそ非常に意見交換が盛り上がりました。大変なご興味、ご関心をお持ちでありまして、意見交換が、本当に活発に行われたということでありました。
 次は、メリーランド大学ボルチモアカウンティ校での、ライフサイエンスのセミナーがありまして、私が基調講演をして、そのあとはこういう形でディスカッションになったといったことであります。ここでも未病という考え方をみんなで理解しながら議論を深めるという、そんな状況になっていました。
 次です。21日、ニューヨークに移ったのですけれども、ジャパン・ソサエティーで講演をいたしました。未病コンセプトそして「Vibrant INOCHI」という、いのち輝くといったものをこんな形で、ご説明もして、非常に意見交換も活発に行われました。
 それから、そのあと、国連です、UNDP。これは神奈川県と、Statement of Intent、連携趣意書を結んでいる相手方であります。シュタイナー総裁はこのときいらっしゃらなかったのですけれども、その下のジャニル・グリーナウェイ副部長と意見交換をいたしました。彼女も一生懸命メモをとられて、これをちゃんとシュタイナー総裁に伝えておきますという話をされておりましたけれども、シュタイナー総裁も数か月前に日本に来られて、そのとき、会食をしながらゆっくりお話をさせていただいたといったことがありました。
 そのあと、国連経済社会局、UNDESAというところなのですけれども、ここはこの間、私が「The Healthy Ageing 50」という国連が提唱する世界のリーダー50人に選ばれたときの選んでくださった側です。WHOとかUNDESAなのですけれども。そこのリ・ジュンファ事務次長がトップですけれども、この人と意見交換を行いました。「The Healthy Ageing 50」に選ばれたことに対して本当におめでとうございますという話から始まったのですけれども、せっかくの機会でありますから、未病コンセプトから「Vibrant INOCHI」、ライフイノベーションという話をしっかりとしたら、一生懸命メモをとりながら聞いておられて、世界の高齢化に対する意識は薄いこともあるけれども、神奈川県の取組みはそういう意味で最先端を行っている、ぜひこれを、これからも世界に向けてどんどん発信していただきたいといった言葉もいただいたところでありました。
 今はこういう時代なのだと改めて思ったのですけれども、ジャパン・ソサエティーで講演をしたら、その内容をジョシュア・W・ウォーカー理事長、私は道産子だとおっしゃっていましたけれども、日本語もペラペラで、すごく理解も早くて、実際の公演をする前に彼との面談があったのですけれども、われわれの取組みに対してすごく関心を示してくださいまして、どんどん、どんどんやり取りをしたのですけれども、そういうことを彼のツイッターで、世界に向けて発信をしてくださっているということがありました。それから、それ以外にも、先程お話をしました国立老化研究所の認知症の研究者であるマダブ・サムビセッティ教授とか、それから、先程のラザフォードメリーランド州副知事、みんなそれぞれがSNSで発信をしてくださっていたということがありまして、こうやって世界的な国際展開をすると、今はそういうふうにして、相手方がそれを拡散してくださるといったことがあって、非常にその広がりというのが大きくなるのだなと実感をした次第でありました。
 メリーランド州とのこういった友好関係で感じたことは、これまで40年の長きにわたって積み重ねてきたものがあるし、そしてヘルスケアの分野で特に、最近はまた特別に覚書を結んで、しっかりと前に進めてきたといったことがあって、われわれの考え方、方向性をしっかりと理解をしてくださっているという中でありますから、話をすればするほど、どんどん深まってくるという、そんな実感を覚えたところでありまして、非常にそういう意味での絆というものを深く感じた、強く感じた、そんな米国出張でありました。

