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令和5年12月22日発行

神奈川県 咽頭結膜熱情報(8)50週

咽頭結膜熱は38℃以上の高熱、のどの痛みや咽頭炎、結膜炎による目の充血や痛み、目やに・涙の増加などの症状があります。
原因ウイルスはアデノウイルスで、2023年は全国ではアデノウイルス3型が最も多く、次いで2型が多く検出されています(国立感染症研究所:https://kansen-levelmap.mhlw.go.jp/Byogentai/Pdf/data40j.pdf外部サイトのPDFが別ウインドウで開きます)。

感染経路は、接触感染や飛まつ感染です。結膜炎の症状がある時は、目をこすった手にもウイルスが付着しています。ウイルスはドアノブなどの環境表面でも感染性が保たれるため、噴霧による消毒ではなく、拭き掃除が大切です。
アデノウイルスはアルコールによる消毒が効きにくいため、石鹸と十分な流水による手洗いを行い、タオルの共有はさけましょう。集団発生時などは使い捨てのペーパータオルの使用を検討します。
症状がなくなっても糞便中に1か月程度ウイルスが排泄されるため、トイレの後やおむつ交換などの場面できちんと手洗いをしましょう。

咽頭結膜熱は学校保健安全法上第二種の学校感染症に指定されており、主要症状がなくなった後、2日を経過するまで出席停止となります。

[1] 年別・週別報告数の状況(全国2023年以外は、神奈川県全県。2023年は棒グラフ、過去は折れ線グラフ)

令和5年12月11日から12月17日までの第50週の定点当たり報告数は全国が3.49、全県2.73、県域3.07でした。県域で警報レベル(3)を上回りました。

5週前 4週前 3週前 2週前 1週前 今週
45週 46週 47週 48週 49週 50週
11月6日
~11月12日
11月13日
~11月19日
11月20日
~11月26日
11月27日
~12月3日
12月4日
~12月10日
12月11日
~12月17日
全国 3.23 3.30 3.54 3.72 3.48 3.49
全県 2.44 2.78 2.94 3.07 2.64 2.73
県域 2.03 2.62 2.97 2.89 2.92 3.07

[2]定点当たり報告数の保健所別推移(神奈川県 2023年48週~第50週)

川崎市3.22、平塚保健福祉事務所秦野センター5.83、鎌倉保健福祉事務所三崎センター3.50および厚木保健福祉事務所7.17は引き続き警報レベル(3)を超えています。平塚保健福祉事務所2.43は警報レベル(3)を下回りました。小田原保健福祉事務所足柄上センターからの報告はありませんでした(-)。

[3]年齢・年齢群別の全県定点当たり報告数(神奈川県全県 2023年第48週~第50週)

0~2歳・4歳・7歳および20歳以上は増加し、15~19歳は横ばい、3歳・5~6歳および8~14歳は減少しています。

[4]咽頭結膜熱疑い患者からのウイルス検出状況(神奈川県衛生研究所実施分 12月25日時点速報値)

咽頭結膜熱の代表的な原因ウイルスである、アデノウイルス3型の検出が続いています。

【参考リンク】