第2号(平成27年11月5日発行)

神奈川県衛生研究所

神奈川県 インフルエンザ情報(2)

第44週(10月26日~11月1日)は神奈川県の定点当たり報告数が0.20(前週0.22)と前週に比べやや減少しましたが、例年1月から2月に流行のピークを迎えるため、今後も引き続き発生動向にご注意ください。なお、前週までに3件の学級閉鎖が神奈川県内で報告されています。
インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染し、一般的な風邪より症状が重くなります。小児や高齢者の重症化や合併症を防ぐためには、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種が有効です。接種希望の方は、お早めにかかりつけの医療機関にご相談ください。また、手洗い・うがい、くしゃみ・咳エチケットを心がけましょう。


インフルエンザは、県内346ヶ所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。

  1. 神奈川県のインフルエンザ報告数 
    2011/12シーズンは第2週、2012/13および2013/14シーズンは第51週、2014/15シーズンは第47週で流行開始なりました。
    今シーズンは第43週時点で、流行開始の早かった2014/15シーズンよりも定点当たりの報告数が多くなっています。インフルエンザの予防接種をご希望の方は、お早めにかかりつけの医療機関にご相談ください。
  2. 保健所別報告数
    第44週において、インフルエンザの定点当たりの報告数は、茅ヶ崎保健福祉事務所管内では2.00(前週1.38)と増加しています。
     
    第43週(10/19~10/25)
     
    第44週(10/26~11/1)
           

    警報・注意報について インフルエンザの注意報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が10以上の場合です。警報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が30以上で始まり、10未満で終息します。

  3. 年齢群別の報告状況
    第44週の年齢群別の報告では、0~4歳が21%、5~9歳が46%となり、9歳以下で約67%を占めています。
  4. 神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況(2015年36週~44週)
    AH1pdm09 5件、AH3型 4件、B型 1件の報告がありました。

  5. 神奈川県衛生研究所におけるインフルエンザウイルスの検出状況(微生物部)  
     

<全国のインフルエンザ情報>