全国旅行支援に係る予算の追加配分の国への要請

 次に、全国旅行支援の関係についてです。
 本県でも、10月11日から、国の全国旅行支援を活用した割引キャンペーンである「いざ、神奈川!」を実施しており、割引の対象となる旅行商品の売れ行きは好調で、多くの皆様に本県を訪れていただけるものと期待しております。
 一方で、利用者の方からは、このキャンペーンを契機に県内旅行を検討していたが、既に完売していて利用できないといった声や、事業者の方からは、割引原資の追加配分を求める声も出てきています。
 この好機を生かし、観光需要の高まりを継続させるためには、国からの追加の予算配分が必要です。
 そこで、県では、国に対し、追加の予算を活用できる十分な事業期間をとって速やかに配分を行うこと、また、利用者、事業者、都道府県の意見を踏まえ、12月下旬以降の観光需要喚起策の見通しと枠組みを早期に提示するよう月内をめどに要請していきます。
 なお、県内旅行をご予定されている方には、ひとつの旅行事業者では完売であっても、別の旅行事業者や宿泊事業者では、まだ割引枠の残っているところや、今後追加の販売が行われることもありますので、引き続き、ご検討いただきたいと思います。

発表項目

令和4年度(第71回)神奈川スポーツ賞受賞者が決定しました!

 それでは発表項目に入ります。「令和4年度第71回『神奈川スポーツ賞』受賞者の決定」についてです。
 「神奈川スポーツ賞」は、神奈川新聞社と共同で実施している表彰事業で、神奈川のスポーツの向上発展に尽力し、その功績が顕著な個人又は団体に贈呈するものです。
 また、今年度は北京オリンピック冬季競技大会において活躍した、県内の中学校・高等学校出身などの神奈川にゆかりの深い選手に「神奈川スポーツ賞・オリンピック賞」を贈呈します。
 このたび、今年度の「神奈川スポーツ賞」、「神奈川スポーツ賞・オリンピック賞」の受賞者が決まりましたので発表します。
 まず、「神奈川スポーツ賞」1人目は、レスリングの井上智裕選手です。第77回国民体育大会栃木大会成年男子グレコローマン72㎏級で優勝。神奈川県代表として4大会連続の優勝を果たしました。
 次に、水泳の本多灯選手です。第98回日本選手権水泳競技大会競泳男子200mバタフライにおいて、見事3連覇を果たし、その後の世界選手権において銅メダルを獲得しました。また、先日開催された日本短水路選手権において、同種目で優勝。世界新記録樹立の活躍もされています。なお、昨年度、本多選手は東京2020大会で銀メダルを獲得し、神奈川スポーツ賞・オリンピック賞を受賞していますので、昨年に引き続きの受賞になります。
 次に、陸上競技の泉谷駿介選手です。第106回日本陸上競技選手権大会の110mハードルにおいて、見事2連覇を果たしました。
 次に、柔道の木原慧登選手です。令和4年度全国高等学校総合体育大会において、見事2連覇を果たしました。
 次に、自転車の早瀨久美選手です。第24回夏季デフリンピック競技大会自転車競技のマウンテンバイク種目において、銀メダルを獲得、3大会連続のメダル獲得を果たしました。
 次に、硬式野球のENEOS野球部です。第93回都市対抗野球大会において、優勝に輝きました。
続きまして、「神奈川スポーツ賞・オリンピック賞」は、鍵山優真選手です。北京オリンピック冬季競技大会フィギュアスケートにおいて、個人で銀メダル、団体で銅メダルを獲得されました。
 以上の6名、1団体の皆様について、10月11日に発表した神奈川文化賞とともに、11月3日「文化の日」に贈呈式を行います。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前送付した資料のとおりです。特に私から付け加えることはありません。私からの発表は以上です。ご質問があればどうぞ。

質疑

全国旅行支援に係る予算の追加配分の国への要請について

記者: 全国旅行支援についてお伺いしたいのですけれども、先程知事もおっしゃったように、売れ行き好調ということですけれども、一方で今回の制度に乗じて、すごく高い値段になっていたりとか、そもそも制度適用以前に予約していたものにも適用できるという説明があったにもかかわらずできなかったりと、いろいろ混乱が生じているかと思うのですけれども、制度そのものへの評価を教えていただけますでしょうか。

知事: 観光業者の皆さんが、このコロナ禍で非常に苦しい思いをされたわけです。それに対する支援ということ、これは非常に適切な支援だと思っています。便乗値上げ等々という言葉もありますけれども、なかなかその判断が難しいというのが現実ではないでしょうか。旅行の値段とかホテルの値段等々、そのときの需要と供給の感じによって、日々刻々と変わったりするものです。ですから、そういう中で、普段からこう動いているものです。それがたまたまこういうふうに皆さんが希望されるときに値段がぐっと上がってしまうというのは、それを便乗値上げという言葉にするのがいいのかどうか、少しそのへんはよく分かりませんけれども、しかし、いずれにしろ、需要喚起策にはなっているのではないかとは思います。ですから先程申し上げたように、もう少し継続してほしいということを、申し入れようとしているわけです。

