令和2年4月10日発行

神奈川県衛生研究所

神奈川県 新型コロナウイルス感染症情報(3)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2019年11月頃に中華人民共和国湖北省武漢市で発生したと考えられ、2020年1月以降、県内でも発生報告が続いています。2020年第6週(2月3日~2月9日)より「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づく指定感染症になりました。
感染対策には、咳エチケット(マスク着用など)と手洗いが重要です。また、発熱などの風邪症状がみられるときには学校や会社を休んで外出を控えるとともに、体温を測定して記録するように心がけましょう。風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続く、強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)があり、新型コロナウイルスの感染が疑われる場合には、最寄りの帰国者・接触者相談センター(保健所等)に相談してください。※帰国者・接触者相談センターは令和2年11月1日をもって終了しました。感染症専用ダイヤル(保健所設置市にお住まいの方は、各市のコールセンター)にご相談ください。

【神奈川県の新型コロナウイルス感染症】

(1)新型コロナウイルス感染症の週別報告数

(2)新型コロナウイルス感染症の保健所別報告数

(3)新型コロナウイルス感染症の性別年齢群別報告数

(4)新型コロナウイルス感染症の年齢別報告数の推移

☆新型コロナウイルスとは
新型コロナウイルスは2019年11月頃に中国湖北省武漢市で発生したと考えられています。正式名称はSARS-CoV-2で、このウイルスによる疾患名がCOVID-19です。現在までのデータからは、感染者の約8割は軽症か無症候で、約2割が重症化し、その1/3から1/4程度に集中治療が必要となっています。COVID-19重症化の最も大きな因子は年齢で、50代以降急激に致死率が上昇します。また、いわゆる生活習慣病やがん、喫煙習慣等も重症化の因子となります。該当する方々は極力感染機会を減らしましょう。また、若く健康な方がCOVID-19で亡くなることはほとんどありませんが、軽症であるぶん周囲に感染を広げる可能性があり、注意が必要です。どなたも不要不急の外出や集会は控え、こまめな手洗いや咳があればマスクをするなどの衛生行動を意識して下さい。

新型コロナウイルス感染症の予防
新型コロナウイルスは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり(飛沫感染)、ウイルスが付着した手で鼻、口を触れたりすることによって感染します(接触感染)。

風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。風邪症状があれば、外出を控えていただき、やむを得ず外出される場合にはマスクを着用するなどの感染対策を行いましょう。

新型コロナウイルス感染症を疑う症状があったら
次の症状がある方は「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。

  • 風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
    (解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
  • 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
    ※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合

新型コロナウイルス感染症専用ダイヤル
☎0570-056774(一部IP電話などつながらない場合は045-285-0536)
注意:保健所設置市(横浜市・川崎市・相模原市・横須賀市・藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町)にお住まいの方は、各市のコールセンターにお電話ください。

【参考リンク】