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第3号(平成27年10月22日発行)

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神奈川県 RSウイルス感染症情報(3)

RSウイルス感染症は、RS(respiratory syncytial)ウイルスによる感染症です。主に乳幼児に多く、風邪のような感冒様症状から重症の細気管支炎・肺炎など、様々な呼吸器の症状を起こします。乳幼児が周囲にいる場合は、予防のためにマスクの着用や十分な手洗いを心がけましょう。例年、冬期に流行のピークがみられますので、今後の発生動向に注意しましょう。


RSウイルス感染症の報告数は、小児科定点として定められた医療機関(神奈川県内215ヵ所)からの報告をもとに毎週集計しています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのRSウイルス感染症の報告数をあらわしています。

1.年別・週別報告数の状況

2011年以降、全国的に7月頃から報告数の増加傾向がみられています。
神奈川県における2015年の報告数は、8月頃から増加しています。第42週(10/12~10/18)の定点当たり報告数は0.83で、過去5年間のうち最も多い報告数となっています。

2.保健所別発生状況

第42週(10/12~10/18)は、厚木保健福祉事務所管内で増加し、厚木保健福祉事務所・大和センター管内、平塚保健福祉事務所管内、鎌倉保健福祉事務所管内で報告数が多くみられています。

3.年齢群別累積報告数の状況

年齢群別では、1歳未満で45%、2歳未満で78%、5歳未満で99%を占めています。

4.神奈川県衛生研究所における病原体検出状況(微生物部)

2015年は、9月末現在までにRSウイルス感染症が疑われる患者検体からRSウイルスは検出されていません。2014年は、8件が検出されています。

<参考ホームページ>