第12号(平成27年2月13日発行)

神奈川県衛生研究所

神奈川県 インフルエンザ情報(12)

第6週(2/2~2/8)は、患者報告数が4978人、定点当たり報告数が14.95でした。第52週で警報レベルを超え、流行が継続しているため、引き続き今後の発生動向に注意しましょう。
インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染します。一般的な風邪より症状が強く、小児や高齢者では重症化したり、合併症を起こす可能性が高くなります。
ウイルスを体の中に取り込まないように、毎日の手洗いとうがいをしっかりと行いましょう。


インフルエンザは、県内346ヶ所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。今週報告のあった医療機関は、神奈川県333ヶ所(県域116ヶ所、横浜市140ヶ所、川崎市54ヶ所、相模原市23ヶ所)でした。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。

  1. 神奈川県のインフルエンザ報告数 
    第6週(2/2~2/8)の患者報告数は4978人、定点当たり報告数は14.95でした。前週(定点当たり報告数23.12)より減少しましたが、今年は例年より流行時期が早く始まり、警報レベルが続いていますので、今後も発生動向に注意しましょう。
  2. 保健所別報告数
    第6週は定点当たり報告数が、茅ヶ崎保健福祉事務所管内(24.73)、横須賀市(18.00)、厚木保健福祉事務所大和センター管内(17.73)、鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内(17.00)、厚木保健福祉事務所管内(16.00)、横浜市(15.51)、鎌倉保健福祉事務所管内(15.30)、藤沢市(14.50)、平塚保健福祉事務所管内(14.18)、川崎市(13.31)、相模原市(12.39)、平塚保健福祉事務所秦野センター管内(11.30)、小田原保健福祉事務所管内(10.80)で多くなっています。
     
    第5週(1/26~2/1)
     
    第6週(2/2~2/8)

    警報・注意報について インフルエンザの注意報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が10以上の場合です。警報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が30以上で始まり、10未満で終息します。

  3. 年齢群別の報告状況
    第6週の年齢群別の報告では、5~9歳が34%、0~4歳が20%、10~14歳が18%となり、14歳以下で約72%を占めています。
  4. 神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況(2014年第36週~2015年第6週)
    今シーズンの初めはAH1pdm09が検出されましたが、その後AH3型が報告数の大半を占めています。

  5. 神奈川県衛生研究所におけるインフルエンザウイルスの検出状況(微生物部)  
     

<全国のインフルエンザ情報>

<インフルエンザに関すること>