記者:今後もし、追加で補助が出た場合の、補助金の事業者に対する配分方法なのですけれども、国交省側としては自治体に対して例えば、売り上げが良いと言いますか、よく予約が取れている事業者に対して厚くするようにとか、自治体に対して見直しを求めているかと思うのですけれども、この事業費の配分について、見直す考えがあるか、教えていただけますでしょうか。

観光課長: 今、事業者に対しては、旅行事業者、宿泊事業者、あとネットでの販売を行っているOTA事業者などに、販売実績などを踏まえて配分しているところでございますけれども、いろいろ意見を聞きながら、配分を行っていこうと思っています。追加の予算が来たときも同じような形で配分しようと思っております。

山際大臣の辞任について

記者: 山際大臣がきのう、辞任することを表明しました。県内選出の国会議員で、なおかつ、新型コロナだったり、市民の生活に直結する物価対策などを所管していたわけですけれども、この辞任に対する受け止めをお願いします。

知事: 神奈川出身の大臣であられて、コロナ対策、そして今、非常に重要な問題となっている経済再生といったもの、そういったものの司令塔である大臣が、こういう形で突然辞任されたといったことは本当に非常に残念なことだと思っています。しかし、大臣が代わられても、今の喫緊の課題、これをしっかりと引き継いでやっていっていただきたいと思います。

新型コロナ・インフル同時流行対策に関する全国知事会と国との意見交換会について

記者: きょう案内があったのですけれども、全国知事会と国との意見交換会で新型コロナとインフルの同時流行対策について議論されるかと思うのですけれども、この場でどういった主張をしたいというふうにお考えでしょうか。

知事: それは実際に会議が終わってから、皆様に発表したいとは思っていますけれども、抗原検査キット等、こういったものはしっかりと皆さんのお手元に届くということは非常に大事なことでありまして、そういったものをこれからいわゆる出口戦略というか、コロナを一般医療の中でしっかり受け止めていくという流れの中で、こういう抗原検査キット等を、今どんなふうに向き合っていけばいいのかというようなことを、少し話をしようと思っています。

関東地方知事会議について

記者: もう1点なのですけれども、あしたでしょうか、関東地方知事会議があるかと思うのですが、今、リニア等でいろいろお話があがった川勝知事も来られるかと思うのですけれども、リニアに関して、川勝知事と2人で話をされるとか、そういった機会を持つお考えはありますでしょうか。

知事: 今のところそういう機会を持とうというふうには、特に予定はしていません。ただ、何らかの話でそういうことになるかもしれませんけれども、あらかじめ予定されている、知事会全体の議題がありまして、それぞれの知事がどういう項目について発言されるかということも、一応、明らかになっていますけれども、予定されている中ではリニアの問題は入っていません。

新型コロナウイルスの状況について

記者: 今の県内の新型コロナの状況について、ご認識をお伺いしたいと思います。今、感染者数がそんなに下げ切らない状態で、なおかつきのう、県の方でも、3系統の亜種が発見されたり、下げ切らない状況が続いていますけれども、今の状況をどのように認識されていますでしょうか。

知事: 第7波が下がってきた傾向、少しこれが下げ止まりの状態になっているのかなという感じでしょう。きょうも少し先週を上回りそうな報告がありそうな感じです。ただ、下げ止まっている状況であって、上昇傾向に転じたわけではどうも無いようではありますけれども、このあたり、どんなふうに推移していくのか、少し注意をしながら見ていかなければいけないと。第8波はどこかで始まるのではないかということは、ある程度を想定した上で、どの段階でそうなっていくのか、それに対してしっかりと病床確保等々、進めていきたいと思っています。ただ基本は変わらないというか、皆さんにお願いすることは変わらない。やはり基本的な感染防止対策です。マスクをしたり、消毒をしたりといったことをしっかりやっていただきたいとともに、やはりワクチン接種は非常に有効ですから、ワクチンはもう打てるものは、早く打っていただきたいといったこと、それからインフルエンザのワクチン、これもぜひ打っていただきたいと思います。そういった中で第8波が来ても、しっかりと乗り越えていきたいと思っております。

