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令和元年度 かながわ女性就農バスツアーレポート

令和元年度 かながわ女性就農バスツアーレポート

参加者
農業に関心があり就農を検討している女性や、結婚等を機に就農して経営参画を目指す女性農業者など11名が参加しました。

三浦半島内の農業者のほ場や施設の見学、直売所の見学、就農事例の紹介等

出発

令和元年度の女性就農バスツアーが2月8日(土曜)に行われました。
農業技術センター三浦半島地区事務所に11名の参加者が集まり、午後1時半に出発しました。

出発

JAよこすか葉山直売所「すかなごっそ」

最初に向かったのは、JAよこすか葉山の農産物直売所「すかなごっそ」です。
この日はJAよこすか葉山の青木副店長が参加者を出迎えてくれました。
すかなごっそは、平成24年に開設した大型農産物直売所です。
登録農家数は400人超、土日祝日には1,800~2,000人が訪れるとのこと。この日も駐車場には多くの車が並び、施設内には旬の大根、キャベツ、カブなどのほか、多品種な新鮮野菜が並んでいました。
参加者は、直売所の仕組みや、販売するまでの流れについて質問していました。

JAよこすか葉山直売所「すかなごっそ」

いちごはうす嘉山農園

次に向かったのは、横須賀市長井地区の「いちごはうす嘉山農園」です。
嘉山農園は、イチゴを、有機質肥料を使用した土耕で栽培しています。イチゴの直売のほか、手作りのイチゴ大福や、大根やキャベツなどの季節の野菜も販売しています。

いちごはうす嘉山農園

観光農園も経営しており、この日もイチゴ狩りに来ているお客さんがいました。
参加者はイチゴを栽培しているハウスの中に入り、嘉山さんから「イチゴの栽培は忙しく、年間を通して手間暇をかけている」といった栽培の大変さや、「味を一番大事に考えている」といった経営のポリシーについて話を伺いました。

観光農園も経営しており、この日もイチゴ狩りに来ているお客さんがいました。

SHOfarm

続いて向かったのは、横須賀市長沢地区の「SHO farm」です。SHO farmは、ご夫婦で約100種類の野菜と果物を無農薬・無化学肥料で栽培している農園です。
経営者の仲野さんは、6年前に農外から新規参入し、国の補助金などを積極的に活用し、経費と収入のバランスを取りながら経営発展してきたとのことです。

SHOfarm

また、人材育成にも熱心で、次の時代に活躍する人を育てたいと話してくれました。実際に、農業インターンの受け入れや農業を楽しむ各種イベントを企画しながら、顧客を広げています。

参加者は、従来の農業の枠に捉われない経営の方針や展開の仕方に熱心に耳を傾けていました。

SHOfarm

くろぜむ農園

最後に訪れたのは、「くろぜむ農園」(三浦市)です。くろぜむ農園では、冬は大根やキャベツ、夏はメロンやトマトなど、多品目の露地野菜を生産しています。農協やスーパー、直売所への出荷のほか、個人への宅配など多岐に販路を広げています。

代々続く農家に嫁いだ山田さんは、子育てや家事に忙しく時間が足りない中、無理せず、やれることからチャレンジしようと、加工品づくりと販売を手掛けています。

数年前から始めたトマトジュースのほか、現在では、温暖な気候とミネラル豊富な潮風を利用したドライベジタブルを始めました。 見学した当日も、カラフルな大根やニンジンなどが天日干しされていました。

くろぜむ農園

最後に(参加者の感想)

参加者からは、「代々のものを守りつつ、次のステップへ進む大変さや就農の大変さを知ることができた」、「いろいろなタイプの農業形態の方のお話が聞けて興味深かった」などの声がありました。

また、「将来的には農業経営を始めたいと考えている」という声も多くあり、就農への意欲が高まった様子が伺えました。

くろぜむ農園