第14号(平成27年2月26日発行)

神奈川県衛生研究所

神奈川県 インフルエンザ情報(14)

第8週(2/16~2/22)は、患者報告数が2204人、定点当たり報告数が6.66で、前週(定点当たり報告数9.21)より減少しましたが、引き続き今後の発生動向に注意しましょう。
インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染します。一般的な風邪より症状が強く、小児や高齢者では重症化したり、合併症を起こす可能性が高くなります。
ウイルスを体の中に取り込まないように、毎日の手洗いとうがいをしっかりと行いましょう。


インフルエンザは、県内346ヶ所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。今週報告のあった医療機関は、神奈川県331ヶ所(県域116ヶ所、横浜市138ヶ所、川崎市54ヶ所、相模原市23ヶ所)でした。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。

  1. 神奈川県のインフルエンザ報告数 
    第8週(2/16~2/22)の患者報告数は2204人、定点当たり報告数は6.66で、前週(定点当たり報告数9.21)より減少しました。今年は例年より流行時期が早く始まり、第52週(平成26年12月22日-28日)に定点当たり報告数が警報レベル(30)を超えましたが、第7週以降は、警報終息基準値10未満で推移しています。
  2. 保健所別報告数
    第8週は定点当たり報告数が、厚木保健福祉事務所管内(12.06)茅ヶ崎保健福祉事務所管内(11.09)で、まだ多い状態です。
     
    第7週(2/9~2/15)
     
    第8週(2/16~2/22)

    警報・注意報について インフルエンザの注意報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が10以上の場合です。警報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が30以上で始まり、10未満で終息します。

  3. 年齢群別の報告状況
    第8週の年齢群別の報告では、5~9歳が31%、0~4歳が21%、10~14歳が16%となり、14歳以下で約68%を占めています。
  4. 神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況(2014年第36週~2015年第8週)
    今シーズンの初めはAH1pdm09が検出され、その後はAH3型が報告数の大半を占めていますが、B型も検出されています。

  5. 神奈川県衛生研究所におけるインフルエンザウイルスの検出状況(微生物部)  
     

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<インフルエンザに関すること>