全国旅行支援に係る予算の追加配分の国への要請について

記者: 全国旅行支援で、ちょっと基本的なところの確認をさせていただいて申しわけないのですけれども、現状、神奈川県に割り当てられている予算というのがお幾らで、追加を求めるとしたら大体お幾らぐらいという想定はあるのでしょうか。

観光課長: 今の全国旅行支援の予算は241億円です。これは割引の原資、それからこちらの間接経費を含めての額です。追加の予算を要望する額については、今、計算中でございます。

米国訪問結果について

記者: 冒頭の知事のアメリカ訪問のご報告のご説明がございましたけれども、その中でもアメリカにおけるコロナ対策の説明を受けたというようなお話ございましたけれども、知事からご覧になって、参考になる点ですとか、ちょっと印象に残った日本もしくは神奈川県との違い、このあたりがあれば伺えればと思います。

知事: やはりもう、マスクは全然違います。皆さんも映像でアメリカの映像なんかを見られるでしょうけれど、まさに街を歩いている人、ほとんどと言っていいか、マスクはしていないです。完全になくなっているわけではなくて、あるところに行ったときには皆さんマスクをしている、室内なんかマスクしている方も結構いらっしゃいますけれども、やはり日本のマスクの景色と、全く違うという状況です。私たちもなるべくマスクはしていましたけれども、ただ、やはり先程見ていただいたように、部屋の中で説明しているときは私自身もマスクしていましたし、相手もマスクしていましたけれども、そうは言っても、会食をする場なんかもあって、一緒にいろんなことをお話ししましたけれど、その場ではさすがにマスク飲食はできなかったです。マスク飲食は箸だとできるのですけれど、ナイフとフォークだとできないですし、やはり相手方が皆さんマスクしてないときに、こちらだけマスクしているというと少しおかしな感じなので、そこはさすがにできなかったです。だから、その分、正直、感染しないかなという怖さはありましたけれど、帰ってきて、今のところは大丈夫なようです。そのへんの違いはありました。だからアメリカの皆さんは、要するにコロナはもう既に、われわれは克服したのだみたいな、そんな感じがかなりありました。われわれはまだそこまでの感覚になれないというか、まだ続いているということがあって、そしてアメリカの今の感染者の数というものも、実はもうあまり皆さん気にしてないという感じ。しかも、あれは本当に、正確に把握できた数字かどうかということもあまり感じてないというか、だからもう、コロナを特別視する感覚はもうすでになくなってきている、そんな感じでありました。
 ただ、議論になったのは、死者の数が圧倒的に多いわけです。これはホーガン知事が日本に来られたときも、そのことを話題にしていました。やはり、コロナを克服したとはいえども死者の数は、日本とは桁違い。どのような人が亡くなっているのかというと、例えば肥満とか高血圧、そういうまさに生活習慣病をお持ちの方が、コロナに罹ったときに非常にたくさん亡くなられたといったことがあって、やはりそういうことからすれば未病を改善していくことは非常に重要だといったことで、意見が一致しました。

記者: 最後なのですけれども、マスクについてよく言われることで、街中で、マスクをしている人が多いので、どうのといった意見も聞くところですが、冬になると、もともと日本人の人たちはマスクをする人が多いので、そのあたりの日本の文化というか、習慣として冬はマスクをする人が多いということを発信していかないと、日本は特殊な国だと思われる。コロナを警戒していると思われると思うのですけれども、もともとマスクをしている人が多いのですよという発信といいますか、正確な情報提供についてどのように考えますでしょうか。

知事: 特にそういう話はしませんでした。われわれが会った人たちは日本のことをよく分かっていらっしゃる方です。われわれと会うとき、最初は、皆マスクをしていました。だから、そのあたりのことはよく分かっていて、日本人はマスクをよくしているからという前提で、会いました。われわれが会った人たちは、だからといって、日本人は特殊な人たちだという受け止めをする方はあまりいらっしゃらなかったです。全く初めての人と会ってきたというより、長年の交流を重ねたような訪問でありましたので、そのあたりの発信は特にはなかったです。

