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第1号(平成27年10月22日発行)

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神奈川県 感染性胃腸炎情報(1)

さまざまなウイルスや細菌などによって嘔吐や下痢をおこす感染症です。ノロウイルス、サポウイルスといったウイルスによる胃腸炎が代表的なもので、例年、初冬から増加し12月頃にピークを迎えますので、これからの流行が予測されます。新型のノロウイルスも話題になっており注意が必要です。予防のために流水、石けんによる手洗い、特に食事前やトイレ後の手洗いを心がけましょう。


感染性胃腸炎の報告数は、小児科定点として定められた医療機関からの報告をもとに毎週集計しています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりの感染性胃腸炎の報告数をあらわしています。

1.神奈川県の感染性胃腸炎定点当たり報告数

第42週(10/12~10/18)の定点当たり報告数は3.17(前週2.95)と増加しています。今後の発生動向に注意しましょう。

2.保健所別発生状況

第42週においては、定点当たり報告数が平塚保健福祉事務所秦野センター管内(5.33)、厚木保健福祉事務所管内(4.73)、川崎市(4.67)、厚木保健福祉事務所大和センター管内(4.00)、となっています。

警報について 警報レベルとは、大きな流行が発生または継続しつつあることを示し、1週間の定点当たり報告数の値を用います。感染性胃腸炎の警報レベルは、定点当たり報告数が20以上で始まり、12未満で終息します。

3.年齢群別報告数の状況

年齢群別では、10歳未満の報告数が80%を占めています。

4.ノロウイルス検出状況(2015年36週~2015年42週)

2015年第36週から2015年第42週までに、神奈川県で2件、全国で10件のノロウイルスの検出が報告されています。

(2015年10月22日現在)
(国立感染症研究所感染症情報センター 病原微生物検出情報(IASR)より)外部サイトを別ウィンドウで開きます

5.神奈川県衛生研究所における感染性胃腸炎患者からの病原体検出状況(微生物部)

2014年9月から2015年8月における感染性胃腸炎患者からのウイルス・細菌検出状況では、ノロウイルス、サポウイルス、アストロウイルスやカンピロバクターが多く検出されています。

ノロウイルスを予防しよう

感染性胃腸炎の原因はいろいろありますが、冬期はノロウイルスなどのウイルス感染が多くなっています。予防方法は、外出後、トイレのあとや食事前などには、ていねいに手を洗うこと、調理器具等の消毒、洗浄を十分におこなうこと、吐物や、便などの処理を適切におこなうことなどが重要です。また、下痢や嘔吐などの症状があるときは、食品を直接取り扱うことは避けるようにしましょう。

ていねいな手洗い方法PDFが別ウインドウで開きます (茅ヶ崎保健福祉事務所資料提供)

汚物の取り扱い方PDFが別ウインドウで開きます (茅ヶ崎保健福祉事務所資料提供)

<参考ホームページ>


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