写真で見る!「黒岩日記」 > 写真で見る!「黒岩日記」-令和6年7月17日・18日
更新日:2024年7月22日
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17日はドイツのバーデン=ビュルテンベルク州に移動し、友好提携35周年記念式典に出席しました。式典では、ヴィンフリート・クレッチュマン・バーデン=ビュルテンベルク州首相と10年ぶりに再会し、これまでの友好交流に関する覚書を発展させ、未病やデジタルモビリティなど、新たな協力分野を盛り込んださらなる友好交流の促進に関する覚書の調印を行いました。
式典後のクレッチュマン州首相との会談では、健康・医療分野や環境・エネルギー分野など両地域の共通の課題について意見交換を行いました。私から未病コンセプトやヘルスケア・ニューフロンティア政策について説明したところ、本県の先進的な取組に非常に感銘を受け、今後も密な協力体制を築いていきたいとの話がありました。この会談には、柳秀直在ドイツ日本国大使館特命全権大使も参加していただきました。
続いて、神奈川県、バーデン=ビュルテンベルク州政府及びバーデン・ビュルテンベルク・インターナショナルの共催によるライフサイエンスセミナーを開催しました。菅野ジェトロ・デュッセルドルフ事務所長にも参加いただき、日本でのビジネスに関心を持つドイツ企業等に対し、神奈川県のヘルスケア・ニューフロンティア政策の取組や、企業誘致施策「セレクト神奈川NEXT」を紹介するなど、トップセールスを行いました。参加者からは、県内企業との連携の可能性など、熱心な質疑が寄せられました。
18日は、県内に日本法人の本社及び研究開発施設があり、自動車部品の世界有数の大手企業であるボッシュの研究施設を訪問しました。新たな燃料電池システムの開発を行っている施設を視察するとともに、同社が取り組む脱炭素や半導体に関する技術開発などについて話を伺いました。
また、日本法人のボッシュ株式会社クラウス・メーダー社長と面会し、地域経済の発展に向けた更なる連携の促進について意見交換を行い、メーダー社長からは、県の未病や脱炭素の取組と同社が開発する技術との連携を模索したいとの発言がありました。
午後は、同州のカールスルーエにあるバーデン=ビュルテンベルク連携州立大学カールスルーエ校を訪問しました。バーデン=ビュルテンベルク連携州立大学は、ドイツで初めての学術研究と職場訓練を統合した高等教育機関として現在34,000人以上の学生を擁しています。
カールスルーエ校と横浜国立大学は、県の仲介により、昨年10月に、両大学間での学生や教職員の交流などに関する協定を締結しました。今回、横浜国立大学の梅原学長と共に、ステファン・シェンケル学長と面会し、両大学の交流を深めていくことを再確認しました。
その後、同校で開催された、大学間協定締結記念講演会に出席しました。神奈川県に関心を持つ多くの学生や研究者、ドイツ企業等が集まる中、私から、県内観光地の魅力やヘルスケア・ニューフロンティア政策の取組などを紹介しました。また、横浜国立大学の梅原学長からは、同校が産学公連携により推進する先進的な研究プロジェクトについての紹介を行うなど、同校で学び、研究する魅力についてプロモーションを行いました。
今回の訪問では、バーデン=ビュルテンベルク州政府の皆さまをはじめ、多くの方々から歓待を受け、改めて両地域の堅固で揺るぎない友情の絆を実感しました。今年、友好交流35周年を迎えることができたのも、両地域の多くの関係者の努力や人と人との深いつながりがあってこそ、このように長きにわたる交流が続けてこられたのだと思います。この絆を生かし、両地域が力を合わせて課題を乗り越えていくとともに、今後も様々な分野での交流を続けてまいりたいと思います。
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