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令和5年12月8日発行

神奈川県 咽頭結膜熱情報(6)48週

咽頭結膜熱は38℃以上の高熱、のどの痛みや咽頭炎、結膜炎による目の充血や痛み、目やに・涙の増加などの症状があります。
原因ウイルスはアデノウイルスで、2023年は全国ではアデノウイルス2型・3型が多く検出されています(国立感染症研究所:https://kansen-levelmap.mhlw.go.jp/Byogentai/Pdf/data40j.pdf外部サイトのPDFが別ウインドウで開きます)。

感染経路は、接触感染や飛まつ感染です。結膜炎の症状がある時は、目をこすった手にもウイルスが付着しています。ウイルスはドアノブなどの環境表面でも感染性が保たれるため、噴霧による消毒ではなく、拭き掃除が大切です。
アデノウイルスはアルコールによる消毒が効きにくいため、石鹸と十分な流水による手洗いを行い、タオルの共有はさけましょう。集団発生時などは使い捨てのペーパータオルの使用を検討します。
症状がなくなっても糞便中に1か月程度ウイルスが排泄されるため、トイレの後やおむつ交換などの場面できちんと手洗いをしましょう。

咽頭結膜熱は学校保健安全法上第二種の学校感染症に指定されており、主要症状がなくなった後、2日を経過するまで出席停止となります。

[1] 年別・週別報告数の状況(全国2023年以外は、神奈川県全県。2023年は棒グラフ、過去は折れ線グラフ)

令和5年11月27日から12月3日までの第48週の定点当たり報告数は全国が3.72、全県3.07、県域2.89でした。全県で警報レベル(3)を超えました。
神奈川県では、1999年の感染症法施行以来初めて、咽頭結膜熱の警報外部サイトを別ウィンドウで開きますを発令しました。

5週前 4週前 3週前 2週前 1週前 今週
43週 44週 45週 46週 47週 48週
10月23日
~10月29日
10月30日
~11月5日
11月6日
~11月12日
11月13日
~11月19日
11月20日
~11月26日
11月27日
~12月3日
全国 2.43 2.45 3.23 3.30 3.54 3.72
全県 1.70 1.80 2.44 2.78 2.94 3.07
県域 1.04 1.54 2.03 2.62 2.97 2.89

[2]定点当たり報告数の保健所別推移(神奈川県 2023年46週~第48週)

全県3.07、横浜市3.03、鎌倉保健福祉事務所三崎センター3.50となり、警報レベル(3)を超えました。川崎市4.73、茅ケ崎市4.29、平塚保健福祉事務所秦野センター6.17、厚木保健福祉事務所5.75であり警報レベル(3)を超えています。平塚保健福祉事務所足柄上センターからは報告がありませんでした(注:グラフでは「-」と表示)。

[3]年齢・年齢群別の全県定点当たり報告数(神奈川県全県 2023年第46週~第48週)

0~5カ月・1~2歳・6~7歳・9歳・10~14歳と20歳以上は増加し、8歳は先週と同じ、6~11カ月・3~5歳は減少しています。15~19歳は報告が有りませんでした(注:グラフでは「-」と表示)。

[4]咽頭結膜熱疑い患者からのウイルス検出状況(神奈川県衛生研究所実施分 11月30日時点速報値)

咽頭結膜熱の代表的な原因ウイルスである、アデノウイルス3型の検出が続いています。

【参考リンク】