マイナンバーカードについて

記者: マイナ保険証のことについて少し伺いたいのですけれども、政府が、24年秋をめどに、現行の保険証を廃止して、マイナカードと一体化したマイナ保険証への切り換えの方針を示しました。これに対する知事の受け止め、評価をまずお伺いできますでしょうか。

知事: 私も詳しくは存じ上げていませんけれども、基本的な方向性としては正しいのではないかと思います。やはりマイナカードというのをせっかく作っているわけですから、それをやはり皆さんがそれを使うということの利便性というか、そういったことをやはり徹底しないと、いつまでたっても、せっかくの新しい形が生きてこないということがあります。ですから、大きな方向性としては、正しいと思いますけれども、やはりしっかりと皆さんに納得していただくように、説明をされていくということが大事なのではないかと思います。

記者: マイナカードの件で、総務省は、マイナカードの普及状況を、普通交付税の算定に反映することを検討していたり、また、デジタル田園都市構想の交付金にその交付率を反映させる方向で調整しているとの報道がありますけれども、これに対する受け止めはいかがでしょうか。

知事: マイナカードが普及してくるということは大事なことだと思いますので、われわれどうやったら普及できるかということは、しっかりとわれわれなりに考えていきたいと思っています。

記者: 何か具体的な政策を打たれるご予定とかありますでしょうか。

知事: 今、現時点で具体的な政策、方法というのを、もう検討し終わったわけではないですけれども、これからさまざまな形で議論していきたいと思います。

新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行について

記者: コロナとインフルの関係なのですけれども、もう急にきょうは寒くなって、これからインフルエンザが一気にまた感染拡大する可能性もあるかと思うのですけれども、同時流行した場合に備えて、知事としてはどういった備えが必要だと考えてらっしゃいますか。

知事: この点については今度、感染症対策協議会を開きますので、その場で議論したいと思っています。だから、基本的には先程申し上げたとおり、感染防止対策を皆さんにしっかりやっていただきたいといったことです。コロナに対する感染防止対策も、インフルエンザに対する感染防止対策も基本的に同じことですから、マスクをしっかりするといったこと。それから、消毒等々をしっかりやるということ、これがやはり非常に大事なことだというのと同時に、ワクチンです。接種をしっかりやっていただくことで皆さんがそれぞれ自分の身を守っていただきたいということと同時に、われわれとしては、その感染者の具合によって、しっかりと病床が確保できるような形で、連携してやっていきたいと思います。それとやはりオンライン診療です。うまく活用できるような仕組みをしっかり、これからもやっていきたいと思っています。

記者: 今おっしゃったオンライン診療の中でもやはり、インフルエンザかどうかの検査というのを、どうしてもやりたい気持ちとかもあると思うのです。今、国の方針では、元気な人は、コロナでなければ、ある程度オンラインで検査しなくても、判断してもいいというような話が出てきているのですけれども、じゃあ自分だったらそれで納得できるかというと、やはり検査がしたいから医者に行きたいとなると思うので、そのあたりについてはどのようにお考えですか。キットとかをもうちょっと市販化するとか、そのあたりについてはどのようにお考えですか。

知事: コロナに関しては抗原検査キット、これがありますから、これを今、薬局でも買えるようになっていますから、しっかりと常備していただきたいということです。コロナでなかったら、インフルエンザを疑うというのは自然な流れなのではないでしょうか。そのような中で、インフルエンザの場合にはタミフル等、かなりよく効く薬がありますから、皆さんにぜひ、そういった場合に備えてそういった薬です。あと解熱剤とかそういったもの、こういうものを、ご自宅にご用意いただくといったことが大事ではないでしょうか。(正しくは、「インフルエンザの場合にはタミフル等、かなりよく効く薬がありますが、皆さんには、ぜひまず、解熱剤とかそういったもの、ご自宅にご用意いただくといったことが大事でないでしょうか。」)

(以上)

このページに関するお問い合わせ先

このページの所管所属は政策局 知事室です。