第10号(平成27年1月29日発行)

神奈川県衛生研究所

神奈川県 インフルエンザ情報(10)

第4週(1/19~1/25)は、患者報告数が9381人、定点当たり報告数が27.84でした。第52週で警報レベルを超え、流行が継続しているため、引き続き今後の発生動向に注意しましょう。
インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染します。一般的な風邪より症状が強く、小児や高齢者では重症化したり、合併症を起こす可能性が高くなります。
ウイルスを体の中に取り込まないように、毎日の手洗いとうがいをしっかりと行いましょう。


インフルエンザは、県内346ヶ所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。今週報告のあった医療機関は、神奈川県337ヶ所(県域115ヶ所、横浜市145ヶ所、川崎市54ヶ所、相模原市23ヶ所)でした。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。

  1. 神奈川県のインフルエンザ報告数 
    第4週(1/19~1/25)の患者報告数は9381人、定点当たり報告数は27.84でした。今年は例年より流行時期が早くなっており、今後も報告数が多い状況が続くことが予想されますので、十分注意しましょう。
  2. 保健所別報告数
    第4週は定点当たり報告数が、茅ヶ崎保健福祉事務所管内(53.00)、厚木保健福祉事務所管内(34.53)、相模原市(32.22)、鎌倉保健福祉事務所管内(30.11)で、警報レベル(30)を超えています。
     

    第3週(1/12~1/18)

     
    第4週(1/19~1/25)

    警報・注意報について インフルエンザの注意報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が10以上の場合です。警報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が30以上で始まり、10未満で終息します。

  3. 年齢群別の報告状況
    第4週の年齢群別の報告では、5~9歳が35%、0~4歳が19%、10~14歳が18%となり、14歳以下で約72%を占めています。
  4. 神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況(2014年第36週~2015年第4週)
    今シーズンの初めはAH1pdm09が検出されましたが、その後AH3型が報告数の大半を占めています。

  5. 神奈川県衛生研究所におけるインフルエンザウイルスの検出状況(微生物部)  
     

<全国のインフルエンザ情報>

<インフルエンザに関すること>